大気環境学会誌
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34 巻 , 6 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
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  • 渡邊 司, 伊豆田 猛, 横山 政昭, 戸塚 績
    34 巻 (1999) 6 号 p. 407-421
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    シラビソ (Abies ueitchii Lindl.) の3年生苗の成長, ガス交換速度および栄養状態に及ぼす人工酸性雨の影響を調べた。1995年5月27日から10月13日までの20週間にわたって, pH4.0, 3.0および2.5の人工酸性雨 (SO42-: NO3-=2:1, 当量比) およびpH5.6の脱イオン水を, 1週間に3回の割合で, 1回につき11mmずつ, 植物体地上部のみに処理した。
    pH3.0およびpH2.5の人工酸性雨処理により, シラビソ苗の葉の乾重量は減少したが, 逆に, 根の乾重量は増加し, 結果として, 個体当たりの乾物成長には処理区間に有意な差異が認められなかった。pH3.0区およびpH2.5区では, シラビソ苗のクロロフイル濃度と窒素濃度が増加し, それに伴って純光合成速度も増加した。pH3.0およびpH2.5の人工酸性雨処理により, シラビソ苗の暗呼吸速度および蒸散速度は増加した。葉のKおよびMg濃度には, 人工酸性雨処理による有意な影響は認められなかった。葉のCa濃度は, 当年葉ではpH3.0区およびpH2.5区で増加したが, 旧年葉ではpH3.0区およびpH2.5区で逆に減少する傾向を示し, 一年生葉では処理区間に差がなかった。また, pH3.0区およびpH2.5区において, 植物体からのCaおよびMgの溶脱が促進された。葉の硫黄濃度は, pH3.0およびpH2.5の人工酸性雨処理により増加した。また, シラビソ苗の冬季における耐凍性は, pH3.0およびpH2.5の人工酸性雨処理により低下する傾向が認められた。
    以上の結果から, 3.0以下のpHの人工酸性雨の影響が長期にわたれば, シラビソ苗の水分および養分状態が悪化することが考えられた。
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  • 近藤 明, 山口 克人, 上野 恵
    34 巻 (1999) 6 号 p. 422-434
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    都市化によるヒートアイランド要因として, 都市キャノピによる短波フラックス吸収量の増加, 地表面から大気へ放出する長波フラックスの減少, 人工排熱の増加などが考えられる。そこで, 都市キャノピ層が受ける正味放射量の鉛直分布を考慮し, 都市キャノピ層の隙間空間をポーラスと見なした2次元静水圧モデルを用いて, 都市キャノピ形状と人工排熱が都市の温熱環境に及ぼす影響を調べた。日中は, 建物高さ18m, 建ぺい率0.25の都市建物による気温低下と42J/s・m2の人工排熱による気温上昇がほぼ同じぐらいであることが示された。一方, 夜間は都市建物によるSVF (Sky View Factor) の減少が, 気温低下を小さくし, また人工排熱により気温上昇が起こるため, 都市中心部でヒートアイランドが増大することが確かめられた。また, 都市の高密度化や高層化がヒートアイランド強度を増大させることが明らかとなった。都市域で建物建ぺい率や建物高さを変化させた計算では, 建ぺい率が密, 建物高さが高いところで建物の影響が顕著に表れた。人工排熱の排熱場所を, 都市キャノピ内一様排出, 地表面からの全排出, および屋根面から全排出と変化させて計算を行った。日中は, 排熱場所の違いによって, 温度の鉛直分布に違いは生じないが, 夜間の地表面温度は, 屋根面から全排出とした場合が最も低くなった。
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  • 山本 浩平, 星野 順至, 吉田 知央, 笠原 三紀夫
    34 巻 (1999) 6 号 p. 435-444
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    硫黄酸化物の長距離輸送モデルの入力データ整備を目的として, 東アジア地域における人為起源硫黄酸化物の排出量の推計を行った。従来の研究を参考に輸送・生活部門からの排出量推定手法について検討し, また新しいデータを用いることによって1995年における二酸化硫黄 (SO2) の排出量地図を作成した。推計結果は60km×60kmグリッド上で整理している。日本や韓国では石油からの排出が石炭からのものを上回っているが, 中国では石炭由来のものが大きな割合を占める結果となった。中国は東アジア地域における総排出量の約88%を占めており, これが地域全体の大気汚染の特性を支配している。また利用部門別では各国で異なった特性を示し, 日本においては輸送・生活部門からの排出が比較的大きく, 中国, 台湾などは工業部門からの排出が大きな割合を占めることが分かった。また従来の推計結果と比較し経年変化を調べたところ, 特に中国, 台湾ではSO2排出量の増加傾向が認められた。これは石炭消費量の経年変化から予想される結果と同じであり, 石炭消費量がアジア地域における硫黄酸化物排出量に大きく影響を及ぼすことがわかった。
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  • 峰内 健一, 高橋 邦夫, 立本 英機
    34 巻 (1999) 6 号 p. 445-456
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    植物葉のUVレーザ光による誘起蛍光スペクトルは, 植物の生育状態, 植物種や各種ストレスによって変化する。この特徴を応用したLIF法は, 植物の生育状態をリモートセンシング的に測定できる有効な方法である。葉外に放射されるLIFスペクトルは, 葉内の蛍光分布と密接に関係している。このためLIFスペルトルを測定するLIFシステムと葉内の蛍光分布を測定するMFIシステムの開発を行い, これらの装置で, まず緑色葉のポトスとクロロフィルを含まない斑入りのポトスを用いてクロロフィルの赤色域の蛍光とフェノール類等の化合物による青緑色の蛍光の関係を調べた。緑色葉においては赤色蛍光が葉肉細胞に, 青緑色蛍光が表皮細胞のみに見られた。また, 斑入りのポトス葉では, 青緑色蛍光が葉肉細胞内にも見られた。更に, 大気汚染物質のオゾンガスと自動車の排気ガスを暴露した落花生葉では, 青緑色の蛍光が葉肉細胞内にも見られた。青緑色蛍光とクロロフィルの赤色蛍光の関係を蛍光強度比 (F450/F687) を用いて調べた。その結果, 落花生の正に葉では, F450/F687が葉肉細胞内で急激に減少したが, 大気汚染物質に暴露した落花生葉では, F450/F687が葉肉細胞の更に内部まで見られ, 減少の割・合も緩やかであった。このことにより青緑色の蛍光は, 葉肉細胞内でクロロフィルにより再吸収・再利用されていることが分かった。更に, 本研究より葉内の蛍光分布は, 葉外に放射されるLIFスペクトルに影響を与えていることが明らかになり, この測定方法が, 植物の様々なストレスによる影響を調査する上で有効なものと成り得ると考えられる。
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  • 34 巻 (1999) 6 号 p. M51
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
  • 久松 由東
    34 巻 (1999) 6 号 p. A43-A52
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
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