Synthesiology
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8 巻, 1 号
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研究論文
  • シンセシオロジー 編集委員会
    2015 年 8 巻 1 号 p. i
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/03/17
    ジャーナル フリー
  • ― カーナビゲーション開発への適用事例 ―
    能見 利彦, 池田 博榮
    2015 年 8 巻 1 号 p. 1-14
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/03/17
    ジャーナル フリー
    近年、製品開発には多くの要素技術を必要としており、どのような要素技術を組み合わせるかは研究開発マネジメント上の重要な課題である。この研究は、製品の機能と要素技術の関係、要素技術の間の補完・代替関係といった技術アーキテクチャ(要素技術の組み合わせ方)を図示して分析する新たな手法を提案した。また、カーナビゲーションのイノベーションにおいて、要素技術の組み合わせ方は何度も変化して、製品が進化したので、この分析手法をこの事例に適用した。これにより、技術アーキテクチャの検討手法についての重要な知見を得た。
  • ― 新規触媒の開発とファインケミカルズへの展開 ―
    今 喜裕, 田中 真司, 佐藤 一彦
    2015 年 8 巻 1 号 p. 15-26
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/03/17
    ジャーナル フリー
    酸化反応は全化学プロセスの3割以上を占めると言われる最重要な反応だが、同時に環境負荷の大きなプロセスとしても知られている。我々は反応後に水しか排出しない過酸化水素に注目し、過酸化水素を用いるクリーンな酸化反応の開発に取り組んだ。その結果、ハロゲンフリー、有機溶媒不要、金属触媒設計等の技術要素を統合した過酸化水素酸化技術の開発に成功し、グリーン・サステイナブルケミストリーの具体例として世界で最初に示した。次に、開発した過酸化水素酸化基盤技術の実用化に挑戦した。企業との緊密な共同研究により、コスト削減やスケールアップ等の適切なマイルストーンを設置して触媒開発を進め、超長寿命絶縁膜など高機能な化学品の製造につなげた。
  • ― RoHS指令対応の重金属分析用および臭素系難燃剤分析用に ―
    日置 昭治, 大畑 昌輝, 松山 重倫, 衣笠 晋一
    2015 年 8 巻 1 号 p. 27-40
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/03/17
    ジャーナル フリー
    RoHS指令は日本の産業界へ大きなインパクトを与えた。規制対応の製品を製造するためには原料・素材の評価が重要であるが、特にプラスチック標準物質が当時世界的にほとんどなく、産総研計量標準総合センター(NMIJ)では産業界の求めに応じて迅速にプラスチック標準物質を開発した。まずはどのような標準物質を作るべきかを考えて開発プランを設計した。候補標準物質に特性値を付与するために、分析法(均質性評価法、分解法、定量法)の開発が重要で色々な試行錯誤を行った。また、世界的に通用するものにするために、メートル条約下の相互承認協定に関わるデータベースへの校正・測定能力の登録を目指した。国内外への頒布の状況や、開発から今日までの活動を紹介する。
  • ― 結晶粒微細化を利用した鍛造技術 ―
    斎藤 尚文, 岩崎 源, 坂本 満, 神原 和夫, 関口 常久
    2015 年 8 巻 1 号 p. 41-52
    発行日: 2015年
    公開日: 2015/03/17
    ジャーナル フリー
    省エネルギー・省資源等の社会的要請を背景に、広範囲の工業製品において軽量化が課題となっている。マグネシウム合金は構造用金属材料の中で最も軽量であるため、この課題解決に対する有力な候補である。マグネシウム合金部材の作製法として、寸法精度、部材強度の点で優れている鍛造技術の確立が産業界から求められている。産総研および鍛造企業は双方の技術ポテンシャルを融合してマグネシウム合金連続鋳造材の鍛造プロセス開発に取り組み、現状よりも低コストで高強度のマグネシウム鍛造部材の試作に成功した。そして、特に軽量化が求められる用途では開発プロセスが実用化できる見通しを得た。この論文では技術的成果の概要を述べるとともに、研究背景、目標設定、課題解決のための要素技術、その統合プロセスと構成等を述べる。
編集委員会
編集後記
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