-
町田 友樹
セッションID: 28Ca03
発行日: 2013年
公開日: 2013/11/26
会議録・要旨集
フリー
グラフェン/h-BNにおける量子輸送現象について講演する。特に、バリスティック伝導素子、スピン伝導、光起電力効果について紹介する。
抄録全体を表示
-
尾辻 泰一
セッションID: 28Ca04
発行日: 2013年
公開日: 2013/11/26
会議録・要旨集
フリー
炭素原子の単層シート:グラフェンは,電荷キャリアが相対論的粒子として振る舞い,通常の二次元電子系とは異なる特異な電子物性を有している.各種の工業的グラフェン合成技術の急速な発展と相まって,従来の性能限界を打破しうる新しい光電子デバイス材料として注目されている.本稿では,グラフェンの超高周波光電子デバイス応用に関する最近の研究動向と技術展望について述べる.
抄録全体を表示
-
山本 貴博
セッションID: 28Ca05
発行日: 2013年
公開日: 2013/11/26
会議録・要旨集
フリー
グラフェンの熱物性および熱電物性に関して、最近の我々のグループの研究成果を中心に紹介し、グラフェンの熱電変換材料としての可能性について議論する。
抄録全体を表示
-
上野 信雄
セッションID: 28Cp01
発行日: 2013年
公開日: 2013/11/26
会議録・要旨集
フリー
有機デバイスの理解には光電子分光による精密な研究が不可欠であったが,“実験と解析の難しさ”のため敬遠された。有機半導体は,(1)分子間相互作用が弱い,(2)分子構造の対称性が低い,(3)分子は軽元素で構成されるが,分子1個は「大きく非常に重い」。これらは有機固体に共通の特徴といって良く,奇妙な現象の根源であることが分かってきた。本講演では,これらによる諸現象の光電子分光による研究について紹介する。
抄録全体を表示
-
若林 裕助
セッションID: 28Cp02
発行日: 2013年
公開日: 2013/11/26
会議録・要旨集
フリー
有機半導体デバイスの中で最も単純な物は電界効果トランジスタ(FET)である。FETでは表面分子数層の領域で電流が流れる。このような表面近傍では一般に構造緩和が生じている可能性があるが,構造の深さプロファイルを得ることは従来できなかった。我々は表面X線回折法を用いることによって,有機半導体表面構造を観測することに成功した。
抄録全体を表示
-
山根 宏之
セッションID: 28Cp03
発行日: 2013年
公開日: 2013/11/26
会議録・要旨集
フリー
弱い相互作用空間における分子集合体では、固体内部や界面における局在化した分子軌道の重なりに依存した物性が発現する。そのため、有機電子物性の理解と制御は、実デバイスの動作機構の理解と性能向上という応用面だけではなく、物性発現の原理探求という基礎学術面でも重要である。本講演では、有機薄膜・界面の幾何構造を十分に規定することで、有機電子物性に関する詳細な議論が可能となった最近の研究例を紹介する。
抄録全体を表示
-
小澤 健一
セッションID: 28Cp04
発行日: 2013年
公開日: 2013/11/26
会議録・要旨集
フリー
自動車のラジアルタイヤの構成部品の一つにスチールコードがある。これはタイヤゴムに埋め込まれているが,コードには真鍮メッキが施されており,ゴムと強力な接着が実現している。本講演では,ゴム/真鍮界面での接着力発現機構・劣化機構を明らかにするために行った光電子分光による界面化学状態解析の結果を,ゴムに埋もれた界面をどのように観察するのかという技術的な方法を交えながら報告する。
抄録全体を表示
-
荒川 悦雄, フォグリ ヴォルフガング, 松下 正, 矢野 陽子, 関 隆広, 永野 修作
セッションID: 28Cp05
発行日: 2013年
公開日: 2013/11/26
会議録・要旨集
フリー
水面上に展開した光応答性高分子6Az10-PVA膜1層を水晶平面基板上に移しとった試料に対して、紫外光照射効果による膜厚、界面粗さ、及び密度の時間変化を波長角度同時分散型の放射光用X線反射率計によって観察した。紫外光の光量を調節することによって、数百秒で変化する現象を、時間分解能10秒で時分割測定した。試料を移しとる前の水面上での表面圧の違い、可視光の照射効果、X線の照射効果との比較を発表する。
抄録全体を表示
-
長坂 将成
セッションID: 28Cp06
発行日: 2013年
公開日: 2013/11/26
会議録・要旨集
フリー
電極反応を理解するうえで、電極固液界面の局所構造を調べることが重要である。軟X線吸収分光法(XAS)は溶液の局所構造を元素選択的に調べることができる手法である。本研究では、透過法XAS測定の液体セルに電極を備えて、電位変化による電解質溶液と固液界面の局所構造をその場観測することを可能にした。そして硫酸鉄水溶液の電気化学反応における、鉄イオンの価数変動をFe-L XAS測定により明らかにした。
抄録全体を表示
-
太田 紘志, 下村 勝, アリヤシンヘ ブッディ
セッションID: 28Da01
発行日: 2013年
公開日: 2013/11/26
会議録・要旨集
フリー
色素増感太陽電池の光電極には酸化チタンが使用されているが、酸化チタン表面では色素から注入された電荷の再結合などの現象によりデバイス自体の効率上昇の妨げになっている。先行研究で酸化チタン表面に硫黄分子を含む分子を吸着させることによって、太陽電池における電流特性が大幅に改善されていることが分かった。そのため、この研究では酸化チタン表面における含硫黄分子の吸着構造について研究を行った。
抄録全体を表示
-
ELUMALAI Ganesan, NOGUCHI Hidenori, MASUDA Takuya, UOSAKI Kohei
セッションID: 28Da02S
発行日: 2013年
公開日: 2013/11/26
会議録・要旨集
フリー
Electrocatalytic behaviour of boron nitride nano sheets (BNNS) supported on Au towards oxygen reduction reaction (ORR) was investigated. Single layer of BN nano sheets (BNNS) which has a hexagonal atomic structure were successfully produced from liquid exfoliation method. Although BN is an insulator with a wide band gap (ca. 5.8 eV), large oxygen reduction current on BNNS supported on Au was observed compared to bare Au. Conductive AFM images suggest that, the edge of BNNS might be the important active sites for ORR.
抄録全体を表示
-
前原 美星, 齊藤 信雄
セッションID: 28Da03S
発行日: 2013年
公開日: 2013/11/26
会議録・要旨集
フリー
近年、環境問題は益々関心が高まっており、水中の微量重金属イオンを除去するための新技術の開発が望まれている。これまでに本研究室では、異種元素を添加したCeO2光触媒が水中から鉛イオンを効率よく光電着捕集する効果を持つことを見出した。そこで本研究では、多孔質構造を持つ異種元素添加CeO2光触媒を用いて水中の鉛イオンの光電着捕集を試み、水中の鉛イオン濃度が顕著に減少することを明らかにした。
抄録全体を表示
-
石黒 寛樹, 齊藤 信雄
セッションID: 28Da04S
発行日: 2013年
公開日: 2013/11/26
会議録・要旨集
フリー
本研究室では、MgをドープしたGaNが水分解に対して高い活性を持つことを見出した。しかし、ドープしたMgの一部がMgOとして析出し、MgドープGaNの活性サイトを阻害するため、光触媒活性が低下してしまう可能性が示唆された。そこで本研究では、析出したMgOを表面酸処理により除去した、MgドープGaN光触媒を作製し、水分解活性に対する光触媒活性を調べた。
抄録全体を表示
-
田中 翔太, 齊藤 信雄
セッションID: 28Da05S
発行日: 2013年
公開日: 2013/11/26
会議録・要旨集
フリー
本研究室では、水分解反応に対してMg2+をドープしたGaNが高い活性を持 つことを見出した。光触媒活性に結晶性や比表面積が影響することは知られているが粒子形態が及ぼす影響についての知見は少ない。そこで、本研究ではさらなる高活性化を目的として、異なる粒子形態を持つMgドープGaN光触媒を作製し、水分解反応に対する活性を評価することで粒子形態が光触媒活性に及ぼす影響について調べた。
抄録全体を表示
-
出川 亮, 朴 秀知, 坂井 伸行, 立間 徹, 岡本 晃一, 玉田 薫
セッションID: 28Da06S
発行日: 2013年
公開日: 2013/11/26
会議録・要旨集
フリー
粒径のそろった均一なミリスチン酸被覆銀微粒子2次元シートをLB法によって金基板上に多層累積すると、プラズモン共鳴吸収が非線形的に変化し鮮やかに呈色する。この現象を利用し、2次元銀微粒子シートを呈色マーカーとして用いることで、白金担持酸化チタン薄膜の非接触光触媒活性の定量的評価を行う。
抄録全体を表示
-
松井 計樹, 高瀬 舞, 楊 ジョウ, 大谷 文章
セッションID: 28Da07S
発行日: 2013年
公開日: 2013/11/26
会議録・要旨集
フリー
塩化チタン(IV)を原料とする気相合成法により選択的に合成した十面体形状アナタース酸化チタン微粒子(DAP)の光触媒反応を行ったところ,おもに露出する結晶格子面の表面荷電状態のちがいに起因する活性の変化が示唆された.さらに,これを利用して結晶面選択的に吸着分子層形成や金属微粒子担持と,これらによる光触媒特性の制御を試みた.
抄録全体を表示
-
入川 洪一, 清水 佑樹, 亀川 孝, 山下 弘巳
セッションID: 28Da08S
発行日: 2013年
公開日: 2013/11/26
会議録・要旨集
フリー
スパッタリング法を用いてTiO
2とポリテトラフルオロエチレン(PTFE)を複合化した薄膜光触媒を調製した。表面微細構造を構築した金属基板や透明ガラス基板に成膜したPTFE-TiO
2複合薄膜は、超撥水性と光触媒作用を併せ持つことを確認した。有機物分解において光触媒活性を示し、表面親水化するTiO
2薄膜とは対照的に、光照射後も超撥水性状態を維持した。
抄録全体を表示
-
山浦 大地, 山崎 憲慈, 竹内 孝二, 新井 勇樹, 荻野 俊郎
セッションID: 28Da09
発行日: 2013年
公開日: 2013/11/26
会議録・要旨集
フリー
リチウムイオン電池の新たな負極材料としてグラファイトの10倍の蓄電容量を持つSiが注目されているが、Siはリチウムイオンの吸収・放出時の体積変化により構造が壊れてしまうのでナノ構造化による改善が研究されている。本発表ではSiパターン基板の初期表面凹凸構造がウェットエッチングによるナノワイヤ形成に与える影響について報告する。
抄録全体を表示
-
日比 裕子, 中野 美紀
セッションID: 28Da10
発行日: 2013年
公開日: 2013/11/26
会議録・要旨集
フリー
自動車からのCO2排出量を削減するためにエタノール燃料が導入されつつある。極性が大きく異なるウンデカン(ガソリンのモデル)とエタノール中での油性剤(オレイン酸)の摩擦摩耗特性に対する効果を評価して、燃料成分の違いがエンジン油中の油性剤の作用に与える影響を調べる。今回、摩擦材としてオレイン酸と化学反応しにくい窒化ケイ素を用いてオレイン酸の吸着性と摩擦摩耗特性の関係について調べたので報告する。
抄録全体を表示
-
下山 巖, 馬場 祐治, 関口 哲弘, 平尾 法恵
セッションID: 28Da11
発行日: 2013年
公開日: 2013/11/26
会議録・要旨集
フリー
吸着脱硫に関するヘテロ原子ドーピング効果を調べるため、グラファイトにP及びNドーピングを行い、チオフェンの吸着特性変化を調べた。イオンビームによるドーピング後800℃でアニールし、チオフェンを吸着させた。Ar+イオン照射した試料についても比較した結果、Ar+イオン照射、及びNドーピングではチオフェンの吸着特性がほとんど変化しなかったが、Pドーピングでは10倍以上吸着能が向上することを見出した。
抄録全体を表示
-
胡 春平, 嶋田 恵, 渡辺 一之, 岡本 裕司, 土方 啓暢
セッションID: 28Dp01
発行日: 2013年
公開日: 2013/11/26
会議録・要旨集
フリー
カーボンナノチューブ(CNT)に分散性媒質の一つであるピレン分子がどのように吸着するかを、GGAとファンデアワールス相互作用を考慮した第一原理計算によって解析した。安定吸着位置とエネルギー、ピレンがCNTに沿って移動する時の活性化エネルギー障壁を決定した。また、CNT上のピレンの運動をMDシミュレーションによって追跡し、温度に敏感なピレンの挙動を見出した。
抄録全体を表示
-
国 洪軒, 高 建华, 藤田 大介
セッションID: 28Dp02
発行日: 2013年
公開日: 2013/11/26
会議録・要旨集
フリー
We will show synthesis of square shape graphene with a carbon segregation on the Ni(110) surface. Morphology and thickness of graphene were analyzed by scanning Auger microscopy. Scanning kelvin probe force microscopy and scanning helium ion microscopy show that the graphene is quasi-free standing on the surface of substrate. We will also discuss ultra-high strain in the graphene flakes and mechanism of their growth in the presentation.
抄録全体を表示
-
杉山 義弘, 大村 良輔, 田畑 博史, 久保 理, 片山 光浩
セッションID: 28Dp03
発行日: 2013年
公開日: 2013/11/26
会議録・要旨集
フリー
グラフェンをナノサイズに切り出した構造であるナノグラフェンは、その構造の端の存在によって、特異な電子状態を示すと理論予測されている。しかし、その詳細は未だ明らかになっているとはいえない。本講演では、HOPG表面をエッチングすることで多層のリボン状ナノグラフェンを作製し、その電子状態をSTM/STSを用いて測定することにより、端の形状、リボンの幅と電子状態の相関関係の解明を試みた結果について報告する。
抄録全体を表示
-
中辻 寛, 飯盛 拓嗣, 金 聖憲, 宮町 俊生, 吉村 継生, 梶原 隆司, Visikovsliy Anton, 田中 悟, 小森 文夫
セッションID: 28Dp04
発行日: 2013年
公開日: 2013/11/26
会議録・要旨集
フリー
SiC(0001)微傾斜基板の水素処理によって得られた周期構造をテンプレートに用いてMBE成長で作製したグラフェンナノリボン(GNR)について、π電子状態を角度分解光電子分光を用いて調べた結果を報告する。10nm幅のGNRでは、少なくとも0.14eVのバンドギャップが形成されることがわかった。講演では10nm幅と5nm幅のGNRの電子状態を比較し、バンドギャップの起源を議論する。
抄録全体を表示
-
林 俊良, 荒船 竜一, 南谷 英美, 金 有洙, 川合 眞紀, 高木 紀明
セッションID: 28Dp05
発行日: 2013年
公開日: 2013/11/26
会議録・要旨集
フリー
For single layer silicene, no Landau level sequences appear in the tunneling spectra under the magnetic field up to 7T, and DFT calculations show that the electronic structure is modified by the hybridization between the Si and Ag atoms. For multilayer silicene, based on the interference patterns observed by the mapping of differential conductance, a parabolic band was observed in the wide energy range, suggesting that the characteristic of Dirac fermion is also quenched.
抄録全体を表示
-
三谷 尚
セッションID: 28Dp06
発行日: 2013年
公開日: 2013/11/26
会議録・要旨集
フリー
ねじれ角で接合した結晶界面の幾何学的構造については、
構造に係る(行列)連分数の次数での分類により、フラクタル性(階層性)が見出される。
簡単なポテンシャルによる古典論的エネルギーにおいても、
この階層性が見出された。(=昨年度の発表)
近年、2層グラフェンのフェルミ速度の角度依存性(フェルミ速度の漸減)が注目されているが、
本発表では、漸減傾向 のみでなく、 前述のフラクタル性の存在に注目する。
抄録全体を表示
-
二又 政之, 千葉 駿人, 鈴木 悠宜, 半田 紗織
セッションID: 28Dp08
発行日: 2013年
公開日: 2013/11/26
会議録・要旨集
フリー
表面増強ラマン散乱による高感度界面分光のためにギャップモードラマンが有用である。本講演では、(1)金や銀ナノ粒子間を分析対象化学種で接合するflocculation法、(2)銀ナノ粒子と減衰の大きな金属基板間のギャップモード、及び(3)伝搬性表面プラズモンとギャップモードの効率的な複合化についての測定結果及び関連する局所電場計算の結果を報告する。
抄録全体を表示
-
宮前 孝行, 下位 幸弘
セッションID: 28Dp09
発行日: 2013年
公開日: 2013/11/26
会議録・要旨集
フリー
有機薄膜太陽電池に用いられるPCBM:P3HT混合薄膜の表面について、二重共鳴和周波(SFG)分光を用いて、その表面状態とアニール効果について検証を行った。P3HT由来のC=C伸縮ピークは励起波長により強度変化しており電子遷移と強く共鳴している。アニール処理によりSFGの励起プロファイルが超波長シフトしており薄膜表面におけるP3HTのπ共役系がより広がり結晶性が高くなったことが示唆される。
抄録全体を表示
-
クラーク イアントーマス, 大川 登志郎, 舟越 皓太, 吉原 一紘
セッションID: 28Dp10
発行日: 2013年
公開日: 2013/11/26
会議録・要旨集
フリー
樹脂の機械的特性の温度、周波数依存性の評価にナノインデンテーション法の一つである動的機械特性分析(nanoDMA)を適用した。さらに,nanoDMAの信頼度を確認するために、産業技術総合研究所認定の高分子動的粘弾性評価用標準物質を用いたnanoDMA結果と従来の動的機械特性分析(DMA)結果とを比較した。講演では、DMAを適用することが困難な薄膜を用いたnanoDMA結果も発表する。
抄録全体を表示
-
服部 賢, 染田 政明, 太田 啓介, 大門 寛, 久留島 康輔, 大塚 祐二, Romanyuk Oleksandr
セッションID: 28Dp11
発行日: 2013年
公開日: 2013/11/26
会議録・要旨集
フリー
Si(001)2x1清浄表面上にある条件でFe蒸着、加熱処理を施すと表面全面を覆うc(2x2)2次元島が形成される。STM観察よりこの2次元島はステップをまたぐ滑らかなナノシート状の構造を持っていると予想されたため、断面TEM観察を行ったところ、確かにその様なナノシートの存在が明確になった。さらにSTEMよりこのナノシートはβ-FeSi2構造をもつことが明らかとなった。講演ではこれらSTM・TEM結果を報告する。
抄録全体を表示
-
原 援又, 今西 哲士, 横田 泰之, 植村 隆文, 竹谷 純一, 福井 賢一
セッションID: 28Dp12S
発行日: 2013年
公開日: 2013/11/26
会議録・要旨集
フリー
高性能な有機電界効果トランジスタ(OFET)である、イオン液体とルブレン単結晶の界面を利用したOFETの微視的理解を目指し、周波数変調AFM による測定を行った。結果、イオン液体中におけるルブレン表面の構造は大気中とは大きく異なり、加えて、イオン液体(BMIM-TFSI)はルブレン上に層構造を形成することを見出した。更に、界面ではルブレンの溶出が起こり、この溶出には経時による自発的なものと探針走査によるものが存在することを見出した。
抄録全体を表示
-
小林 中
セッションID: 28Dp13
発行日: 2013年
公開日: 2013/11/26
会議録・要旨集
フリー
マイクロプローブホール電界イオン顕微鏡(μPH-FIM)にパルス計数計測システムを組み込んだ装置を用いて、W(112)面、(013)面、(011)面のステップ端原子位置からの電界イオン生成率の試料印加電圧とHeガス圧依存性を調べた。イオン化領域の大きさを考慮した電界イオン化モデルに基づいて解析した結果、各面の原子位置における仕事関数、非占有状態数、イオン化領域の直径など表面状態に関わる分析が可能である事が分かった。
抄録全体を表示
-
鈴木 秀士, 向井 慎吾, 藤川 敬介, 田 旺帝, 野村 昌治, 朝倉 清高
セッションID: 28Dp14
発行日: 2013年
公開日: 2013/11/26
会議録・要旨集
フリー
我々はX線支援非接触原子間力顕微鏡(XANAM)という、表面元素種を放射光X線によりナノスケールで識別する非接触原子間力顕微鏡(NC-AFM)の開発を行ってきた。これまで表面元素種由来の現象が試料のX線吸収で起こり、これを探針-試料間の力場変化として検出できる事を示した。今回、qPlusセンサーを導入し性能向上を計り、力場と電流検出が可能になり、より詳細な現象解析ができるようになった事を報告する。
抄録全体を表示
-
北山 冬馬, 朝倉 清高, 高草木 達, 有賀 寛子, 上原 広充, 宮崎 晃太朗, 津野 勝重, 工藤 雅嗣, 平岩 端
セッションID: 28Dp15S
発行日: 2013年
公開日: 2013/11/26
会議録・要旨集
フリー
光電子顕微鏡(PEEM)は光電効果を利用し、生じた光電子を電場により加速・投影することで固体表面の電子状態を観察する顕微鏡である。PEEMは光電子を使う為、10^-4mbar以下の真空が必要であり、実際の触媒反応が進行する大気圧や溶液におけるPEEMの利用は難しい。そこで大気圧下での観察を目的とし、20nmの電子透過窓がついたフランジと専用のセルを使用して大気圧下での金薄膜のPEEM観察を行った。
抄録全体を表示
-
虻川 匡司
セッションID: 28Ea01
発行日: 2013年
公開日: 2013/11/26
会議録・要旨集
フリー
ワイゼンベルグRHEEDは、結晶表面の3次元逆格子マップを短時間で測定できる手法である。構造解析は、その3次元逆格子マップをフーリエ変換することで得られる3次元パターソンマップを解く事で行われる。構造解析の鍵は、広い逆格子マップを担保にした、パターソンマップの0.3Åという高い空間分解能である。最近の結果を交えながら、複数の表面構造解析について述べる。
抄録全体を表示
-
田中 章泰, 堤 建一, 島 政英
セッションID: 28Ea02
発行日: 2013年
公開日: 2013/11/26
会議録・要旨集
フリー
オージェスペクトルのバックグラウンドは、二次電子などにより生成されるため試料に応じて変動が大きく、一義に定義することが難しい。そのため、定量分析では微分することが一般的だが、複数の化学状態が混在した系では、各々のピークが重畳することにより、ピーク強度と原子濃度が比例しなく精度が悪くなる。本研究では、定量精度を向上させるため、標準スペクトルを用いた化学状態分析と、それを用いた定量法について検討する。
抄録全体を表示
-
荻原 俊弥, 田沼 繁夫
セッションID: 28Ea03
発行日: 2013年
公開日: 2013/11/26
会議録・要旨集
フリー
半球型電子分光器を搭載したオージェ電子分光装置では,高傾斜試料ホルダーを用いると装置のジオメトリ特性との関係から極低角度電子・イオン入射オージェ深さ方向分析が可能である。本発表では,本計測法により実用材料(Si/AlO/HfO2/SiO2とHfO2/AlO/Si/SiO2)の構造を評価した結果を報告する。
抄録全体を表示
-
有馬 健太, 河合 佳枝, 箕浦 佑也, 川合 健太郎, 細井 卓治, 森田 瑞穂, 渡部 平司, Liu Zhi
セッションID: 28Ea04
発行日: 2013年
公開日: 2013/11/26
会議録・要旨集
フリー
GeO
2/Ge(100)構造は、次世代トランジスタの鍵となる絶縁膜として期待されている。しかし一方で、GeO
2は水溶性や透水性という特異な性質を有するため、大気暴露によっても変質する可能性が示唆されている。本発表では、放射光を光源としたその場XPS測定により、GeO
2表面の濡れ特性(吸着水厚さ、GeO
2膜の電気的性質)を調査した。また、得られた結果をより単純なSiO
2/Si系の場合と比較した。
抄録全体を表示
-
宮山 卓也, 眞田 則明, 藤本 弘, 安達 千波矢
セッションID: 28Ea05
発行日: 2013年
公開日: 2013/11/26
会議録・要旨集
フリー
飛行時間型二次イオン質量分析法(TOF-SIMS)の深さ方向分析にアルゴンガスクラスターイオンビーム(Ar-GCIB)を用いることで有機材料中に存在する有機ドーパントの深さ方向分布が確認可能となる。本発表では、有機EL材料に用いる有機ドーパントの評価に着目し、深さ方向の分布と合わせて濃度を評価する手段として、Ar-GCIBを用いたTOF-SIMSの深さ方向分析を提案する。また同一試料に対してHPLCやXPSなど他の分析手法を用いた結果との比較を合わせて議論する。
抄録全体を表示
-
飯田 真一, 宮山 卓也, 眞田 則明
セッションID: 28Ea06
発行日: 2013年
公開日: 2013/11/26
会議録・要旨集
フリー
Arガスクラスターイオンビーム(Ar-GCIB)はXPSやTOF-SIMSにおける有機材料の深さ方向分析用のスパッタリングイオンとして実用化され、ここ1-2年で広く用いられるようになった。我々は、Ar-GCIBの材料加工特性に着目し、in-situでの断面加工に応用することで、TOF-SIMSによる有機材料の表面10~100μmオーダーの深さ方向の分子種の分布を調べることに成功した。この新しいアプローチの実用分析例を紹介し、効用と課題を議論する。
抄録全体を表示
-
吉川 英樹, 岩井 秀夫, 新井 正男, 田沼 繁夫
セッションID: 28Ea07
発行日: 2013年
公開日: 2013/11/26
会議録・要旨集
フリー
誘電関数は物質の電子構造を記述する基本的な物理量(関数)である。誘電関数を求める方法として反射電子エネルギー損失分光(REELS)が知られているが,表面とバルクの誘電関数の分離処理を必要とし,従来は理想表面を仮定して処理が行われた。そのため理想表面が得難い化合物系については従来の方法では問題がある。本研究で,理想表面を得難い化合物の誘電関数をREELSに因子分析を施して求める方法を開発した。
抄録全体を表示
-
益子 正文
セッションID: 28Ep01
発行日: 2013年
公開日: 2013/11/26
会議録・要旨集
フリー
高真空下で用いられる液体潤滑剤の摩擦摩耗特性に関し,摩擦される金属表面の酸化膜と潤滑剤の化学との関連を検討した結果を述べる.潤滑剤には広く一般的に用いられているMAC系と,将来の候補潤滑剤であるイオン液体の両者を用い,両者に共通した統一解釈ができることを説明する.
抄録全体を表示
-
佐々木 信也
セッションID: 28Ep02
発行日: 2013年
公開日: 2013/11/26
会議録・要旨集
フリー
エンジニアリング表面の改質技術の一つとして,表面に任意の幾何形状を付与することにより,摩擦を制御する試みが注目されている.実際の摩擦表面は,摺動条件によって大きく潤滑状態が異なるため,潤滑メカニズムに応じた表面テクスチャの設計と実現が必要になる.ここでは,摩擦特性改善例をもとに,表面テクスチャの設計指針について述べる.
抄録全体を表示
-
乾 徳夫, 後藤 宏介
セッションID: 28Ep03
発行日: 2013年
公開日: 2013/11/26
会議録・要旨集
フリー
石英と金に作用するカシミール力はその間がブロモベンゼンにより満たされている場合,斥力になることが知られている.このカシミール斥力で浮揚している金粒子の浮揚距離が金粒子の半径にどのように依存するかを述べ.また,金粒子が受ける動摩擦係数が浮揚距離に依存することを考慮して得られた金粒子の拡散係数と浮揚距離の関係を示す.
抄録全体を表示
-
鷲津 仁志, 金城 友之, 吉田 広顕
セッションID: 28Ep04
発行日: 2013年
公開日: 2013/11/26
会議録・要旨集
フリー
固液界面を支配する 3 つの分子間力の中でも,クーロン相互作用は最も強く,遠くまで作用するが,疎密の大きなイオン雰囲気の存在により分子シミュレーションによって扱うことは困難である.マイクロ・ナノスケールのソフトマター固液界面におけるイオン環境のダイナミクスを扱いつつ,高分子および低分子イオンの個性を扱えるシミュレーション群を作成した.高分子電解質ブラシの低摩擦解析や,二次電池電解液添加剤の解析に応用した.
抄録全体を表示
-
中野 健
セッションID: 28Ep05
発行日: 2013年
公開日: 2013/11/26
会議録・要旨集
フリー
スティックスリップや負減衰型の自励振動など、摩擦振動にはいくつかのバリエーションがある。本講演では、すべり摩擦システムがミスアラインメント角を有するとき生じる擬似的なスティックスリップと、摩擦係数計測に及ぼす摩擦振動の影響について述べる。
抄録全体を表示
-
渡部 誠也, 中野 美紀, 三宅 晃司, 坪井 涼, 佐々木 信也
セッションID: 28Ep06S
発行日: 2013年
公開日: 2013/11/26
会議録・要旨集
フリー
先行研究より、SFG(和周波発生)分光分析を用いて親水性表面に対して水混和性イオン液体と水不溶性イオン液体は異なる界面構造をとることが示された。本報では表面の水親和性に着目し、親水性表面に対し疎水性表面を比較対象とし、それぞれの場合におけるイオン液体の界面構造について分析した。加えて、SFG測定時の界面を再現した状態から摩擦試験を行い、界面構造の違いが摩擦特性にどのような影響を与えているかを検討した。
抄録全体を表示
-
三宅 晃司, 中野 美紀, 渡部 誠也, 佐々木 信也
セッションID: 28Ep07
発行日: 2013年
公開日: 2013/11/26
会議録・要旨集
フリー
摩擦の制御に向けた評価技術の例として、摩擦環境下(圧力下、しゅう動状態)での潤滑剤・添加剤分子の構造をその場観察するための手法として、和周波発生分光及び赤外線吸収分光を用いて解析した結果について紹介する。
抄録全体を表示
-
塩田 忠, ルーテンビーク ヤン
セッションID: 28Ep08
発行日: 2013年
公開日: 2013/11/26
会議録・要旨集
フリー
本講演では、ブレークジャンクション法に微小チューニングフォークを組合せた金属ナノ接点(単原子接点を含む)の力学特性計測方法を紹介し、同時に計測される量子化伝導特性と関連づけて、金属ナノ接点の力学特性を議論する。
抄録全体を表示
-
大岩 さゆり, Wu Wenya, Chan Yinthai, 岡本 晃一, 玉田 薫
セッションID: 28Fa01S
発行日: 2013年
公開日: 2013/11/26
会議録・要旨集
フリー
我々は表面プラズモン共鳴現象の中でも特に局在型表面プラズモン共鳴現象に着目し、微粒子二次元結晶化によるプラズモニックナノシートの作製とその応用に関する研究について報告してきた。本研究では、金属微粒子の二次元ナノシートを作製し、蛍光マーカーとしてテトラポッド型の量子ドットを用いて蛍光増強特性の評価を行ったのでその結果について報告する。
抄録全体を表示