アカガレイの死亡係数を推定するために,1994,1995,1996 年および 1997 年 4 月に京都府沖合海域で合計 2,928 個体の標識放流を行った。放流後 1 年ごとの再捕データを用いて最尤法により全減少係数(
Zt)を推定した。年当りの
Zt は 1994,1996 年放流群が 0.596,1995 年および 1997 年放流群が 0.455,0.835 と推定された。放流直後の生残率,標識魚の発見報告率の仮定値を与えて,年当り漁獲係数(
Ft)および自然死亡係数(
Xt)はそれぞれ 0.159~0.393 および 0.236~0.449 と推定された。
Xt の中で逸散が大きな割合をもつと考えられた。
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