大気環境学会誌
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33 巻 , 4 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
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  • 松田 和秀, 中江 茂, 三浦 和彦
    33 巻 (1998) 4 号 p. 201-207
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    東京における硫酸塩エアロゾルの起源とその特徴を調べるために, 非海塩性硫酸イオン (nss-SO42-) 濃度さ気塊の履歴の関係を解析した。1995年3月から1997年2月にかけて, 連続して1週間毎にnss-SO42-濃度を測定し, 同期間において850hPa等圧面における3日間の後方流跡線解析を12時間毎に行った。
    東京におけるnss-SO42-濃度は夏季に増加する傾向を示した。また, nss-SO42-濃度は日最局値の平均オキシダント濃度, 全天日射量, 相対湿度らと正の相関を持ち, 風速と負の相関を持っていた。夏季のnss-SO42-高濃度は, SO2から硫酸塩エアロゾルへの酸化の活性化と大気の停滞が原因で, これらは, 停滞性の太平洋からの気流によってもたらされることが示唆された。また, このnss-SO42-高濃度は, 関東周辺域の発生源に由来していることがわかった。
    中国中央部や桜島などの硫黄の大発生源地域を含む西側からの気流は全体の28%を占めていたが, この気流が東京のnss-SO42-濃度をあげる現象は顕著には見られなかった。
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  • 伊達 新吾, 阿久津 好明, 新井 充, 田村 昌三
    33 巻 (1998) 4 号 p. 208-223
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    燃焼プロセスから排出されるNOxの排出口近傍1でのNO→NO2変換挙動を明らかにするため, 筆者らは前報 (大気環境学会誌, 32, 341-359 (1997)) において燃焼排気が定温定積であると仮定してNO→NO2変換に関する反応計算を行ったが, 今回は, 大気中での移流・拡散に伴う温度低下および体積膨張を考慮に入れた排出口近傍でのNO→NO2変換に関する反応計算を行うとともに, 主要な素反応を明らかにするための感度解析を行った。
    その結果, 排気温度が573K以上の場合, O2を含む排出ガス中のCH4の存在により, HO2およびCH30、などの活性種の生成が起こり, それによりNOが急速に酸化され, 高濃度のNO2が排出口近傍で発生する可能性が示唆された。また, 燃焼排気中のNO酸化に影響をおよぼす因子としては, 燃焼排気中のCH4濃度, O2濃度, 温度が重要であり, それらの増大に伴い, 燃焼排気中のNO2/NOx比が増大することが示された。これらの結果は前報の場合と同様の傾向を示した。一方, 前報の知見とは異なり, 大気中の光強度の増大に伴い, NO2/NOx比は減少することが示された。これは, 前報告の場合ではNO、の光分解により生成するO (3P) とOHとの反応によるHの生成がNO2生成に重要な役割を果たしたのに対して, 本報の場合では温度の低下に伴い重要でなくなるためと思われる。また, NO、/NO、比は燃焼排気中のH2O濃度およびCO濃度の増大に対して前報の場合とは異なりわずかな増大しか見られなかった。これは, H2Oについては, 前報においてNO2生成に重要.であると考えられたO (1D) との反応によるOH生成が燃焼排気中の温度低下に伴い重要でなくなるためと考えられ, また, COについては, CH4の酸化に必要なOHがCOとの反応により消費されるためと考えられる。
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  • 樋口 能士, 遠藤 淳, 畠中 照史, 西田 耕之助
    33 巻 (1998) 4 号 p. 224-238
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    ガス状窒素酸化物 (NOx) の自然浄化に寄与する可能性が高い場所として, 環境中で比較的高いNOx濃度に曝露されている, 幹線道路の路側帯生態系に着目し, NOx浄化効果について評価した。路側帯の植物および土壌へのNOx沈着効果を個別に評価することを目的に, 新たな乾性沈着モデルを提案し, フラックスの推定に用いた。
    幹線道路における調査では, NOx排出強度推定のための交通量調査, NOx乾性沈着フラックス推定のためのNOx濃度分布調査およびチャンバー実験, 湿性沈着フラックス測定のための降水調査, 土壌に沈着したNOxの挙動を調査するための土壌NO3-モニタリングを行った。
    室内実験では, グリコースおよび硝酸カリウム (KNO3) を用いて, 路側帯土壌の組成を調整し, 嫌気条件 (N2) および好気条件 (Air) でNOx曝露を行った。NOxの曝露は, 1日1回30日間の長期曝露と, 5分間隔の断続的な短期曝露の2方法にて行った。
    調査対象の路側帯におけるNO2の乾性沈着フラックスは, NO2排出強度の1/1000と低く, 更に, NOの乾性沈着フラックスは, NO2沈着フラックスの1/20~1/200と極めて低く評価された。ただし, 土壌が植物と同等以上のNOx沈着効果を有している状態が, NOx乾性沈着モデルおよびチャンバー実験の双方で確認された。更に, 適切な土壌水分がNO2沈着効果を増大させる可能性が指摘された。また, 土壌が嫌気状態にあり, かつ有機物の豊富な条件下で, NOの除去が促進されたことから, 脱窒反応がNOxの除去に関与している可能性が高いと考えられた。
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  • 飯沼 恒一
    33 巻 (1998) 4 号 p. 239-249
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    大気中に混在する多成分有害汚染物質の輸送・反応過程の解明を目的とした一般的な非保存型輸送・反応モデルを構築し, これを大気中のベンゼンおよびトルエンの濃度予測に応用した。このモデルは, 定数係数の連立放物型偏微分方程式の一次元フーリエ変換解を行列理論を用いて導出した結果を基礎としている。この時空間解から, すべての大気汚染物質の平衡濃度を決定する定常解も導出した。この解を用いて大気中のベンゼンおよびトルエン濃度の空間分布を導出する為に, 以下の3種類のモデル計算を実施した。
    第1の単一汚染物質モデルでは, 大気中のベンゼンの発生, 移流, 拡散, そして消滅過程の解析を行った。ヘビサイド階段関数を発生項とし, 発生領域2km, 発生レート100μgm-3hr-1で計算を行った結果, 発生領域付近での最大平衡濃度予測値約33μgm-3が得られた。
    第2に輸送・正逆反応過程を含む2汚染物質モデルをつくり, トルエン/クレゾール系の解析を行った。ここでは更にクレゾールの消滅反応を考慮し, 正反応との競合によって定常濃度分布がかなり変化することを認めた。
    最後に輸送と12個の反応経路解析が可能な4汚染物質モデルをつくり, トルエンからベンズアルデヒドへと変質する過程を2個の中間生成ラジカルと6個の反応定数によって解析した。トルエン発生後10時間における30km~80kmでの濃度空間分布に動的平衡状態を認めた。
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  • 中島 徹, 佐々木 左宇介, 河合 昭宏, 小林 伸治, 坂本 和彦
    33 巻 (1998) 4 号 p. 250-261
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    粒子状物質による大気汚染の改善のために, ディーゼル車の排気について軽油性状の改良による低減が検討されている。ディーゼル車から排出される粒子状物質には中高沸点の炭化水素や多環芳香炭化水素 (PAH) などが含まれることから粒子状物質排出量の低減だけでなく, 粒子状物質やガス状物質 (特に半揮発性物質) の性状変化にも留意が必要である。本研究では, 燃料中の硫黄 (S) 分を低減した場合と, 芳香族の割合を変化させた場合について, ディーゼルエンジンを用いて粒子状物質と半揮発性物質の化学的・生物学的な特性を調べた。その結果, 燃料中のS分の低減により粒子状物質排出量は減少したが, S分の粒子状物質や半揮発性物質の性状への影響は少なかった。一方, 燃料中芳香族分の増加では粒子状物質排出量が増加し, 粒子状物質の性状が悪化すると推測された。半揮発性物質排出量は粒子状物質排出量よりも約5~15倍多く, S分の低減による顕著な影響は見られないが芳香分の増加による性状悪化が見出された。
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  • 中島 徹, 佐々木 左宇介, 河合 昭宏, 秋山 賢一, 小林 伸治, 坂本 和彦
    33 巻 (1998) 4 号 p. 262-271
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    粒子状物質による大気汚染の改善のために, ディーゼル車の排気について軽油性状の改良による低減が検討されている。ディーゼル車から排出される粒子状物質には中高沸点の炭化水素や多環芳香族炭化水素 (PAH) などが含まれることから粒子状物質排出量の低減だけでなく, 粒子状物質やガス相 (特に半揮発性物質) の性状変化にも留意が必要である。本研究では, 燃料中の芳香族組成を変えた場合について, ディーゼルエンジンを用いて排出ガス中の粒子状物質と半揮発性物質の化学的・生物学的な特性を調べた。その結果, 1, 2環芳香族の粒子状物質排出量への影響は少ないが, 3環の芳香族が加わると粒子状物質排出量が大きく増加し粒子状物質の性状が悪化した。半揮発性物質排出量は粒子状物質よりも約5~15倍高値であり, 3環芳香族の性状への強い影響が見られた。
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  • 久松 由東
    33 巻 (1998) 4 号 p. A77-A84
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
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