鹿児島湾産ワキヤハタで卵巣を用い産卵期を,そして耳石を用い年齢と成長を調べ,同湾産同属種オオメハタと比較した。産卵期は9~11月であった。輪紋は9~11月に形成された。年齢に対する実測体長の平均値から求められたvon Bertalanffy成長式はL
1=380.192[1-exp{-0.066(t+2.003)}](L
t,t歳時の体長;t,年齢;最高年齢,6+)で表された。体長と体重の成長式にはワキヤハタとオオメハタでは統計的に有意な差は認められないが,体長では全ての年齢で,体重では1歳と4歳以上でワキヤハタがオオメハタよりも大きかった(最大差は6歳で,体長16.7mm,体重27.8g)。日水誌,68(3),389-391(2002)
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