日本水産学会誌
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81 巻, 5 号
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巻頭言
平成 26 年度水産学技術賞
報文
短報
  • 安藤 大成, 神力 義仁, 佐々木 義隆, 安富 亮平, 三坂 尚行, 水野 伸也, 宮腰 靖之, 中嶋 正道
    2015 年 81 巻 5 号 p. 843-845
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/10/16
    ジャーナル フリー
    電子付録
    北海道の日本海側と太平洋側の河川に遡上したサケ親魚を用いて採卵,媒精させた受精卵を稚魚まで飼育し,脊椎骨数を比較した。太平洋側の河川におけるサケ稚魚の脊椎骨数は,日本海側の河川におけるサケ稚魚の脊椎骨数よりも多い傾向を示した。これより,サケの脊椎骨数には河川間や地域間で差が見られることと,その背景に遺伝的要因が関与していることが示唆された。
  • 坪井 潤一, 森田 健太郎, 佐橋 玄記
    2015 年 81 巻 5 号 p. 846-848
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/10/16
    ジャーナル フリー
    釣られやすさの種間差を明らかにすることは,天然個体群保全や放流等の増殖指針策定において重要である。本研究では,野生化したニジマスと天然のヤマメが生息する自然河川において餌釣りを行い,釣られやすさの種間差を比較した。その結果,ヤマメのほうがニジマスよりも釣られやすかった。また,キャッチアンドリリースによる学習(スレ)の効果は両種ともにみられなかった。放流直後のニジマスは非常に釣られやすいことが知られているが,自然水域に馴化した個体や再生産された個体では,釣られにくくなることが示唆された。
  • 成田 正直, 水田 尚志, 若林 克典, 宮崎 亜希子, 佐藤 暁之, 清水 茂雅, 古田 智絵, 辻 浩司
    2015 年 81 巻 5 号 p. 849-851
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/10/16
    ジャーナル フリー
    乾燥ナマコ製造において著しく脆弱なボイルナマコの発生が指摘されている。このため,脆弱なボイルナマコの性状を調査した。突き刺し強度は通常ナマコが 400-1,000 g の範囲であったのに対し,脆弱ナマコは 40-400 g と著しく低い値を示した。アザン染色による組織観察から,コラーゲン繊維の組織内分布密度が低下していることが推察された。成分的には水分,粗灰分が多く粗タンパク質,ヒドロキシプロリンが少なかった。脆弱ナマコから調製した乾燥品は疣立ち不良や扁平個体が散見され,通常ナマコに比べて品質が劣っていた。
シンポジウム記録
魚介類内在性プロテアーゼ—基礎から水産食品加工への応用まで—
I.魚介類内在性プロテアーゼの構造・機能と魚介肉構成タンパク質への影響
II.魚介類内在性プロテアーゼ研究の成果に基づいた食品加工への応用
魚類行動生理学の基礎と水産研究への応用
I.回遊とホルモン
II.行動調節とホルモン,フェロモン
III.行動の神経基盤
IV.行動の進化と多様性
ミニシンポジウム記録
若手が拓く水産学研究:国際舞台で活躍する若手研究者たち
懇話会ニュース
水産研究のフロントから
話題
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