日本水産学会誌
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バーチャルイシュー
90 巻, 5 号
選択された号の論文の42件中1~42を表示しています
令和5年度水産学技術賞
報文
  • 四方 崇文, 貞方 勉
    原稿種別: 論文
    2024 年90 巻5 号 p. 393-399
    発行日: 2024/09/15
    公開日: 2024/10/01
    [早期公開] 公開日: 2024/08/29
    ジャーナル フリー

     2001年から2020年に日本海で行われた沖合イカ釣漁船による操業を解析対象とした。1日1隻当たりのスルメイカの漁獲尾数(CPUE)に対してスペクトル分析を行ったところ,CPUEの時系列に約29日の周期性が認められた。月齢とCPUEの関係を調べたところ,CPUEは月齢0日以降上昇して月齢6日に最高となり,その後急激に低下して月齢15日に最低となり,月齢16日以降緩やかに上昇することが分かった。このCPUEの変動には夜間操業時の月が出ている時間の長さと時間帯が関係していると考えられた。

  • 和田 宗一郎, 阪地 英男
    原稿種別: 論文
    2024 年90 巻5 号 p. 400-407
    発行日: 2024/09/15
    公開日: 2024/10/01
    [早期公開] 公開日: 2024/08/29
    ジャーナル フリー

     2021年6月から2023年8月に豊後水道西部で採集されたイトヨリダイの産卵盛期は6–7月であり,耳石の不透明帯は5–9月に形成される年輪であると考えられた。7月1日を年齢起算日として推定されたvon Bertalanffy成長式は雄FLt=438.3 {1-e-0.491(t-0.187)},雌FLt=307.6 {1-e-0.640(t-0.000)}となった。年齢別の平均尾叉長は2歳以上で雌よりも雄の方が有意に大きくなった。雄では3歳以上,雌では2歳以上で成熟する個体が現れることが示唆された。

  • 川辺 勝俊, 米沢 純爾
    原稿種別: 論文
    2024 年90 巻5 号 p. 408-419
    発行日: 2024/09/15
    公開日: 2024/10/01
    [早期公開] 公開日: 2024/08/29
    ジャーナル フリー

     小笠原諸島海域におけるアカハタの資源特性値を調べ,YPRとSPR解析を行った。本種の最高齢は32歳,von Bertalanffy式のLKt0の値は368 mm(全長),0.159(/年),-0.967(歳)であった。雌性先熟の性転換を行い,雄は4歳から出現した。雌雄比の50%到達年齢は10.8歳,雌の50%成熟年齢は7.0歳で,雄はどの年齢でも成熟していた。雌雄込みのFcurF0.1よりやや大きいが,FmaxF30%SPRより小さかった。漁獲圧の増加は,雄のSPR減少に強く作用した。

  • 木村 祐貴, 中山 凌
    原稿種別: 論文
    2024 年90 巻5 号 p. 420-428
    発行日: 2024/09/15
    公開日: 2024/10/01
    [早期公開] 公開日: 2024/08/07
    ジャーナル フリー
    電子付録

     大阪湾アカガイの生活史解明のため,2016–2022年に漁獲されたサンプルを用いて年齢および成長特性を調査した。透明帯は8–11月に年1本形成されていた。天然個体と放流個体では透明帯の形成パターンが異なり,放流個体は実年齢より1–2本多い透明帯がみられた。成長速度は繁殖期とそれ以外,および3齢未満かそれ以上で異なっていた。推定された年齢は1–8齢であり,年齢–殻長相関表によって漁獲個体の半数は2齢と判明した。資源保護に向けて漁獲主体を3齢とする,すなわち漁獲制限サイズを70 mm以上に定めることを提言する。

  • 山本 剛史, 泉田 大介, 矢野 豊, 松成 宏之, 伴 真俊, 黒川 忠英, 鵜沼 辰哉
    原稿種別: 論文
    2024 年90 巻5 号 p. 429-438
    発行日: 2024/09/15
    公開日: 2024/10/01
    [早期公開] 公開日: 2024/08/29
    ジャーナル フリー

     ベニザケ養殖では,配合飼料にアスタキサンチン(Ax)を添加しても天然ベニザケ特有の深紅の身色にならないことが課題となっている。本研究ではオキアミの給餌や飼料への油脂添加による効果を検討した。オキアミを単独で,またはAxを添加した飼料と併用給餌することにより,サーモン・カラー・チャートや分光測色計による身色が改善した。また,飼料への油脂添加によりAxのみかけの吸収率が高まり,身色が向上した。しかし,いずれの効果も十分ではなかったため,Axの吸収・蓄積をより改善する技術開発が必要と考えられた。

  • 山本 佳奈, 山砥 稔文, 中島 吉洋, 高木 信夫, 広瀬 直毅, 滝川 哲太郎
    原稿種別: 論文
    2024 年90 巻5 号 p. 439-452
    発行日: 2024/09/15
    公開日: 2024/10/01
    [早期公開] 公開日: 2024/08/21
    ジャーナル フリー

     長崎県沿岸では毎年のようにKarenia mikimotoiが赤潮化しており,発生頻度は海域によって異なる。2021年は長崎県沿岸の広範囲で本種赤潮が観測された。本種赤潮が頻発する九十九島や佐世保湾では越冬細胞が観察された。2021年の西海市面高,五島市富江および長崎市野母崎では,過去に本種赤潮の報告はなく,初記録である。プランクトン調査,海況,気象条件および粒子追跡モデル実験の結果から佐世保湾で出現していた本種が移流し,赤潮化した可能性がある。

  • 須田 昌克, 佐藤 新哉, 葭葉 一道, 徳前 宏之進, 平野 功海, 齋藤 寛, 平塚 聖一
    原稿種別: 論文
    2024 年90 巻5 号 p. 453-460
    発行日: 2024/09/15
    公開日: 2024/10/01
    [早期公開] 公開日: 2024/08/07
    ジャーナル フリー

     水産現場で実用可能な鮮度測定器の開発を目指し,310 Hzから1.5 MHzまでの154種類の周波数を1.5秒で測定できる防水性を有した侵襲タイプのインピーダンス測定器を試作した。これを用いて,養殖ギンザケ278尾の頭部と背部のインピーダンス測定結果から機械学習モデルによりK値を推定した結果,訓練データの決定係数は頭部で0.796,背部で0.789,検証データの決定係数は頭部で0.754,背部で0.773であった。本手法によりギンザケのK値を従来よりも高い精度で推定できることが可能であるとともに,本手法は水産現場で実用可能であると考えられた。

短報
シンポジウム記録
水産学若手の会主催シンポジウム 20代の水産研究者が考える○○~これまでの経験・価値観・研究の観点から~
ミニシンポジウム記録
水圏生物の行動解析~水産分野における難題へのチャレンジ~
水圏動物の「賢さ」から水産学への展開を探る
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令和6年度春季大会 高校生による研究発表 最優秀賞を受賞して
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