タイル張り外壁は広く利用される外装仕上げであるが,経年劣化による剥離・落下事故が生じる恐れがある.建築基準法で定期的な外壁点検が義務付けられているが,点検費用や入居者等との調整コストは建築物の管理者の負担となっている.
著者らが開発した「ウォールサーベイシステム
Ⓡ」は,屋上から吊り下げて走査するウォールサーベイロボと,延伸することで地上から最大7.5mの高さの外壁にアクセスできるウォールサーベイロッドを用いる打診技術である.両者は,円運動する打撃部を搭載しており,効率的に壁面を連続打撃することができる.本報では実建築物を対象に従来の手打診との比較によりタイル浮きの検出精度を評価した事例を紹介する.
これらの結果に基づき,本技術は日本建築防災協会の技術認証制度により国土交通省告示に示す打診方法と同等の精度を有する技術であることが認められ,2025年7月に法定点検(12条点検)での使用が可能となった.
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