日本海水学会誌
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51 巻, 3 号
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  • 佐藤 利夫, 秋葉 道宏, 鈴木 喬, 大矢 晴彦
    1997 年 51 巻 3 号 p. 113-118
    発行日: 1997年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    電気透析法を利用した飲料水製造のための新しい殺菌方法を開発した. その実南化を目的に, 簡易で実用的な電気透析殺菌装置を使用し, 河川水 (多摩川の下流水) を試料水として, 電流密度および流速が殺菌効果に与える影響を中心に種々検討した. その結果, この簡易型殺菌装置では河川水を電流密度0.48A・dm-2, 流速0.60dm3・min-1の条件で完全に殺菌できることがわかった. またこの条件における消費電力を計算したところ, 1m3あたり7.92KWHであり, これは現行の塩素殺菌と比較してわずかに高いことがわかった.
  • 柳瀬 一生, 大矢 晴彦, 相原 雅彦, 根岸 洋一, 東島 健, 斎藤 英光
    1997 年 51 巻 3 号 p. 119-126
    発行日: 1997年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    モノマーとしてスチレン (St), メタクリル酸メチル (MMA), アクリル酸メチル (MA), アクリル酸エチル (EA), 架橋剤としてジビニルベンゼン (DVB) を用い, 懸濁重合法により陽イオン交換樹脂を合成した. そして各々の樹脂について人工海水, 模擬再生水を用いてCa2+, Mg2+吸着, 脱離特性等を検討した.
    100℃で10時間スルホン化した架橋度4%のSt-DVB樹脂がSt-DVB樹脂の中で最も早いCa2+, Mg2+脱離速度を示した. また架橋度が高くなるにつれて, 強度, 膨潤度共に低下する傾向を示した. EA-DVB樹脂はMA-DVB樹脂と比較して高いCa2+, Mg2+吸着量を示した.
  • 柳瀬 一生, 大矢 晴彦, 相原 雅彦, 根岸 洋一, 徳永 仁
    1997 年 51 巻 3 号 p. 127-132
    発行日: 1997年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    海水からのにがり成分回収のためのイオン交換体のカルシウム, マグネシウムイオンの吸着・脱離特性や圧砕強度の研究を行った. イオン交換体として懸濁重合法によりスルホン酸型スチレン-ジビニルベンゼン (St-DVB), カルボン酸型メタクリル酸-ジビニルベンゼン (MMA-DVB), カルボン酸型アクリル酸メチルージビニルベンゼン (MA-DVB), カルボン酸型アクリル酸エチルージビニルベソゼン (EA-DVB) 樹脂を合成した.
    イオン交換容量は架橋度8%のSt-DVB, EA-DVB樹脂で1.39, 1.80 [meq/g-wet-Resin] であった. St-DVB樹脂とEA-DVB樹脂の吸着・脱離特性は30サイクル後でも再生された。また, St-DVB樹脂の圧砕強度は, 繰り返し使用により架橋度が増加するほど低下した. しかし, EA-DVB樹脂の圧砕強度は, 30サイクル中で一定の値を維持した.
  • 高木 憲夫, 広津 孝弘, 榊原 実雄, 加藤 俊作
    1997 年 51 巻 3 号 p. 133-140
    発行日: 1997年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    海流, 波力等の自然エネルギーを直接利用する海水ウラン採取システムに用いる吸着剤として球状AO-繊維の耐久性の向上を目的に,新規な結束アミドキシム型繊維吸着剤 (結束AO-繊維)を開発した. 結束AO-繊維の調製条件とその物理化学的性質およびウラン吸着性との関係について検討し, つぎの結果を得た.
    1)結束繊維径, 繊維東長さを制御することにより簡便で, かつ, 再現性よく一定の性能をもつ結束AO-繊維を製造できる.
    2)結束AO-繊維のウラン吸着速度はアミドキシム化時間およびアルカリ処理時間に依存する. TAO=8h, およびTA1=8hの調製条件で得た結束AO-繊維は従来の球状AO-繊維のほぼ2倍の高いウラン吸着速度 (21日間で1.15mg/g)を示す.
    3)結束AO-繊維ベッドの海水の通水性は球状AO-繊維と比較して若干小さいものの, その透過係数は3.1×10-5cm2程度と良好な海水の通水性を示す.
    4)結束AO-繊維は繊維の破断が生じないことから, 充分な物理的強度を有する.
    5)吸・脱着過程での操作上取扱いが容易である.
    以上の結果から, 結束AO-繊維は有望な海水ウラン採取用吸着剤と考える.
  • ヨーロッパ製塩概況
    村上 正祥
    1997 年 51 巻 3 号 p. 141-149
    発行日: 1997年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
  • 新野 靖
    1997 年 51 巻 3 号 p. 150-154
    発行日: 1997年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
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