大気環境学会誌
Online ISSN : 2185-4335
Print ISSN : 1341-4178
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35 巻 , 5 号
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  • 黄 弘, 阿久津 好明, 新井 充, 田村 昌三
    35 巻 (2000) 5 号 p. 263-272
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    含酸素オクタン価向上剤および含窒素セタン価向上剤のオゾン生成に与える影響を解明するため, 光化学反応機構SAPRC-90を用いて, これらの向上剤の最大増分反応性 (maximum incremental reactivities) を予測した。反応機構において最大増分反応性に影響する因子を検討した。ROG (Reactive Organic Gas)/NOx比が低い条件では, VOCs (Volatile Organic Compounds) が最大増分反応性を示し, オゾンの生成に最も影響を与えるため, 84ケースの計算を行った。最大増分反応性の解析のためには, より感度の高い反応性として, 機構反応性 (mechanistic reactivities) を検討した。オクタン価向上剤はオゾンの生成を促進し, 機構反応性は主にVOCの反応速度定数VOCの反応生物中のホルムアルデヒド, RO2およびRO2Nの生成量により決定される。セタン価向上剤はオゾンの生成を大きく抑え, OHラジカルの濃度を減少させる。機構反応性, 間接的機構反応性および積分OHラジカル濃度 (Integrated OH radical concentrations) による機構反応性は同じ反応性の順序を示した。最大増分反応性に影響する因子はVOCの反応速度定数, 生成物の収率および総体的なラジカル濃度に影響を与える度合などのいくつかの因子に影響されることが分かった。
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  • 瀬戸 信也, 飯豊 修司, 大石 興弘, 大泉 毅, 田畑 亨, 野口 泉, 原 宏
    35 巻 (2000) 5 号 p. 273-286
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    酸性雨局の年降水量の地域代表性を検討するため, アメダス局の年降水量と比較した。まず, 酸性雨局の1年間の降水量データを完全度の観点からスクリーニングして, 解析する酸性雨局を抽出した。次に, 気候が異なる3つの地域において, 酸性雨局と50km圏内のアメダス局との年降水量を比較し, 距離が20km以内では両局の年降水量はほぼ等しいことを見出した。この結果に基づき, 距離が20km以内にある酸性雨局と最近隣のアメダス局を対として, 両局間の降水量の相関特性について検討した。酸性雨局と対のアメダス局との降水量の相関係数が0.80以上の局対を対象にして, 酸性雨局に対する対のアメダス局の年降水量比を比較した。年降水量比は, 距離が10km以内, かつ標高差が±100m以内の場合, 88%の酸性雨局で0.80~1.2にあり, ±20%の精度で酸性雨局の年降水量の地域代表性が認められた。
    更に, 主要イオン成分の沈着量を評価した。沈着量は濃度と降水量との積であるが, ここでは濃度は酸性雨局のものを共通に用い, 降水量は酸性雨局又はアメダス局のものを用いて, 2つの沈着量を算出した6降水量の相関係数が0.80以上の局対においては, これら2つの沈着量の平均と変動係数は概ね10%の精度でよく一致した。この結果から, イオン成分の沈着量を全国規模で評価するには, 酸性雨局と同様, 最近隣のアメダス局の降水量も有効に利用できることが示唆された。一方, 地域の沈着量分布の推計には, 地域内に配置されたアメダス局の降水量が利用できることがわかった。
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  • 京谷 智裕, 岩附 正明
    35 巻 (2000) 5 号 p. 287-300
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    大気浮遊粒子状物質濃度が高く, 内陸部盆地に位置する甲府市において, 健康影響が強く懸念される粒径2.5μm以下の大気中微小粒子 (PM2.5) と, 従来から測定されてきた10μm以下の粒子 (PM10) の質量濃度を, 1997年7月から1998年8月まで測定するとともに, 著者らが開発した簡便な蛍光X線法を適用して, 両者に含まれる各種元素濃度の特徴と一年を通じた変化を明らかにした。
    PM2.5, の質量濃度は, PM10の61~90%(年平均75%) を占め, 微小粒子が粗大粒子 (2.5~10μm) の平均3倍の寄与を示すとともに, その年平均値 (27μgm-3) は米国のPM2.5に関する新基準 (15μgm-3) を大きく上まわった。PM2.5質量濃度はPM10とよい相関を示し, 平均としてはPM10から推定できると思われた。
    S, Cl, Zn, Br, Pbの5元素は微小粒子中に偏在し, V, Cu, Kも微小粒子中に多く, 人為的寄与が高いと推定された。特に, PM2.5中のCu, Zn, Br, Pbは, 地殻基準の濃縮係数 (EF値) が自動車排出粒子の値と同様に極めて大きく, それらの大小関係も一致したことから, 自動車の高い寄与が示唆された。また, SとVは夏季に, その他の元素は晩秋から初冬に高値を示し, それぞれ高い相関があった。
    Mg, A1, Si, Ca, Ti, Feの6元素は粗大粒子に多く含まれ, 主に土壌起源とされたが, Caは土壌以外の寄与も推定された。PM10におけるこれらの元素濃度の増大から黄砂の寄与を確認できた。また, Na, Cr, Mnは粗大粒子と微小粒子に同程度含まれ, 主に土壌起源が推定されたが, Naは光化学反応が, Cr, Mnは土壌以外の起源が推定される時期があった。
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  • 池田 幸介
    35 巻 (2000) 5 号 p. 301-309
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    NTTでは, 通信設備の予備保全の観点から機械室等の室内における腐食環境に着目した調査を1992年の秋季から1995年の秋季まで季節毎に4回行った。調査方法には, 多数地点で安価に評価, かつ, 日変動などを平均化できる金属板暴露法を用いた。関東地区の5ヶ所のNTTビルで屋外, 事務室および機械室において腐食環境を評価した結果, 以下の結果を得た。
    (1) 屋外における硫黄腐食現象において地区依存性・季節依存性はほとんどないのに対して, 塩素腐食現象においては地区依存性・季節依存性が認められる。
    (2) 銀板での硫黄評価では, 事務室等の室内における硫黄量の方が屋外の硫黄量より多い場合がある。この結果はこれまでの屋内屋外比較の調査で初めて得られた。
    (3) 室内 (事務室・機械室) における塩素腐食の要因は屋外からの外因性のみであるのに対して, 硫黄腐食の要因は屋外からの外因性の他に, 建築資材などの内因性も存在することが推定される。
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  • 池田 幸介, 渡辺 正満
    35 巻 (2000) 5 号 p. 310-319
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    通信設備の予防保全の観点から室内, 屋外における腐食環境に着目し, 瓜連交換センタおよび阿字ヶ浦交換センタにおいて, 1年間を通して系統的に硫黄腐食量を調査するとともにガス分析を実施し, 以下の結果を得た。
    (1) 2交換センタ機械室における銀板の硫黄腐食量には強い季節依存性およびセンタ依存性が存在することが明らかとなった。2センタ機械室の夏季における硫黄腐食量は冬季の硫黄腐食量の約5~6倍多い結果を得た。また, 夏季における瓜連交換センタ機械室の硫黄腐食量は阿字ヶ浦交換センタ機械室の約5倍であった。
    (2) 交換センタ機械室のガスを分析した結果, 硫化水素は検出感度以下であったが, 二硫化炭素と硫化カルボニルとがppbレベルの濃度で検出された。二硫化炭素と硫化カルボニルの濃度は, 瓜連交換センタ機械室において最も高濃度であった。
    (3) 交換センタ機械室におけるガスの発生源は, 壁材や床材などの建築資材と考えられ, そのガス発生量は機械室の温度が高くなるにつれて多くなると推定される。交換センタ機械室における銀板の硫黄腐食の主因となるガス種は, 二硫化炭素よりも硫化カルボニルである可能性が高いと思われる。
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  • 青野 光子
    35 巻 (2000) 5 号 p. A67-A72
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
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