日本包装学会誌
Online ISSN : 2759-8322
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3 巻
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  • 飯田 弘, 船木 徹, 串田 秀男
    1994 年3 巻 p. 83-
    発行日: 1994年
    公開日: 2026/07/11
    ジャーナル フリー
     3種類のPAN樹脂製容器を用い、材質中に残留するAN濃度(RAN)と長期保存により溶出するAN量 との関係を、20%、35%、50%、65%エタノール水溶液の4種類の食品擬似溶媒を用い、アルコール飲 料容器としての衛生的安全性につき検討した。PAN樹脂製容器からエタノール水溶液中に溶出するAN量 はいずれの容器においてもアルコール濃度の低いもの程少なくなり、65%エタノール>50%エタノール >35%エタノール>20%エタノールの順に減少した。  40℃、90日間の保存条件で、65%エタノール水溶液でも溶出AN量が検出限界以下となるRAN濃度は、 2,400ml容器で1.0μg/g、1,000ml容器で0.2μg/gとなった。従って、材質中に残留するAN濃度をこれ以下にしておけばアルコール飲料容器としての衛生的安全性は確保できるものと考えられる。500ml容器については、RAN濃度を0.3μg/gより更に低減しなければならない。 溶出ANの検出限界はooo5jug/mlであった。
  • 古田 道夫, 浅野 聡, 今井 誠一
    1994 年3 巻 p. 102-
    発行日: 1994年
    公開日: 2026/07/11
    ジャーナル 認証あり
    収種後に追熟処理をした西洋ナシルレクチエ,を用い、貯蔵中に発生する果実の内部褐変防止条件と簡易貯蔵法を検討した。  内部褐変果は、進撚の進んだ果実ほど、また貯蔵温度が高いほど発生しやすかった。  しかし、CA貯蔵を行うと、O₂が3%、CO₂が0%のガス組成の時には全く内部褐変が起きなかった。そこで、こうしたガス環境を簡便に形成するため、市販の二酸化炭素吸収剤(CO₂吸収量2ℓ/個)を用い、果実と共にフィルム包装した。その適正包装条件は、厚さ60浬mの低密度ポリエチレンを用い、果実1kg当りのフィルム面積を約1000cm²とした時であった。この条件で0℃、45日貯蔵した場合、包装内のガス組成は0₂が2.5~3%、CO₂は0%で平衡化した。また、内部褐変果発生率は7%で、実用的にみて十分な品質状態であった。  一方、果実中のガス分析の結果、果実の内部褐変は、果肉や芯組織に多量の二酸化炭素が蓄積したときに起こる事が判明した。
  • 中嶋 隆勝, 寺岸 義春, 高田 利夫, 野上 良亮
    1994 年3 巻 p. 141-
    発行日: 1994年
    公開日: 2026/07/12
    ジャーナル 認証あり
     適正包装化を進めていくために、著者らは最適緩衝設計手法を開発した。本研究では、その手法を改良 して、突起物を持った製品にも適用できるようにした。また、製品の突起物長さと緩衝材の最適な形状の 関係などについても調べた。以下に、得られた主な結論を記す。 (1) 突起物が十分に短ければ、最適な緩衝材の形状は突起物の長さに影響されない。 (2)突起物の長さに対して、緩衝材の厚さ、使用量、包装材料費は単調増加し、緩衝材の最大ひずみは単調 減少する傾向が確認できた。 (3)緩衝材の使用且を最小化した場合の方が、厚さを最小化した場合よりも、最大ひずみは大きな値とな り、緩衝材の受け面積、包装材料費は小さな値となる傾向が確認できた。 (4) 緩衝材の最適形状は、製品の高さ(製品の受け面方向の寸法)には影響されない傾向が確認できた。
  • 寺島 好己, 野中 保雄
    1994 年3 巻 p. 152-
    発行日: 1994年
    公開日: 2026/07/12
    ジャーナル 認証あり
     食品のシェルフライフをのばす最も一般的な方法の一つとして加熱殺菌がある。缶詰食品やレトルト食品などの加熱殺菌は、一般には水蒸気あるいは熱水レトルトの中で加熱することによって行われているが、食品の温度を比較的短時間に所定の温度以上に上げ、微生物や酵素などを不活性イヒさせることによって、シェルフライフをのばしているのである。 実際のカロ熱殺菌においては、微生物や酵素などは不活性化させているが、栄養素や色やテクスチュアなどの品質面での劣化をまねくことがないとはいえない。したがって、缶詰食品やレトルト食品などの加熱殺菌においては、所定の殺菌効果を達成しながら、品質面での劣化をできるだけさけるようにすることが理想的である。これを実現するために、ここではレトルト温度プロフィールを取り上げどのような温度プロフィールがよいかについて検討した。本報では、1次元熱伝導をあてはめることができるレトルトパウチ詰食品のような偏平な被加熱体を対象とし、直接的な方法として、5種類のレトルト温度プロフィールを取り上げ、各温度プロフィールごとに最適な諸条件を数値計算により検討した。  その結果、評価関数として、C-value(Cook-value)の休憩i平均を対象にした場合も、表面のC-valueを対象にした場合も、5種類の温度プロフィールのなかでは台形型が最もよいことがわかった。
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