膵臓
Online ISSN : 1881-2805
Print ISSN : 0913-0071
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26 巻 , 6 号
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ガイドライン
原著
  • 山本 智支, 乾 和郎, 芳野 純治, 三好 広尚, 小林 隆
    26 巻 (2011) 6 号 p. 699-708
    公開日: 2012/02/07
    ジャーナル フリー
    膵石症に対してESWL及び内視鏡を用いて治療を行った100例について,治療成績と外分泌機能を検討した.結石消失はESWL単独では52例,ESWLに内視鏡治療を併用することで89例に認めた.アルコール性や膵石分布が1区域のみに存在する症例では結石消失率が高率であった.再発は40%(32/80例)に認め,再発までの期間は平均16.3ヶ月であった.早期再発は18例,1年以降に発生した後期再発は14例であった.早期再発は主膵管狭窄症例,後期再発はアルコール性に高率であった.治療後1年以内にPFD試験を実施した64例中,治療前の機能が保たれていたのは45例で,非高齢者,男性,結石径10mm以上,膵萎縮のない症例で保たれていた.1年以降では改善・不変であったのは27例中17例で,主膵管狭窄症例,膵萎縮のない症例で保たれていた.
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  • 明石 隆吉, 清住 雄昭, 上田 城久朗, 中原 和之, 山之内 健伯, 陣内 克紀, 小畑 雅寛, 藤江 里美, 佐々木 善浩, 田村 文 ...
    26 巻 (2011) 6 号 p. 709-718
    公開日: 2012/02/07
    ジャーナル フリー
    ERCP関連手技1209例に発症したERCP関連膵炎33例のデータをもとに,ERCP関連膵炎の膵臓痛(腹痛)のペインコントロールに必要とした鎮痛剤投与量を数値化することで,腹痛の程度と重症度予後因子スコアに相関があるか,ERCP関連膵炎発症早期の重症化予知因子となりうるか統計学的に解析した.症例ごとの鎮痛剤の使用量を痛みの指標(Drug pain score:DPS)によりスコア化し,重症度予後因子スコアとDPSの相関を統計学的に解析すると,ピアソンの相関係数はr=0.657 p<0.0001と有意な相関を認めた.また,ERCP関連膵炎重症化を予測するDPSのカットオフ値を求めると,DPS 2をカットオフ値とした場合,重症化する確率31%,感度(1.00)・特異度(0.97)であった.
    さらに,DPS最大値までの時間と最終重症度決定までの時間との時間差を時系列的に検討すると,DPSは重症度予後因子スコアより有意に早期に最大値となった.
    すなわち,DPSはERCP関連膵炎発症早期の重症化予知因子となりうると考えられる.
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症例報告
  • 松家 健一, 菊山 正隆, 黒上 貴史
    26 巻 (2011) 6 号 p. 719-724
    公開日: 2012/02/07
    ジャーナル フリー
    39歳女性.気管支喘息にて当院呼吸器内科にて経過観察中に,激しい上腹痛を主訴に当院救急外来受診した.上腹部に強い圧痛を認め,身体所見,血液検査およびCT所見から重症急性膵炎と診断した.CTにて膵頭部領域と思われる部位に小膵石を認め,膵管閉塞が病態に関係している可能性を考え,十分なインフォームドコンセントの上,第1病日に内視鏡的逆行性膵管造影(ERP)を施行した.膵管造影にて頭体移行部に高度の狭窄を認め,その上流側膵管に上方への造影剤の漏出を認めた.狭窄部より上流側に経鼻膵管ドレナージを留置し終了した.翌日には血液検査,身体所見ともに改善し,第4病日から経口摂取を開始した.ドレナージチューブは自然脱落したが,症状の再発はなかった.第15病日にERPを再検し造影剤の漏出がないことを確認した.膵炎再発予防のために狭窄部上流にまで膵管ステント(EPS)留置し,第16病日に退院した.
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  • 小林 智, 上野 誠, 大川 伸一, 亀田 亮, 宮川 薫, 田村 周三, 山本 直人, 森永 聡一郎, 亀田 陽一
    26 巻 (2011) 6 号 p. 725-733
    公開日: 2012/02/07
    ジャーナル フリー
    症例は70歳,女性.上腹部痛あり,精査となった.造影CT・MRI・EUSにて,膵尾部に嚢胞性病変が認められた.2.5cm大・球形で皮膜はないが,内部に隔壁を認め,結節隆起の存在も疑われた.ERCPにて病変部と膵管との交通が認められたが,乳頭部・膵管内に粘液は認めなかった.膵粘液性嚢胞腫瘍(MCN)が否定できず,膵体尾部・脾合併切除術を施行した.病理所見は,皮膜を有さず,厚い隔壁構造を有する多房性嚢胞性病変であり,内容は濃縮された粘液であった.主膵管は病変内を貫通しており,病変と膵管との交通部は明らかでなかった.嚢胞内皮細胞は単層でわずかに異型を有していた.隔壁や辺縁部の間質は紡錘形細胞が密に存在し,エストロゲン受容体・プロゲステロン受容体が強陽性であったため,卵巣様間質と判断した.皮膜を有さず,膵管と交通を有し,隔壁内に卵巣様間質が存在する点で非典型的であるが,MCNと考えられた一例を経験したため,報告した.サイズがMCNとしては比較的小さいことや,皮膜がないこと,卵巣様間質の分布状態を合わせると,発生早期のMCNであった可能性も考えられ,今後MCNの発生・自然史が明らかになることが望まれる.
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