有害渦鞭毛藻
Karenia mikimotoi がマガキ幼生の着底に及ぼす影響を評価するため,培養株で作成した赤潮環境下で着底実験を行った。幼生着底率は,500 cells/mL では影響が見られなかったが 5,000 cells/mL で低下した。5,000 cells/mL では,遊泳でのみ到達可能な付着基盤への着底数が低下し,ビーカー壁面で増加したため,マガキ幼生の遊泳を伴う着底行動を阻害する影響が生じたと考えられた。本研究から,本種赤潮はマガキ養殖での採苗不良を引き起こす一因であることが示された。
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