Synthesiology
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7 巻, 4 号
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研究論文
  • シンセシオロジー 編集委員会
    2014 年 7 巻 4 号 p. i
    発行日: 2014年
    公開日: 2015/03/14
    ジャーナル フリー
  • ― 個のモデリング・社会技術化へ ―
    太田 順, 西野 成昭, 原 辰徳, 藤田 豊久
    2014 年 7 巻 4 号 p. 211-219
    発行日: 2014年
    公開日: 2015/03/14
    ジャーナル フリー
    東京大学人工物工学研究センターは、人工物工学に関する諸問題を解決するために設立され、現在第Ⅲ期に入っている。問題解決シナリオとして、まず、問題解決を問題設定の側面から扱う共創的なアプローチを採用する。データ分析法や計算科学、シミュレーションを基盤とし、実験経済学、実験心理学的手法を組み入れたモデル化を指向する。個の認識過程、認識に基づく個の活動、さらには個の価値形成という3つの側面に注目したモデル化を行う。この提案は、マルチステークホルダーの存在による社会技術的な側面と、個のモデリングという人間的な側面の両者を包含しており、製品サービスシステムのモデル化等の新しい問題設定がなされている。
  • ― フリッカー疲労検査をPCやスマートフォンを使って生活環境で実現 ―
    岩木 直, 原田 暢善
    2014 年 7 巻 4 号 p. 220-227
    発行日: 2014年
    公開日: 2015/03/14
    ジャーナル フリー
    日々の精神的疲労状態のモニタリングは、交通安全や健康管理のための非常に重要な要素である。これまでに疲労状態を評価するさまざまな指標が開発され、人間工学や産業衛生等の研究分野における研究ツールとして用いられてきた。我々は、研究のために用いられてきた精神的疲労のロバストな計測技術を、日常生活における実用的精神的疲労モニタリングのために低コストで提供することを目的とした技術開発を行った。
  • ― 現場への適用を目指して ―
    天満 則夫
    2014 年 7 巻 4 号 p. 228-237
    発行日: 2014年
    公開日: 2015/03/14
    ジャーナル フリー
    メタンハイドレート(MH)は次世代のエネルギー資源として期待されており、有効なガス生産手法として減圧法が提案されている。この減圧法を適用した場合にはMH層の圧密やMH分解に伴う変形が予想されており、変形の影響範囲の把握や変形に伴う坑井等の海底設備への影響を評価することが長期的に安全な生産技術を開発する上で必要である。そこで、地層の変形挙動や坑井の健全性評価を進めるために地層変形シミュレータ(COTHMA)の開発を中心とした地層特性評価技術の開発を進めた。現在、地層特性評価技術として「地層変形シミュレータの開発」、「坑井の健全性評価」と「広域の地層変形評価」の3課題の研究開発を進めており、この論文ではその実用化に向けた技術の体系化に関して論じる。
  • ― 照射効果の向上と安全性の確保 ―
    平田 雄一, 宮本 直樹, 清水 森人, 吉田 光宏, 平本 和夫, 市川 芳明, 金子 周史, 篠川 毅, 平岡 真寛, 白土 博樹
    2014 年 7 巻 4 号 p. 238-246
    発行日: 2014年
    公開日: 2015/03/14
    ジャーナル フリー
    がんの放射線治療においては患者の呼吸等にともなって放射線の照射中に患部の位置が変化する可能性がある。放射線の患部への照射効果を向上させるとともに、周辺の正常部位へのダメージを最小化するために、患部の3次元的な位置の時間的な変化を考慮した4次元放射線治療が最近日本で開発され治療効果を上げている。この時間軸を付加した4次元放射線治療を実現するシステムの安全性に関する技術的要件を盛り込んだ規格を日本から国際電気標準会議(IEC)に提案した。理由は、IECの国際標準は、各国の規制当局によって引用されると、強制力を有するようになるため、IECにおける国際標準化活動は、4次元放射線治療システムの確固とした安全性担保のために非常に効果的であるためである。この論文は、今後さらに需要が増す4次元放射線治療システムに関する国際標準化の戦略について分析した内容をまとめたものである。戦略の要は、4次元放射線治療システムの安全性に関する技術的要件の国際標準化に焦点を絞り、臨床的視点を盛り込む形で、幅広い分野の専門家の意見を結集して国際的な合意形成を図ることである。今後4次元放射線治療を一層普及させるために、このような戦略にもとづいて、4次元放射線治療システムを構成する個別装置に関する既存規格の改訂に加えて、4次元放射線治療システム全体についてシステムとしての安全性評価を行ったうえで、新しい規格の作成を推進する。
  • ― 限流器等への研究展開 ―
    真部 高明, 相馬 貢, 山口 巖, 松井 浩明, 土屋 哲男, 熊谷 俊弥
    2014 年 7 巻 4 号 p. 247-257
    発行日: 2014年
    公開日: 2015/03/14
    ジャーナル フリー
    酸化物超電導体を薄膜や長尺テープ状に加工できれば電力分野やマイクロ波デバイス等への応用が図れるが、これら超電導体は脆く難加工性であるため、まず超電導薄膜製造技術の確立が重要である。この論文では、事故電流抑制に有望な限流器応用を目的として、塗布熱分解法(MOD)により高品質な大面積超電導膜の合成技術を開発した際に、製品ニーズに対応する目標を達成するために採用したシナリオや要素技術等を紹介する。塗布熱分解法は、原料溶液を基板に塗って焼成するだけという低コストで簡便な金属酸化物の成膜技術である。
編集委員会
編集後記
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