大気環境学会誌
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31 巻 , 6 号
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  • 向井 人史, 中尾 允
    31 巻 (1996) 6 号 p. 233-246
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    季節風の流れる方向に合わせて山陰地域から中国山地を経て四国に至るラインを設定し, 各場所での大気中非海塩性硫酸塩濃度や湿性降下量を1992年度の冬期に調べた。降水, 降雪の起こったパターンを冬型かそうでないかに区別しそれぞれの降下量を検討したところ, 冬型では空気が上昇しているとみられる山地への入り口付近での降下量が多いことがわかった。逆にそれ以外の場合は, 海岸部と中国山地に降下量のピークが現れた。洗浄比の検討を行った結果, 空気の上昇しているところでRainoutの効果が高いため, 洗浄比はそれ以外より有意に高くなることが推定された。
    典型的な冬型が現れた12月22日から25日をモデルケースとして, このライン上での硫黄酸化物全体の物質収支を推定したところ, 山陰から中国山地をぬける間に大気中の硫黄酸化物全体の11~20%の (10kmで2%) の除去が行われていることがわかった。washoutの寄与量を見積もったところ平野部では最大68%, 山岳部では最大35%と見積もられた。
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  • 松村 秀幸, 青木 博, 河野 吉久, 伊豆田 猛, 戸塚 績
    31 巻 (1996) 6 号 p. 247-261
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    スギ, ヒノキおよびケヤキの苗木に, 自然光型環境制御ガラス室内において, 過去2年間に観測した野外オゾン濃度の平均日パターンを基準 (1.O倍) とした0.4, 10, 2.0および3.0倍の4段階の濃度のオゾンを24週間にわたって毎日暴露した。実験は1993, 1994および1995年の計3回行なった。オゾン濃度の日中12時間平均値 (日最高1時間値) における暴露期間中平均値は, 3ヶ年平均でそれぞれ16 (22), 39 (52), 74 (102) および114 (159) ppbであった。
    2.0と3.0倍オゾン区におけるケヤキでは, いずれの年の実験においても可視障害が発現し, 早期落葉も観察された。両オゾン区の最終サンプリング時におけるケヤキの個体乾重量は0.4倍区に比べて減少した。'95年の実験においては, 同樹種の1.0倍区における幹乾重量も0.4倍区に比べて減少した。スギでは,'93及び'95年の実験において3.0倍区の個体乾重量は0.4倍区に比べて減少した。成長解析の結果, スギとケヤキではオゾンレベルの上昇に伴って乾物成長の相対成長率および純同化率は低下した。また,'93年の実験において, スギ及びケヤキの純光合成速度はオゾンレベルの上昇に伴って減少した。これらに対して, ヒノキではオゾン暴露による成長や光合成への影響は認められなかった。
    本研究の結果より, 一成長期における成長を指標としたオゾン感受性はケヤキ>スギ>ヒノキであることが明らかとなった。また, ケヤキとスギはオゾンによって可視障害発現を伴わずに成長阻害が引き起こされることが示唆された。さらに, スギとケヤキのオゾンによる成長低下は純光合成速度の低下による乾物生産効率の低下が原因と考えられた。
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  • 東野 晴行, 外岡 豊, 柳沢 幸雄, 池田 有光
    31 巻 (1996) 6 号 p. 262-281
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    本報では, 前報で開発した硫黄酸化物の推計手法をもとに, 中国におけるNOx, CO2排出量の推計手法を開発, 推計を行った。対象年度は1990年とし, 燃料消費部門別, 省別, 都市別, 80×80km正方グリッドおよび1°×1°グリッド別に推計を行った。
    本研究の推計手法の特徴としては, NOxの排出係数を欧, 米, 日の設定例から, 中国での炉形式や規模, 運用状況などを考慮し, EFNoxを詳細に吟味し決定したことがあげられる。特に, 中国のNOx推計において重要と考えられる石炭ボイラのEFNOxについては, 発電などで用いられる微粉炭燃焼と中国で最も多い方式であるストーカ燃焼に分け, 中国で実際運用されているボイラ規模や形式, 実測報告などの情報に基づき決定した。
    推計の結果は, 中国の1990年におけるNOx, CO2の全排出量はそれぞれ, 6.7Tg/Year, 2543Tg/Yearであった。熱消費量, 各排出量とも, 燃料別には石炭, 燃料消費部門では発電熱供給部門が最も大きかった。地域別には, 黄海, 渤海沿岸部の近年都市化, 工業化が進んでいる地域のエネルギー消費をそのまま反映した分布となった。
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  • 鹿角 孝男, 薩摩林 光, 佐々木 一敏, 鹿野 正明, 太田 宗康, 畠山 史郎, 村野 健太郎
    31 巻 (1996) 6 号 p. 282-291
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    山岳地域における環境大気中の浮遊粒子状物質 (SPM) と大気降下物の特徴を把握するため, 唐松岳入方尾根および長野市においてSPMを1ヵ月毎に採取し, 化学成分濃度を測定し, 各種発生源寄与率の推定を行った。また, 大気降下物を1ヵ月毎に測定し, 酸性物質降下量を調査して, 渓流水への影響について検討した。
    八方尾根におけるSPM中のSO42-濃度は春季~ 夏季に高くなる変化を示した。春季 (3~4月) には黄砂の影響が見られ, 黄砂粒子の濃度は約4μg/m3と推定された。調査地点近傍の土壌粒子の寄与は少なかった。大気降下物のpHは平均5.1であり, 長野市 (平均5.3) よりもわずかに低く, 春季に高くなる傾向があった。nss-SO42-の降下量は長野市の約2倍あり, またNO3-の降下量も多く, 清浄地域と考えられる山岳地域にも多量の酸性物質の降下が認められた。
    八方尾根付近の渓流である平川の水質は, pH7.6, アルカリ度0.48meq/lと十分な中和能があったが, 梅雨期には希釈効果により一時的にアルカリ度の低下が認められた。NO3-濃度は融雪期 (3~4月) に上昇したが, pHの低下は見られなかった。
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  • 池田 有光, 安田 龍介, 東野 晴行, 山田 哲也, 畠山 史郎, 村野 健太郎
    31 巻 (1996) 6 号 p. 292-302
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    1984年から1992年にかけて, ほぼ各年の9月中下旬から10月上旬にかけて赤城山において霧水を捕集しその化学種を分析した。霧水が採取できたときの天気概況を5つの天気図パターンに分類した。また霧と雨水中化学成分の汚濁を各試料の9種の化学成分の濃度を全試料の各成分の平均濃度で割って標準化した無次元当量濃度と, 各試料における化学成分の分率を使って二通りクラスター分析を行い, 天気と汚濁の特徴を明らかにした。
    その結果, 前者では全イオン濃度が支配的となり, 大きく分類すると高, 中, 低濃度集団に分かれ, 後者では海塩起源のイオン含有率がデンドログラムの枝別れの主な要因となった。また両者の結果は, 本研究で区分した天気パターンとよく対応した。
    赤城山で観測された雨や霧水中の当量N/S (NO3-/nss-SO42-) 比は, 日本全国平均の雨水のN/S比よりも大きく, 特に霧についてはかなり大きな値を示した。また, N/S比は天気条件によって変わることが認められた。
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  • 後藤 隆雄, 西川 栄一, 中田 実, 久志本 俊弘, 瀬戸口 高明
    31 巻 (1996) 6 号 p. 303-315
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    阪神大震災半年後に阪神間沿岸で2448箇所のNO2カプセル測定と, 同地域の1532名の健康アンケート調査を実施した。その結果以下の特徴があった。
    被災地の東西道路, 国道43号や2号沿線が震災2ヶ月後と同様に80ppbを越えた高濃度地点が多かった。震災前には問題にならなかった阪神高速湾岸線の側道部分等においても, 一日当たり5千台のがれき運搬車両通過や持込みがれきの1割の焼却等によって60ppb以上の汚染地域が多くなった。
    震災後, 身体の諸症状が悪くなったとアンケートに回答した者は25%に達した。
    上記症状で呼吸器系症状が最も多く, 地域では西宮, 尼崎, 芦屋の順であった。
    NO2測定と同居住地点で回答したアンケート人数は894人 (公害病患者会を除く) で, 0~100ppbの範囲では10ppb毎のNO2濃度と震災後の諸症状有訴率との間には危険率5%以下で有意な関係が成立した。同様の関係は, 震災後の呼吸器系疾患有訴率や18歳以上成人での諸症状有訴率との間でも成立した。
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  • 田中 勝
    31 巻 (1996) 6 号 p. A133-A143
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
  • 中西 準子
    31 巻 (1996) 6 号 p. A144-A153
    公開日: 2011/11/08
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  • 松村 年郎
    31 巻 (1996) 6 号 p. A154-A164
    公開日: 2011/11/08
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