日本海水学会誌
Online ISSN : 2185-9213
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70 巻, 6 号
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巻頭言
特集:「西日本の海水科学研究(6)」
解説
報文
  • 成毛 翔子, 後藤 駿一, 片桐 瑞基, 藤原 邦夫, 須郷 高信, 河合(野間) 繁子, 梅野 太輔, 斎藤 恭一
    2016 年 70 巻 6 号 p. 364-368
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/09/27
    ジャーナル フリー
    ジメチルアミノプロピルアクリルアミド (DMAPAA) の放射線グラフト重合とそれに続く沈殿生成反応によって,チタン酸ナトリウムを市販の6-ナイロン繊維に担持した.DMAPAAグラフト繊維にペルオキソチタン錯体アニオンを吸着させたあと,水酸化ナトリウムとの反応によって,グラフト鎖内でペルオキソチタン錯体アニオンをチタン酸ナトリウムに転化した.得られたチタン酸ナトリウムを硝酸に浸漬し,硝酸中に担持物を全量溶解させた.グラフト鎖に担持された担持物中のチタンに対するナトリウムのモル比は0.76であった.この値から算出されたチタン酸ナトリウムの組成式Na3.8Ti5O11.9は,既報のチタン酸ナトリウムの組成比Na4Ti5O12とほぼ一致した.また,0.5 M塩化ナトリウムおよび0.05 M塩化ストロンチウムの混合水溶液中のストロンチウムイオンを吸着させたとき,モルイオン交換比は0.55であった.
Short Paper
ノート
  • 古賀 明洋, 野田 寧, 山根 兵
    2016 年 70 巻 6 号 p. 371-375
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/09/27
    ジャーナル フリー
    食用塩に添加されているフェロシアン化物イオンを省力的に測定することを目的として,フローインジェクション分析法(FIA)による多検体の連続的な自動測定を検討した.本方法は,反応試薬であるフェリインが,フェロシアン化物イオンによって発色する反応を利用したものであり,その発色の吸光度を測定することでフェロシアン化物イオンを定量することができる.本研究では,試料の導入,流路の切り替えを自動化し,さらに自動解析における精度向上を図るため,フェロインの濃度,試料溶液の濃度およびpHの影響を検討して測定条件を確定した.確定した測定条件で,市販塩のフェロシアン化物イオンを測定したところ,従来法であるプルシアンブルー吸光光度法の定量値と良好に一致し,フェロシアン化物イオンの多検体連続自動測定が可能となった.
リレーエッセイ(22)
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