産卵期のキンメダイ雌の性成熟について生殖腺の組織学的観察および生殖腺指数(
GI)から検討した。1993 年 7~8 月に伊豆諸島周辺海域において採集した 281 試料(尾叉長 23.3~49.0 cm)の成熟度は 7 段階に分けられた。
GI は成熟度のよい指標値となっていた。生物学的最小形および
FL50 は尾叉長でそれぞれ 31.8 cm および 32.5 cm であった。また,7 月に採集された伊豆半島沖試料は八丈島沖試料と比べて成熟が進んでおり,海域間の成熟度に違いがあることが示唆された。
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