2000年4月に大阪湾全域において表層泥を採取し, 重金属濃度 (Hg, Cd, Cu, Zn, Pb, Ni, Mn, Cr, Fe), および, 粒度組成 (泥・砂・礫), 強熱減量, COD, 硫化物について分析を行った。Mn以外の重金属元素は湾奥部や湾東部において濃度が高く, 海水の交換が良い明石海峡, 紀淡海峡付近で低い傾向を示した。底質重金属 (Mnを除く) 濃度と粒度組成, 強熱減量, 硫化物には強い相関性が認められたことから, 底泥の重金属濃度は重金属負荷量以外に, 粒度や有機物によっても大きく影響をうけることがわかった。
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