SPring-8/SACLA利用研究成果集
Online ISSN : 2187-6886
10 巻, 4 号
SPring-8 Document D 2022-012
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Section A
Section B
Section SACLA
  • 鈴木 基寛, 大隅 寛幸, 田中 義人, 河口 智也, 犬伏 雄一, 大和田 成起, 井上 伊知郎, 富樫 格, 有馬 孝尚, 松原 英一郎
    2022 年 10 巻 4 号 p. 401-404
    発行日: 2022/08/31
    公開日: 2022/08/31
    ジャーナル オープンアクセス
     酸化物反強磁性体の光照射スピンダイナミクス解明のため、ポンプ・プローブ法による時間分解共鳴X線散乱実験を行った。SACLA BL3 ではダイヤモンド移相子による円偏光 XFEL が利用できるが、本実験では移相子結晶の角度を XFEL パルスと同期制御することで、パルスごとの円偏光スイッチング法を開発した。XFEL の繰り返し周波数 30 Hz において、XFEL の奇数ショットと偶数ショットに対して共鳴磁気散乱信号強度の差が見られ、左右の円偏光がショットごとに交互に得られていることが確認された。本システムをパイロクロア型酸化物 Cd2Os2O7 の Os L3 吸収端における時間分解共鳴X線磁気散乱実験に適用し、データを取得することができた。本課題で開発された XFEL 同期円偏光スイッチング法は共鳴散乱実験だけでなく、XMCD や偏光 XAFS、光電子分光など円偏光 XFEL を用いた実験に適用が可能である。
  • 玉作 賢治, 犬伏 雄一, 繁政 英治
    2022 年 10 巻 4 号 p. 405-408
    発行日: 2022/08/31
    公開日: 2022/08/31
    ジャーナル オープンアクセス
     X線非線形ラマン過程を観測するための最初のステップとして、蛍光X線の誘導放出過程を観測する手法開発を目指した。このために、蛍光X線を高感度で測定する Von Hamos 型の分散型スペクトロメータを開発した。分光するための円筒面湾曲結晶は、SPring-8 の BL19LXU にて評価し、選別した結晶を用いた。開発したスペクトロメータと SACLA の2色発振を利用して、BL3 にて誘導放出の実験を行った。しかし、4つの波長で発振してしまい、本課題のビームタイムでは意味のあるデータは得られなかった。
  • Priyanka Chakraborti, Ozgur Culfa, Matthias Fuchs, Johann Haber, David ...
    2022 年 10 巻 4 号 p. 409-412
    発行日: 2022/08/31
    公開日: 2022/08/31
    ジャーナル オープンアクセス
     The goal of the experiment was to investigate higher-order X-ray - optical sum-frequency generation (XSFG) as a means to study the dynamics of linear and nonlinear optically-induced local polarization effects in solids with Angstrom resolution. XSFG can be used as time-resolved atomic-scale probe of the dynamics of optically induced charge densities. The ability to optically control carrier dynamics in samples at the microscopic scale has the potential to become the basis of ultrafast optical switching of currents and future petahertz optoelectronic devices.
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