ホタテガイ貝柱を100%O
2,80%O
2+20%CO
2,60%O
2+40%CO
2,および含気でガス置換包装し5℃に貯蔵した。貯蔵中の硬化発生率, 生菌数, ATP関連物質, オクトピン, L-アルギニンおよびD-乳酸について調べた。その結果, 20%CO
2と40%CO
2では, 細菌の増殖は抑制されたが, 硬化の発生が速く生鮮貝柱の品質保持には不適当であった。一方, 100%O
2包装は含気包装に比べてATPやpHの低下, 硬化発生, オクトピンの蓄積, 生菌数の増加が2日程度遅延した。以上の結果より, 生鮮貝柱の流通にはシェルフライフが2日程度延長される酸素ガス置換包装が有効であると思われた。
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