北海道東部太平洋海域において,2000 年冬期に計量魚群探知機により得られた音響データを用い,トドハダカ
Diaphus theta の昼夜のエコーグラム観察とバイオマスの推定を行った。日中,トドハダカによる魚群反応は,水深 300 m 以上の陸棚縁辺付近で出現し,深度 250 m 以深で明瞭な帯状を呈していた。一方夜間においては,魚群は鉛直的に分散し,50 m 以浅の表層域まで達していた。調査海域(2,083 km
2)における平均密度は 17.3 g/m
2,総バイオマスは約 3.6 万トンと推定された。
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