Synthesiology English edition
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7 巻, 3 号
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研究論文
  • シンセシオロジー 編集委員会
    2014 年 7 巻 3 号 p. i
    発行日: 2014年
    公開日: 2015/03/18
    ジャーナル フリー
  • ― 放射線防護剤の創薬に向けた基礎研究機関における研究開発 ―
    今村 亨
    2014 年 7 巻 3 号 p. 134-148
    発行日: 2014年
    公開日: 2015/03/18
    ジャーナル フリー
    高線量の放射線被ばくによって生体が受ける障害を軽減・治療するための生物学的機構を介する放射線防護剤の有望な候補として、既存の医薬品を凌ぐ活性を有する新規シグナル分子(細胞機能を調節する生理活性タンパク質)「FGFC」(fibroblast growth factor chimeric protein)を開発した。今後、放射線関連機関に備蓄する放射線防護剤として採用される可能性のある、このタンパク質を医薬開発するための環境整備を、基礎研究機関において可能な限り高いレベルで進めることを目指している。
  • ― 生体防御系を利用した総合的疾患診断に向けて ―
    川上 和孝, 五島 直樹
    2014 年 7 巻 3 号 p. 149-157
    発行日: 2014年
    公開日: 2015/03/18
    ジャーナル フリー
    我々はポストヒトゲノム研究としてプロテオミクス研究を推進し、ヒトタンパク質の機能解析、タンパク質相互作用、タンパク質構造解析等を大規模に行うための技術基盤の整備を行ってきた。これまでに開発したヒトタンパク質発現リソース、タンパク質発現技術を利用し、プロテインアレイを作製することで血清中に含まれている自己抗体のプロファイリングを世界で最も正確に行うことができる。生体の異常に敏感に応答する生体防御システムを、疾患の検出に利用することは非常に理にかなっていると考えられる。我々が開発するプロテインアレイは生体防御システムを利用した早期診断を可能にし、安全・安心な国民生活を実現する。
  • ― バイオエタノール蒸留のベンチプラントに至る実証研究 ―
    片岡 邦夫, 野田 秀夫
    2014 年 7 巻 3 号 p. 158-173
    発行日: 2014年
    公開日: 2015/03/18
    ジャーナル フリー
    化学産業界における分離技術の主役である蒸留技術の抜本的な省エネルギー化のために、内部熱交換式蒸留塔(HIDiC)の実用化のための基盤技術開発をNEDOプロジェクトとして遂行してきた。大きな省エネ効果を確認できた本開発技術の普及のために、ソフトバイオマスからの発酵エタノールの蒸留濃縮プロセスに適用を試み、その省エネ効果を実証するベンチプラントを設計・製作・建設することができた。試運転の結果、NEDOプロジェクト「セルロースエタノールの環境調和型統合プロセス開発」において設定された濃縮および省エネの目標を達成でき、成功裏に終了した。この技術中の圧縮機不要のHIDiCが将来のプラントの大型化につながる可能性を有していることも含めて、研究開発とその進め方について論じる。
  • ― 短いパスワードを許容しながら情報漏えい耐性を実現 ―
    古原 和邦, 辛 星漢
    2014 年 7 巻 3 号 p. 174-184
    発行日: 2014年
    公開日: 2015/03/18
    ジャーナル フリー
    パスワードはネットワーク上のユーザーを確認し、そのユーザーとの間に暗号化通信路を作成する遠隔ユーザー認証や、ファイルの暗号化等の用途で広く利用されている。しかし、パスワードには、それが盗まれ悪用されるセキュリティ上の問題や、長いパスワードを複数覚えられない利便性の問題があり、それらの改善が求められている。この研究の目的は、これらの問題を解決する新たな方式を考案、実用化し、社会に提供することにある。この論文において、この目的を達成するために取り組んだ研究の戦略と道筋について紹介する。
  • ― 有機フッ素化合物および凹凸加工を用いない新規はつ液処理の実用化を目指し ―
    穂積 篤, 浦田 千尋
    2014 年 7 巻 3 号 p. 185-193
    発行日: 2014年
    公開日: 2015/03/18
    ジャーナル フリー
    液滴が残りにくい固体表面の開発は、汚れ付着防止、防食性の向上、目詰まり防止、液流制御等、さまざまな工業分野で望まれている。この論文では、新規はつ液処理技術の短期実用化を目指した我々の研究戦略を紹介する。既存技術を類型化し、研究開始前に綿密な戦略を立てることで、第1種基礎研究から第2種基礎研究、実用化への移行時間を大幅に短縮することができた。また、広報活動や企業への試料提供を通じ、我々が開発したはつ液処理技術を活かすことが可能な要素技術を持つ企業との出会いにより、わずか1年足らずで量産規模でのコーティング技術を確立するに至った。
編集委員会
編集後記
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