人工ダム湖である奥津湖の流入部,湖内,流出部において,水温,プランクトンの発生状況および TN, TDN, DIN, TP, TDP, DIP, DSi の測定を行った。湖内では,夏季に水温躍層が発達した。一年を通じて渦鞭毛藻類を中心とした浮遊性の藻類が表層域に発生していた。流出水の栄養塩濃度は,流入水よりも低かった。浮遊性の藻類が表層の栄養塩を消費し,栄養塩濃度が低下した表層水が放水されていた。流入量と比較して,年平均で TN は 27.8%,TP は 21.2%,DSi は 18.9% がダム湖内で除かれていた。
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