マアナゴ葉形仔魚(全長97~128mm)の変態と水温の関係を調べた。実験開始から変態完了までの平均日数(
M )は水温20℃では19日, 15℃では28日, 10℃では94日で, 水温の低下とともに延長した。水温7℃では, 100日以上でも, 体は縮小せず, 葉形仔魚の形態のままであった。しかし, 水温7℃の後に15℃あるいは20℃へ上昇させると, 全ての個体が変態した(
M, 25あるいは17日)。また, 水温7℃一定でもチロキシン溶解海水(濃度6ppm)で飼育すると, 全ての個体が変態した(
M, 110日)。
抄録全体を表示