日本海水学会誌
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26 巻, 5 号
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  • 岡部 史郎
    1973 年 26 巻 5 号 p. 233-243
    発行日: 1973年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
  • イオン交換膜透析装置に関する試験 (第23報)
    畦地 昭二, 藤本 好恵, 湯山 二男, 伊丹 良夫
    1973 年 26 巻 5 号 p. 244-264
    発行日: 1973年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    締付型装置の改良をはかるため, 図-1, 図-2に示したように, 膜面には連通孔を設けないで有効膜面積を増大させた3種類のa, bおよびcセルを試作し, 工業規模装置により試験した結果次のとおりであった.
    1) aセルは, 枠の製作が困難であり, 濃縮特性も良好ではなかった.
    2) bセルは, 枠の製作は容易であり, 濃縮特性も良好であったが, 破損しやすいという欠点があった. また海水懸濁物の付着によって, 流動抵抗が増大するのを軽減することはできなかった.
    3) cセルは, 構造が最も簡単であり, 枠の製作も容易であったほか, 溶液の漏えいは少なく, 流動特性, 濃縮成績も良好であった.
    しかし, 潮道の拡大によって, 漏えい電流がわずかに増大することが推定された.
    4) bセルとcセルに用いた厚み調整枠によって, 膜群の組立作業が困難になることはなかった, したがって, 厚み調整枠の使用は, 膜の有効面積を増大させる手段として最も適当であると判断された.
    5) 連通孔を設けない膜と厚み調整枠を用い, またCセルのように潮道を拡大 (簡易化) した枠を組み合わせることによって, 最も合理的なセル構造が得られることが立証された.
    6) 砂ろ過あるいはけい藻土ろ過した海水を給液しても, 膜面およびスペーサーにはかなりの付着物が付くことがわかった. しかし潮道を拡大させたCセルでは, 付着物による流動抵抗の増大はaおよびbセルよりも小であった.
    7) 海水に塩酸を添加してpHを5~6に調節するか, 循環かん水に塩酸を添加してpHを4付近に調節すれば, 電流密度5amp/dm2, 脱塩率30%, 海水温度14~25℃のもとで長期運転しても, 炭酸カルシウムスケールの析出は認められなかった.
  • 塩の固結防止に関する研究 (第10報)
    米井 祥男, 増沢 力
    1973 年 26 巻 5 号 p. 265-272
    発行日: 1973年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    市販のFACおよび調製した鉄とアンモニア含量の異なるFACについて, その水溶液の色相, 添加塩の白色度, 塩化ナトリウムに対する媒晶作用, 固結防止効果などの性質を検討した. また市販FACの活性炭処理による脱色効果, 固結防止効果などについてもあわせて検討し, つぎの結果を得た.
    1. FAC水溶液の色相はpHによって変化し, pHがアルカリ側へいくにしたがい黄緑色から茶褐色になった. なお520mμ における吸光度はpH5で最低になった.
    2. 520mμ における吸光度の大きいFAC水溶液ほど添加塩の白色度 (ΔR) は大きく, したがって着色してきた.
    3. 市販FAC水溶液を活性炭で処理すると, 色相は褐色から黄緑色に変化し, 520mμにおける吸光度は小さくなるが, これを食塩に20~100ppm添加した場合, 白色度 (ΔR) は未処理のFAC添加塩に比して大差がなかった. しかし固結防止効果の小さいFACは, 活性炭処理によりFACのpHが上昇し, 固結防止効果も大きくなった.
    4. FAC水溶液のpHを8.5~9まで高めて塩化ナトリウム水溶液に添加して自然乾燥すると, 媒晶作用による固結防止剤の特徴を示す塩化ナトリウムの微結晶を晶出した. この微結晶を走査型電子顕微鏡で観察すると, フェロシアン化カリウムによる塩化ナトリウム微結晶とは形状, 大きさなどの差異が見られた.
    5. FAC水溶液のpHがアルカリ側へいくほど, 固結防止効果は高くなったが, 逆にFAC水溶液の520mμにおける吸光度が大きくなり, 添加塩の白色度 (ΔR) も大きくなり着色してきた.
  • 塩の固結防止に関する研究 (第11報)
    米井 祥男, 鍵和田 賢一, 増沢 力
    1973 年 26 巻 5 号 p. 273-278
    発行日: 1973年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    NTAアミドについて吸放湿および加圧による固結試験により塩に対する固結防止効果を検討して次の結果を得た.
    1. NTAアミドは, 塩化ナトリウム結晶の晶癖を変え微結晶を晶出させた. すなわち媒晶効果による固結防止剤である.
    2. NTAアミドは5ppm添加でかなりの固結防止効果を示し, 10ppm添加で最高となり, 以後添加量の増加にしたがって低下した.
    3. NTAアミドの分解温度は157°C 以上であり, 塩に添加した場合, 140°C までの乾燥温度では固結防止効果は低減しないことがわかった.
    4. カリウム, マグネシウム, 硫酸イオンはNTAアミドの固結防止作用を若干妨害することがわかった.
    5. NTAアミドの固結防止効果の持続性は良好であった. またNTAアミドはフェロシアン化カリウムよりは防止効果が劣るが, クエン酸鉄アンモニウムよりは効果, 持続性ともにすぐれていることがわかった.
  • 吉田 章一郎, 高井 信治, 山辺 武郎
    1973 年 26 巻 5 号 p. 279-281
    発行日: 1973年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    Desalination membranes of 6-Nylon were prepared by casting method. The Nylon solution was spread thinly on a glass plate, and the solvent was evaporated at a constant temperature. The film cast was immersed in water and then cured. The casting solution was composed of 6-Nylon (30-35%), formic acid (35-45%), and m-cresol or o-chlorophenol (20-30%). Membranes of better performance were obtained when the evaporation of the solvent was done at a high temperature (100°C) for a short period (3-4 min). Various curing processes were examined, but the curing in steam was found most effective. The rejection of the membrane which had been evaporated for 5 minutes at 100°C and cured in steam, showed 78% for Na+ ion (Raw solution: 0.05 mol/liter NaCl, Operating pressure: 50kg/cm2), but the amount of the flux was not very large.
  • S.S. Kremen, 谷口 良雄
    1973 年 26 巻 5 号 p. 282-289
    発行日: 1973年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
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