養殖マダイ体表の色調黒化を改善するために作出した戻し交雑魚((RF)
1)およびマダイにおける, astaxanthin (Ast)を用いた色調改善効果について検討した。Astを0,1.5および3mg/100g添加した飼料を30日間給与して飼育したところ, 無添加飼料を摂取した(RF)
1ではマダイに比べて表皮carotenoid (CaR)含量は常に多く, 終了時の表皮Ast含量も多かった。一方, 1.5mg添加飼料を摂取した(RF)
1でも終了時におけるCaRおよびAst含量が高い傾向にあったが, 3mg添加飼料を摂取した(RF)
1では中間時の両色素含量はマダイより有意に高く, すでに終了時の高レベルに達していたことから, (RF)
1のAstによる色調の改善はマダイより優れていることが示された。
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