日本水産学会誌
Online ISSN : 1349-998X
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73 巻, 5 号
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平成18年度水産学技術賞
報文
短報
  • 芦田 拡士, 田邉 智唯, 間野 伸宏, 廣瀬 一美, 鈴木 伸洋
    2007 年 73 巻 5 号 p. 916-918
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/10/03
    ジャーナル フリー
    カツオ卵巣内の漿膜から卵巣腔側に至る結合組織間に Uvitex2B 染色で蛍光発色するほぼ円形の微胞子虫様寄生体の集塊が食細胞に貪食された状態で認められた。寄生体は胞子様構造の大きさが平均 1.22 μm のほぼ球形を呈し,微胞子虫類の一種と考えられた。529 個体中 518 個体に寄生がみられ,調査した 20 ヶ月間における採集月別の寄生率は 88~100% となり,寄生率に月別の規則性はみられなかった。
  • 本多 直人, 渡部 俊広
    2007 年 73 巻 5 号 p. 919-921
    発行日: 2007年
    公開日: 2007/10/03
    ジャーナル フリー
    1.8 MHz と 1.1 MHz の超音波により照度や透明度に関係なく水中映像を撮影することができる音響カメラを用いて,エチゼンクラゲが観察可能かどうかを調べた。1.8 MHz で撮影された映像では,約 12 m の距離までエチゼンクラゲを形状で判別でき,映像からエチゼンクラゲの傘径計測も可能であった。約 10 m 以内であれば,傘を拍動する様子や,付随して遊泳するイボダイも観察でき,約 5 m 以内であれば触手も観察できた。1.1 MHz で撮影された映像では,大きさや浮遊の状態から約 25 m の距離までエチゼンクラゲを個々に識別できた。本研究により,音響カメラを用いることでエチゼンクラゲの行動観察や傘径計測,分布調査などが可能であることが示された。
シンポジウム記録
ミニシンポジウム記録
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