日本海水学会誌
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45 巻, 6 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 上原 春男
    1991 年 45 巻 6 号 p. 315-323
    発行日: 1991年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
  • 江川 博明, カバイ ナラン, 西郷 伸吾, 野中 敬正, 首藤 健富
    1991 年 45 巻 6 号 p. 324-332
    発行日: 1991年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    アミドキシム基を有する球状吸着剤において, 実際に利用できる機械的強度を有し, 海水からのウラン吸着性能をどこまで高められるかを目的に, 海水ウランが粒内を拡散するに適する湿潤時細孔構造をもつ, 低橋かけ度多孔性樹脂の合成を試みた. 橋かけ剤としてジビニルベンゼン (DVB) 5mol%, 重合開始剤としてアゾビスイソブチロニトリルを180mmol/lモノマー, 希釈剤としてトルエンをモノマーに対し100vol%使用して合成したアクリロニトリルーDVB球状共重合体をヒドロキシルアミンのメタノール溶液と80℃, 2h反応させて得られた樹脂は, アルカリ処理 (1mol/lNaOH, 30℃, 72 h) 後においても良好な強度を示した. 天然海水 (約25℃) を上向流で空間速度 (SV) 650±30h-1で10日間通液し, 硫酸で溶離したとぎのウラン回収量は130mg/l-R, 640g/kg-Rであった.
  • 張 紹成, 西村 友伸, 大井 健太
    1991 年 45 巻 6 号 p. 333-338
    発行日: 1991年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    吸着/結晶化法および固相反応法において調製条件を変えて合成した4種類のスピネル型マンガン酸化物系吸着剤を用いて物性とリチウム吸着性との関係を比較検討した, 吸着剤の固体特性は化学分析, X線分析, DTA-TGで検討し, 表面特性は-196℃での窒素吸脱着法で検討した. 各吸着剤のX線回折パターンは相互に類似していたが, DTA-TG曲線および表面特性は調製条件に依存して大きく変化した.
    マンガン酸化物系吸着剤のリチウム吸着性をダーチャイダム塩湖かん水およびLiClを添加したNH4Cl-NH3 (aq) 緩衝溶液を用いて調べた. リチウム吸着量は1.4から25.9mg/gの間で調製条件に依存して変化した. リチウム吸着量はTG曲線における100から300℃ までの重量減少率と相関性が認められた. この相関から, リチウムイオンはスピネル型マンガン酸化物中の酸化還元型サイトではなくリチウム特異的イオン交換サイトに吸着していることが推測された.
  • ノズル本数の影響について
    宮良 明男, 上原 春男, 日野 雅貴
    1991 年 45 巻 6 号 p. 339-344
    発行日: 1991年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    スプレーフラッシュ蒸発に及ぼすノズル本数の影響を調べるために, ステンレス製円筒ノズルを用いてノズル本数を変化させた実験を行い以下の結論を得た.
    (1) 海水の総流量が条件として与えられているときは, ノズルの本数を多くして, 1本当りの流出流量を少なくすることによって, より効率よく蒸発を行わせることができ, 装置を小型化できる.
    (2) ノズル1本当りの流量が小さいときには, ノズル本数の影響が小さく, 単一ノズルの実験で得られた結果が複数ノズルにそのまま適用できるが, 流量が大きくなると, ノズル本数の影響が表れてくる. したがって, 流量が多い場合には, 単一ノズルの結果から予測されるものより性能が低下する可能性がある.
    (3) 本実験で行われた範囲ではスプレーフラッシュ蒸発法でほぼ理想造水量100%の淡水が造水できる.
    (4) 非平衡温度差の変化を表す宮武らの相関式と本実験結果を比較したが, ノズルの材質およびWe数の範囲が異なっているため良い相関は得られなかった. スプレーフラッシュ蒸発式海水淡水化を実用化するためには広い範囲で使える相関式が必要であるので, We数についてさらに広範囲で詳細な実験を行うとともにノズル本数の影響を定量的に明確にし, 新しい相関式を導く必要がある.
  • 現象と速度
    松岡 正邦
    1991 年 45 巻 6 号 p. 345-352
    発行日: 1991年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
  • 吉川 直人, 橋本 壽夫
    1991 年 45 巻 6 号 p. 353-359
    発行日: 1991年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    A工場の運転状態について解析を行い, 製塩フローシートを作成し, 国内製塩工場と設備, かん水・苦汁組成, 各種係数, 原単位, せんごうエネルギー費の比較を行った結果, 以下のことが明らかとなった.
    1) A工場ではスチームドレン廃熱をフラッシュタンクで利用しているのに対し, 国内製塩工場では給液予熱に利用している.
    2) A工場では製品の脱水, 乾燥をオリバー型フィルターだけで行っているのに対し, 国内製塩工場では遠心分離機, 流動乾燥機を用いて行っている.
    3) せんごう工程の運転操作は, 採かん方法, かん水精製の程度でかん水組成が異なることから, その組成に応じた基準で管理されている.
    4) A工場では母液中の不純物をあまり濃縮せず, 一般用塩を生産している. 一方, B工場では精製かん水を用いて, A工揚と同様の純度の製品を精製塩として生産している.
    5) せんごうエネルギー費を比較すると, 安い順にB工場, A工場, 国内4効工場となるが, 効用数, かん水濃度の影響を大きく受ける.
    6) せんごうエネルギー費を効用数, かん水濃度で補正すると, 安い順に国内4効工場, A工場, B工場の順となるが, ほとんど差はない.
  • コスティック デニスS
    1991 年 45 巻 6 号 p. 360-371
    発行日: 1991年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
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