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後藤 真幸, 黒川 修, 酒井 明
セッションID: 2P09
発行日: 2009年
公開日: 2009/10/27
会議録・要旨集
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極低温におけるZn接点のコンダクタンスヒストグラムは1G0付近に単原子接点のピークを示すが,室温では1G0近くにピークは観測されない.この結果は室温ではZn単原子接点の形成が抑制されている可能性を示唆している.今回同じHCP金属であるTiで実験を行ったところ,やはり明瞭な単原子接点のピークは観測されなかった.発表では変形によるHCP金属の単原子形成過程のシミュレーション結果も報告する予定である.
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橋本 修平, 堀口 和孝, 黒川 修, 酒井 明
セッションID: 2P10
発行日: 2009年
公開日: 2009/10/27
会議録・要旨集
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Au/BDT/Au接合の高バイアス破断実験に引き続き,破断力などが既に明らかにされているAu/アルカンジチオール/Au接合を対象として高バイアス破断実験を行う.実験には室温動作のMCBJを用い,現在のところAu/オクタンジチオール/Auの単分子状態を約10秒程度保持することが可能となっている.発表ではこの単分子状態でバイアスをスイープした結果について報告する予定である.
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小鍋 哲, 山本 貴博, 渡辺 一之
セッションID: 2P11Y
発行日: 2009年
公開日: 2009/10/27
会議録・要旨集
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本研究ではカーボンナノチューブ(CNT)における光伝導について理論的に調べ,励起子からキャリアへの変換方法としてオージェ過程を利用することを提案した.強束縛近似に基づく計算の結果,照射光強度を上げていくとある閾値で励起子解離による光電流が生じ,その大きさはバンド間遷移により生じた光電流に比べ非常に大きいことがわかった.
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渡邉 聡, 谷 廷坤, 多田 朋史
セッションID: 2P12
発行日: 2009年
公開日: 2009/10/27
会議録・要旨集
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金属-固体酸化物-金属接合系からなる「原子スイッチ」では、バイアス電圧印加により低抵抗状態と高抵抗状態との間のスイッチングが観測され、注目されている。しかし、低抵抗状態における伝導経路やスイッチング機構のミクロな詳細は解明されていない。本講演では、銅-酸化タンタル-白金接合系における酸化タンタル内のナノスケール伝導経路について、第一原理計算を用いて検討した結果を紹介する。
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青木 和茂, 前原 誠, 坂田 智裕, 新宮原 正三
セッションID: 2P13S
発行日: 2009年
公開日: 2009/10/27
会議録・要旨集
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次世代高密度磁気記録媒体やドラッグデリバリー等に使われるナノ磁気記録材料の作成を検討した。
具体的にはsi基盤上のAl薄膜に陽極酸化を行って形成したナノホールにNi,Co等の磁性体を埋め込み、磁性体のナノワイヤーを形成した。
この他にも保磁力やナノワイヤーの配勾についての評価も今後行う予定です。
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青木 聡亮, 蒲生 秀典, 中川 清晴, 安藤 寿浩, 蒲生西谷 美香
セッションID: 2P14
発行日: 2009年
公開日: 2009/10/27
会議録・要旨集
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我々のグループでは、酸化ダイヤモンド担体に_VIII_族遷移金属を担持した触媒を用いて、酸化ダイヤモンド-繊維状ナノ炭素複合体(通称マリモカーボン)の合成を試みている。マリモカーボンは、ダイヤモンドを核として、繊維状ナノ炭素がダイヤモンド表面から成長したマリモのような構造を有する炭素複合材料である。本研究では、スクリーン印刷法を用いてマリモカーボンをパターン化し、電界電子放出特性を測定した。
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稲塚 大氣, 俵 有央, 多田 朋史, 渡邉 聡
セッションID: 2P15S
発行日: 2009年
公開日: 2009/10/27
会議録・要旨集
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現在単一分子架橋の研究が実験、理論計算ともに盛んであるが、両者の電気伝導度の観測結果に差異がある。本研究では、室温、溶液、バイアス電圧印加といった実験に近い条件のもとで理論計算を行うため、非平衡グリーン関数法に基づく分子動力学プログラムを開発し、半無限の金電極間に挟んだベンゼンジチオール架橋系について、室温、溶液中での動力学特性と電気伝導特性との相関を解析した。
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佐藤 英樹, 松井 悠祐
セッションID: 2P16
発行日: 2009年
公開日: 2009/10/27
会議録・要旨集
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触媒化学気相成長法を用いたカーボンナノチューブ成長において、触媒の酸化がカーボンナノチューブの成長を促進することが報告されている。本研究では、アルコールを原料とする触媒化学気相成長法においても触媒酸化がCNT成長を促進することを見出した。XPSによる触媒酸化状態とCNT成長の相関関係について調べた結果を報告する。
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新井 千晴, 蒲生 秀典, 柴崎 健, 安藤 寿浩, 蒲生西谷 美香
セッションID: 2P17
発行日: 2009年
公開日: 2009/10/27
会議録・要旨集
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我々の研究グループではナノ炭素材料の新規合成法として、固液界面接触分解法を開発し合成研究を進めている。本法は、有機液体と触媒金属との接触分解反応を原理とし、高速かつ高純度なナノ炭素材料を合成する事ができるという特徴を持つ。本研究では、有機液体原料に1-オクタンチオール、触媒としてコバルト金属を用い合成を行った。コバルト触媒の酸化状態の違いが、生成物形態及び電界電子放出特性に及ぼす影響を調べた。
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谷中 淳, 武内 修, 重川 秀実
セッションID: 2P18
発行日: 2009年
公開日: 2009/10/27
会議録・要旨集
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機能性分子を利用して分子デバイス構築などへの応用を目指す場合、特異的な結合を形成する2分子間の相互作用を、溶液や温度に対して理解することが重要である。本研究では動的分子間力分光法と原子間力顕微鏡を組み合わせたシステムを用い、Streptavidin/Avidin-Biotin相互作用の解析を行い、化学結合の状態を操作する新しい手法と組み合わせることで、局所的な結合ポテンシャルの差が結合において非常に大きな役割を担うことを明らかにした。
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高橋 勇人, 伊井 敬弘, 入江 亮, 六車 仁志
セッションID: 2P19
発行日: 2009年
公開日: 2009/10/27
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ヒトゲノム解読が終了した現在、ゲノム情報にしたがって発現するタンパク質群、すなわち、プロテオームの解析に焦点が移りつつある。プロテオーム解析では、細胞や血液などにどのくらいの質量のタンパク質がどれだけ存在しているか、あるいは、タンパク質にどのようなタンパク質が結合するかを調べることが焦点である。本研究では、プロテインチップのコア技術であるタンパク質のマイクロアレイの新手法について、前回の発表以後の進捗状況を報告する。
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藤波 想, 王 東, 中嶋 健, 西 敏夫
セッションID: 2P20Y
発行日: 2009年
公開日: 2009/10/27
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粘弾性は,摩擦や接着など実用に供される材料の性能に影響を与える,ソフトマターの特性の中でも特に重要な物性だが,ねじり試験機などのマクロな測定手法以外に測定する手法がなかった。
我々は,原子間力顕微鏡 (AFM) を用いたフォースカーブと弾性体理論との比較,AFM応力緩和実験などから,数十ナノメートルスケールの空間分解能で粘弾性の分布をとらえて定量的に評価する手法を確立した。
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河野 恵子, 滝口 裕実, 宮野 公樹, 桑島 修一郎, 和佐 清孝, 岩田 博夫, 小寺 秀俊
セッションID: 2P21
発行日: 2009年
公開日: 2009/10/27
会議録・要旨集
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表面プラズモン共鳴現象(SPR)を用いたバイオセンシングは,ガラス基板上に形成した金薄膜上に物質の特異的結合反応を生じさせ,その金薄膜近傍の誘電率を変化させて,分子間相互作用を解析するものである。
SPRの感度は基板の表面構造に敏感である。本研究では,バイオセンシングに用いられるガラス基板と同等の屈折率を有し、ステツプ/テラス構造を制御したサファイア基板について、SPRバイオセンサへの応用を報告する。
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中尾 秀信, 林 英樹, 椎木 弘, 三木 一司
セッションID: 2P22
発行日: 2009年
公開日: 2009/10/27
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我々はDNAを1次元集合させることでより長いナノファイバーへと成長させ、さらにそれらを基板表面にアレイ化する簡単な方法を報告した。1本鎖レベルのDNAと異なり、DNAナノファイバーは基板表面に固定された状態でもその高次構造は保たれていると期待される。そこで本研究では作製されたDNAナノファイバーの力学、電気そして光学特性を評価し、1次元ナノ構造体としての応用性を検討する。
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新井 勇貴, 岡部 健一郎, 林 智広, 原 正彦
セッションID: 2P23S
発行日: 2009年
公開日: 2009/10/27
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本研究では“材料を認識するペプチド(ここではTi 認識ペプチド)”の特異的な認識のメカニズムを解明するため、原子間力顕微鏡(AFM)を用いた単一分子の力学計測を初めて行った。その結果、結合寿命、有効破断距離などの結合に関する詳細且つ定量的な情報を得た。さらに、ペプチドを修飾したAFM 探針と基板間の破断力をマッピングする事で、従来のAFM では不可能であった水溶液中での組成分析が可能である事を示した。
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塚本 和己, 大谷 敏郎, 杉山 滋
セッションID: 2P24
発行日: 2009年
公開日: 2009/10/27
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デンプン粒はアミロペクチン、アミロースとグルコースを基本構成単位とした高分子多糖類から形成されているため、その高次構造解析が非常に困難であり、その内部構造についてはいくつかのモデルが提案されているものの、未だ不明点が多い。そこで、我々はデンプンの樹脂包埋切片を作製し、そのAFM観察を行った。
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高木 昭彦, 川合 知二
セッションID: 2P25
発行日: 2009年
公開日: 2009/10/27
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原子間力顕微鏡(AFM)を用いた生体分子観察に対する期待は大きい。現在、広く用いられている固体基板への固定では吸着による変性を起こしやすく、生体模倣測定環境を構築するにはソフトな基板が求められる。平坦化親水ゲル基板の開発により、十分な平坦性、機械的安定性を持つソフト基板が開発された。この基板に生体分子を安定に固定するための簡便なゲル基板の表面修飾方法について報告する。
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森田 有香, 山本 貞明, 藪 浩, 本望 修, 居城 邦治, 下村 政嗣
セッションID: 2P26Y
発行日: 2009年
公開日: 2009/10/27
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結露で生じた水滴の自己組織化を利用して作製したハニカムフィルム(ミクロンサイズの孔が蜂巣状に並んだ表面構造を持つポリマーフィルム)上での骨髄間葉系幹細胞の接着、増殖、分化を調べた。その結果、接着形態、増殖及び分化がハニカムフィルムの細孔径とポリマー材質に依存することが明らかになった。この依存性はハニカムフィルムの規則的表面構造や特異的三次元構造に基づく機械的強度を細胞が識別しているためと考えられる
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杉山 滋, 塚本 和己, 桑崎 誠剛, 山本 公子, 大谷 敏郎
セッションID: 2P27
発行日: 2009年
公開日: 2009/10/27
会議録・要旨集
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原子間力顕微鏡(AFM)と包埋切片法の併用による生体試料の高分解能観察を試みた。実験材料としてカイコの精子の鞭毛を用い、樹脂に包埋して切片を作成し、AFMによる切片表面の観察を行なった結果、鞭毛の断面構造が可視化できた。また、沿うように伸びているミトコンドリアの観察も可能であった。さらに、鞭毛一本の拡大図では9本の微小管が可視化され、放射状のスポークと思われる構造も確認できた
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藤井 政俊, 伊勢 恵, 加藤 直
セッションID: 2P28
発行日: 2009年
公開日: 2009/10/27
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ビニル基終端ポリマーを基板表面と反応させることによって作成したポリスチレンGrafting to膜について,長時間にわたる両親媒性分子水溶液への浸漬による両親媒性分子の高分子膜表面への吸着や侵入,および浸漬前後の表面モルフォロジー変化について検討した.
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増田 卓也, 猶原 秀夫, 高草木 達, Singh Pankaj, 魚崎 浩平
セッションID: 2P29Y
発行日: 2009年
公開日: 2009/10/27
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固体高分子形燃料電池において、高分子電解質と白金あるいはカーボン電極の界面構造は反応、物質輸送および表面の腐食に大きな影響を及ぼし、電池性能や耐久性に密接に関連すると考えられる。代表的な高分子電解質であるパーフルオロスルホン酸ポリマーを電極表面上に吸着させ、走査型プローブ顕微鏡、固体NMRなどを用いて、吸着構造について詳細に検討した。
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松原 健二, 脇 慶子
セッションID: 2P30
発行日: 2009年
公開日: 2009/10/27
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多層カーボンナノチューブ(MWCNTs)のエッジサイトに形成された官能基が酸素還元特性に与える効果を評価したので、その結果についてご報告する。
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高橋 健二, 池田 勝佳, 増田 卓也, 魚崎 浩平
セッションID: 2P31
発行日: 2009年
公開日: 2009/10/27
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高効率な光エネルギー変換を実現するためには、量子効率の高い光誘起電子移動と効率的な入射フォトン利用が同時に要求される。自己組織化単分子膜を利用した光エネルギー変換系においては、分子設計による高い量子効率の実現が可能であるが、光の利用効率に問題がある。そこで本研究では、金属サンドイッチ構造で光誘起されるギャップモードプラズモンを用い、単分子膜における光の利用効率向上を検討した。
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小澤 真一郎, 有賀 敦
セッションID: 2P32
発行日: 2009年
公開日: 2009/10/27
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ドーパミン、尿酸は、生体内に存在する化合物であり、これらは通常使用される金電極上では不可逆な酸化還元反応を示す。金電極をカルボキシル基やアミノ基などを有するチオール化合物の自己組織化単分子膜(SAM)によって化学修飾を行った。このように表面を機能化したSAM修飾金電極上では、ドーパミン、尿酸がどのような電極反応を示すのか、検討を行った。
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吉武 道子
セッションID: 2P33
発行日: 2009年
公開日: 2009/10/27
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発表者の研究成果に基づく表面偏析の予測法をウェブベースで使える予測システムとして公開した。誰でも,ウェブ上の周期表から元素をクリックするだけで51元素x51元素の組み合わせの任意の系について,偏析の予測結果を知ることができる。
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櫻井 宗良, 柴田 昌代, 八木 一三, 近藤 敏啓
セッションID: 2P34S
発行日: 2009年
公開日: 2009/10/27
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白金溶解メカニズムの分かっている塩化物イオンの種々の濃度で含む、硫酸および過塩素酸電解質溶液中において、白金電極の電位サイクル中における質量変化から白金溶解メカニズムについて議論する。
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林 直子, 野津 英男, 八木 一三, 近藤 敏啓
セッションID: 2P35
発行日: 2009年
公開日: 2009/10/27
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種々の面方位の金単結晶上に白金の超薄膜を作製し、その酸素還元触媒能について比較/検討した結果について報告する。
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佐藤 香織, 近藤 敏啓
セッションID: 2P36
発行日: 2009年
公開日: 2009/10/27
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金単結晶基板上にポルフィリン環が基板表面と平行な配向をとるようなポルフィリン自己組織化単分子層の構築法について、検討した結果を報告する。
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小野 雄大, 田島 翔太, 早川 力生, 吉本 惣一郎, 西山 勝彦, 谷口 功
セッションID: 2P37S
発行日: 2009年
公開日: 2009/10/27
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金属ポルフィリンは金属表面に単分子膜を形成するだけでなく、軸配位子と超分子形成することができるため、その研究は興味深い。本研究では ポルフィリン環に8つのエチル基を有する金属オクタエチルポルフィリン(MOEP)にジアゾビシクロオクタン(DABCO )などの軸配位子を配位させ、STMにより観察することで、MOEP上への積層化について検討した。
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石丸 剛士, 野口 秀典, 魚崎 浩平
セッションID: 2P38S
発行日: 2009年
公開日: 2009/10/27
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二次の非線形光学効果に基づく和周波発生(SFG)分光法は、界面(表面)のみの情報を選択的に得ることが出来る振動分光法であり、これまでに様々な界面において高感度の測定法となることが示されてきた。本研究では、フェムト秒ブロードバンドSFG分光法を電気化学系へ適応させ、未だ不明瞭なアルカリ溶液中でのPt(111)電極上に吸着したCOの酸化反応機構を分子レベルで検討した結果について報告する。
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田中 元裕, 盛谷 浩右, 豊田 紀章, 持地 広造
セッションID: 2P39S
発行日: 2009年
公開日: 2009/10/27
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我々は多数の気体原子で構成されるガスクラスタ-イオンを一次イオンに用いたSIMS装置を開発してきた。本装置では、Arクラスタ-イオンの構成原子数と加速電圧を調整することで、Ar一原子当たりに換算して1~20eVの低エネルギー1次イオンの照射が可能である。今回、本装置を有機薄膜試料に応用することにより、表面に存在する汚染物質層を従来のSIMS 分析よりも敏感に検出できることが示唆されたので報告する。
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浅野 豪文, 深澤 有吾, 重本 隆一, 石塚 徹, 八尾 寛, 宇理須 恒雄
セッションID: 2P40Y
発行日: 2009年
公開日: 2009/10/27
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本研究では細胞膜を介して化学的、電気的に細胞間のシグナル伝達を行っている神経ネットワーク機能を解析するためのバイオセンサー素子および手法の開発を行った。細胞接着に関与するタンパク質を固定化することで人工的な神経ネットワークアレイを測定基板上に形成させ、光受容体ChR2を用いた光刺激によって細胞から細胞への信号の送受信制御を行った。
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中西 貴之, 児島 美季, 平井 悠司, 藪 浩, 下村 政嗣
セッションID: 3E01S
発行日: 2009年
公開日: 2009/10/27
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当研究室では、界面活性剤の添加により、水滴を鋳型とした自己組織化によるハニカム状多孔質膜の作製法を見出している。本報告では合成した刺激応答性の両親媒性ポリマーを界面活性剤として用いたハニカム状多孔質膜を作製し、水滴接触角等の表面物性測定を行った結果について報告する。
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小紫 大希, 磯野 俊成, 塚本 貴広, 荻野 俊郎
セッションID: 3E02
発行日: 2009年
公開日: 2009/10/27
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オフ角を有するサファイア基板では高温でアニールすることにより均一なステップが形成する。本研究ではR面サファイア基板において均一なステップ構造とcomb-pattern(櫛状構造)が得られることを発見し、表面構造の自己組織化について検討・評価した。高温アニールにより形成される表面構造を原子間力顕微鏡(AFM)を用いて評価し、アニール時間及び温度に依存して櫛状構造が形成されることが分かった。
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本間 裕二郎, 町田 考洋, 呉 準杓, 近藤 剛弘, 中村 潤児
セッションID: 3E03S
発行日: 2009年
公開日: 2009/10/27
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触媒担体として用いられるカーボン材料の電子状態の違いが担持触媒に及ぼす影響を解明する試みが盛んに行われている。そこで我々はこれまでカーボン材料をグラファイトにモデル化し、表面科学的研究を行ってきた。本研究ではグラファイト表面の電子状態をスパッタ(Ar
+またはN
2+)により制御し、極低温走査形トンネル顕微鏡を用いて局所電子状態を測定した。この結果E
F付近の電子状態を制御する可能性を見出した。
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服部 梓, 岡本 武志, 佐野 泰久, 山内 和人, 服部 賢, 大門 寛
セッションID: 3E04
発行日: 2009年
公開日: 2009/10/27
会議録・要旨集
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SiC基板は、高周波デバイス用基板やパワーデバイス用基板としての利用が期待されている。しかしながら、SiCの研磨においては、熱的・化学的に極めて安定であることから、加工が困難であるという問題がある。
我々は,従来のCMPに代わる新しい平坦化加工法として触媒基準エッチング法(CAtalyst-Referred Etching : CARE)を提案し、4H-SiCの加工に適応した。CARE加工SiC表面は、全面がテラス・スッテプで構成され、ダメージフリーかつ平坦である。講演では、CARE法及び得られた表面構造について紹介する。
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山田 直人, 西尾 和之, 益田 秀樹
セッションID: 3E05
発行日: 2009年
公開日: 2009/10/27
会議録・要旨集
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陽極酸化ポーラスアルミナの細孔内に強磁性金属を充填し,パターンド磁気記録媒体を作製した.強磁性金属シリンダーの周期,アスペクト比,直径を変化させ,記録媒体を作製し,磁気特性を評価した結果を報告する.
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小原 大輝, 玉田 薫, 斎藤 真奈, 中田 武志, 今津 圭介, 秋山 陽久
セッションID: 3E06
発行日: 2009年
公開日: 2009/10/27
会議録・要旨集
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本研究では紫外可視光により光異性化を示すアゾベンゼンチオールで銀ナノ粒子を修飾し、粒子に光応答性を付与し、更には、これを用い二次元結晶(銀ナノシート)を形成し、機能性表面を作製することを試みた。これらが、光異性化反応を示すか調べるとともに、銀ナノ粒子の局在プラズモンとアゾベンゼンの吸収波長域が重なることによる、局在プラズモン共鳴と光異性化反応との相互作用を調べることを目的とした。
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青木 悠樹, 平山 博之
セッションID: 3E08
発行日: 2009年
公開日: 2009/10/27
会議録・要旨集
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6H-SiC(0001)基板を真空中で加熱処理し、再構成した試料表面に水素原子の吸着を行い、昇温脱理法により水素脱離特性の測定を行った。その結果、3x3から√3x√3への再構成において脱離スペクトルの形状が大きく変化し、一方√3x√3から6√3x6√3への再構成においては大きな変化が見られなかった。なお、再構成表面の評価にはLEED、AESを用い、これらの結果と合わせ講演を行う。
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吉武 道子, ネムシャク スラボミール, スカラ トーマス, ツッド ナタリア, ハニス ペーター, マトリン ウラジミール, プリンス ケ ...
セッションID: 3E09
発行日: 2009年
公開日: 2009/10/27
会議録・要旨集
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金属-酸化物界面におけるバンドオフセット(金属のフェルミレベルと酸化物の価電子帯あるいは伝導帯とのエネルギー差)は、金属と酸化物の種類のみならず、その界面を終端する元素の種類に依存すると第一原理計算で予測されている。我々は、銅-アルミナ、ニッケル-アルミナ界面において、実験的に界面終端元素の種類を変えて、そのバンドオフセットを光電子分光法により計測した。その結果を第一原理計算と比較して考察する。
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石川 誠, 佐々木 成朗, 三浦 浩治
セッションID: 3E10
発行日: 2009年
公開日: 2009/10/27
会議録・要旨集
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原子間力顕微鏡用カンチレバーに幅数ミクロン程度のグラフェンを接着し、グラファイト基板からの引き剥がし時のフォースディスタンスカーブを測定した。講演ではグラフェンの引き剥がし時の力学的挙動について走査型電子顕微鏡内に設置したマニピュレータ行った引き剥がしのその場観察結果も交え報告する。
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石川 誠, 乾 徳夫, 三浦 浩治
セッションID: 3E11
発行日: 2009年
公開日: 2009/10/27
会議録・要旨集
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ガラス球を接着した後、金コートをしたカンチレバーを用いて液中モード原子間力顕微鏡を用いてガラス基板上でフォースディスタンスカーブを計測した。ガラス基板と金コート球をブロモベンゼンに沈めて計測を行なうと、球は基板から引き剥がす際に現れる引力が見られなくなった。講演では、この現象および基板依存性について報告する。
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湊 丈俊
セッションID: 3E21
発行日: 2009年
公開日: 2009/10/27
会議録・要旨集
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固液界面反応は、電気化学、無機・有機化学、生化学など様々な系で特徴的な反応を示す特異的な系であるが、極めて複雑な系でありその機構解明は難しい。本講演では、空間分解能、時間分解能を高め、固液界面反応の機構解明を進めた研究例を紹介する。
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藤尾 慶太
セッションID: 3E23
発行日: 2009年
公開日: 2009/10/27
会議録・要旨集
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我々はこれまでに、ルチル型二酸化チタン単結晶(110)表面にBlack Dye(BD)を吸着させた色素増感電極モデルを作成し、走査型プローブ顕微鏡を用いてBDの吸着構造の観察と物性評価を行ってきた。二酸化チタン焼結膜に色素を吸着させた実電極をこの手法で計測評価するためには、凹凸の激しい焼結膜に吸着した色素分子を検出する必要がある。本研究では、周波数変調原子間力顕微鏡(NC-AFM)で計測できるエネルギー散逸を利用して、二酸化チタン単結晶(110)表面に吸着したBD分子の識別を試みた結果を報告する。
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河野 正人, 高木 昭彦, 松本 卓也, 川合 知二
セッションID: 3E24
発行日: 2009年
公開日: 2009/10/27
会議録・要旨集
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原子間力顕微鏡測定においてカンチレバー振動の振幅が一定になるようにフィードバック制御を行いながら、周波数シフトの変化を読み取れば、振動中心-表面間距離が一定の条件で引力を検出することが出来る。本実験では溶液中で絶縁体基板の裏側に電圧をかけて基板表面に誘起される表面ポテンシャルを計測した。本手法の生体分子系への適用について検討する。
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福満 仁志, 増田 卓也, 高草木 達, 近藤 敏啓, 田 旺帝, 朝倉 清高, 魚崎 浩平
セッションID: 3E25S
発行日: 2009年
公開日: 2009/10/27
会議録・要旨集
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熱および光化学反応によって水素終端化Si(111)表面に末端チオールまたはビオロゲンを有する分子層を形成した。この表面を塩化白金錯体を含む水溶液に浸漬することにより白金とチオール基との親和力、あるいはビオロゲン基とのイオン結合によって白金錯体を固定した。電気化学的還元過程における白金錯体の構造を全反射蛍光XAFS測定により評価した。
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成田 あゆみ, 馬場 祐治, 関口 哲弘, 下山 巖, 平尾 法恵, 矢板 毅
セッションID: 3E26S
発行日: 2009年
公開日: 2009/10/27
会議録・要旨集
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本研究ではシリコンアルコキシドの一つであるメルカプトプロピルトリメトキシシランを吸着させた酸化アルミニウムをX線光電子分光とX線吸収微細構造を用いて測定した。その結果、アルコキシドで終端されたシリコンのサイトが酸化アルミニウムと化学結合を形成することが明らかになった。このことは、アルコキシドで終端された有機シリコン分子が酸化物表面上でのアンカーになり得る可能性を示唆している。
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永村 直佳, 保原 麗, 植竹 智哉, 平原 徹, 長谷川 修司
セッションID: 3E27
発行日: 2009年
公開日: 2009/10/27
会議録・要旨集
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表面超構造やナノワイヤー、量子薄膜などの微小領域の輸送特性を、広い温度領域で測定し、低温での多彩な物理現象を解明するために、我々は低温動作可能な独立駆動型4探針STM装置を開発してきた。STM探針を電圧、電流プローブとして用い、自由に探針を配置できる。発表では装置の概要と、低温特性や動作安定性に改良を重ねた現在の基本性能を紹介し、Si(111)4×1-In表面や金属量子薄膜を試料とした最新の測定結果について報告する。
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山崎 竜也, 山崎 大, 朝岡 秀人, 田口 富嗣, 社本 真一, 豊島 安健
セッションID: 3E28
発行日: 2009年
公開日: 2009/10/27
会議録・要旨集
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Si基板上にSrTiO
3を形成する際、そのテンプレートとなるSr層が、Si表面を水素終端しておく事により、12%の格子不整合を克服してヘテロエピ成長する事を既に報告したが、その具体的な界面構造に関して不明な点が多い。そこで中性子反射率(NR)法を用いて、Srエピ終了後の完全に埋もれた界面の構造、特に水素の有無の確認を試みた結果、水素がヘテロエピ界面の構成要素であることが示唆されたので報告する。
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橋本 美絵, 松井 文彦, 松下 智裕, 加藤 有香子, 大門 寛
セッションID: 3E29
発行日: 2009年
公開日: 2009/10/27
会議録・要旨集
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我々はSPring-8,BL25SUの円偏光軟X線と二次元表示型電子分析器(DIANA)を用い、Si(111)√3×√3-Ga、Si(111)√3×√3-In表面からのSi2pとGa3d、In4d光電子パターンを測定した。Ga3dとIn4dの光電子パターン中に、表面吸着原子の組による前方散乱ピークおよび光電子回折リングに円二色性を観測した。光電子回折リングの吸着原子による違いを明らかにする。
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