大気環境学会誌
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37 巻 , 1 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
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  • 藤田 慎一
    37 巻 (2002) 1 号 p. 1-22
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    電力中央研究所は, 関係諸機関の協力のもとに広域的な観測網を展開し, 1987年10月から足かけ10年にわたって東アジアの酸性雨の調査を行った。観測データをもとに, 降水成分の湿性沈着量, 硫黄化合物の収支, 降水組成の季節変化と経年変化, 東アジアの降水化学などの解析を行うとともに, 長距離輸送モデルの検証を進めてきた。
    本論文は既往の研究成果をふまえて, 降水成分の濃度と湿性沈着量の地理分布, 季節変化, 経年変化を解析し, 観測の立場から東アジアの酸性雨について総合的な考察を加えたものである。
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  • 古野 朗子, 永井 晴康, 梅山 信昭, 茅野 政道
    37 巻 (2002) 1 号 p. 23-34
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    平成12年7月に噴火した三宅島雄山は大量の火山ガスを放出し続けており, これに起因するSO2濃度上昇が東北から関西までの広い範囲で報告されている。本論文では, 東海, 関東地区を対象とした定常的な大気拡散予測を行うとともに, 平成12年10月から12月までの環境測定値との比較によって信頼性を検証した。更に秋季の中部地方へのSO2の移流メカニズムの考察, 三宅島からのSO2放出量推定を行った。拡散予測は, 大気力学モデルによる気象場計算と粒子拡散モデルによる大気中濃度計算の組み合わせで行った。その結果, 全般的に精度の高い実時間予測ができ, 実時間予測システムとしての有用性が実証された。また, より精度の高い計算を行うためには, 降雨洗浄の効果を計算に含めることが重要であることがわかった。東海地方での濃度上昇は, 主に日本を覆っていた移動性高気圧が中心を日本の東海上に移し, 気圧の谷が近づきつつあるパターンで発生した。平成12年10月下旬から11月上旬までの期間において高濃度出現が相次いだのは, この時期としては異常に太平洋高気圧の勢力が強く, 日本付近が停滞前線や低気圧の影響を受けやすかったことに対応していると考えられる。予測計算の結果とモニタリングデータの比較から推定した放出量は, 2~5万t/dayであり, 三宅島のSO2放出量測定値と矛盾しない結果となった。
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  • 横田 久司, 泉川 碩雄, 舟島 正直, 田原 茂樹, 佐野 藤治, 佐々木 裕子, 吉岡 秀俊, 東野 和雄
    37 巻 (2002) 1 号 p. 35-46
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    PCDDs/PCDFsの自動車からの排出実態を推定するため, シャシーダイナモメータを用いて, 中型ディーゼルトラッ久ガソリン乗用車各1台の排出ガス測定を行った。その結果は, 以下の通りである。
    (1) 都市走行を代表する測定モードにおいて, PCDDs/PCDFsの排気管からの平均的な排出ガス濃度は, ディーゼル車0.82p9-TEQ/m3, ガソリン車1.09pg-TEQ/m3であった。これは, 廃棄物焼却炉からの排出ガスに比べると著しく低濃度である。
    (2) PCDDs/PCDFsの走行距離当たりの排出原単位は, ガソリン車1.05pg-TEQ/km, ディーゼル車1.41pg-TEQ/kmであった。また, 燃料当たりでは, ディーゼル車13.5pg-TEQ/L, ガソリン車11.0pg-TEQ/Lであった。これらの値は, Hutzingerらの報告した米国のデータに比べて, 相当低い結果であった。
    (3) PCDDs1PCDFsの2, 3, 7, 8, 異性体比率では, ディーゼル車, ガソリン車ともに, O8CDDが最も高い濃度であった。しかし, 同族体の比率では, PCDFsがPCDDSより相対的に多く, 全体の約70%を占めた。
    (4) ディーゼル車, ガソリン車の同族体プロファイルは, ごみ焼却や紙焼却の同族体プロファイルに類似していた。これは, 自動車排出ガス中のPCDDs/PCDFsが, エンジンでの燃焼プロセスによって生成するためと考えられる。
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  • 桜井 健郎, 田辺 潔, 森口 祐一, 若松 伸司, 星 純也, 石井 康一郎, 中村 健, 泉川 碩雄
    37 巻 (2002) 1 号 p. 47-74
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    首都圏の都市域の高速自動車道のトンネルにおいて, 揮発性有機化合物 (VoC) の排出量と通過交通量を調査することにより, 総交通量, および大型車と小型車それぞれについて, 38のVOCの排出係数を求めた。平日と週末の昼間と夜間の14の時間帯について, 測定した濃度とトンネルへの送気量とより排出量を計算した。同時に計測した交通量に対して, 誤差分散の仮定を含む回帰計算を行い, 測定した85化合物のうちトンネル内で排出されていると明確に判断できた38化合物について, 排出係数とその95%信頼区間を得た。総交通量に対する排出係数の範囲はシクロペンテンの0.13からホルムアルデヒドの9.9であった ([mg台-1km-1], 以下カッコ内の数字は排出係数で単位は同じ)。ホルムアルデヒドに次いで排出係数の大きかった化合物は, トルエン (8.8), イソペンタン (5.6), ベンゼン (5.5) の順であった。大型車と小型車それぞれに対する排出係数で, 値が最も大きかった化合物は大型車のホルムアルデヒド (40) であり, ついで, 大型車のプロピレン (15), 小型車のトルエン (9.4), 大型車のベンゼン (8.2) であった。大型車はディーゼルエンジン車, 小型車はガソリン車の排出の特徴を反映している。平均車速は76km/h, 総交通量の平均大型車両率は24%であった。また, 得られた排出係数を文献中の排出係数と比較した。
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  • 鹿角 孝男, 川村 實, 薩摩林 光, 西沢 宏, 村野 健太郎
    37 巻 (2002) 1 号 p. 75-80
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    2000年8月から9月にかけて, 関東, 中部, 東海地方の広い範囲で環境基準を超える高濃度の二酸化硫黄 (SO2) が観測され, 異臭騒ぎが発生した。長野県内でも高濃度のSO2が観測され, 9月13日の1時間値の最高濃度は県南部の飯田市で383ppbを記録し, 北部の長野市でも76ppbに達した。後方流跡線の解析結果から, これらは活発に活動している三宅島の火山ガスが原因であると考えられた。
    このような火山ガスの影響を調べるため, 長野県北部の長野市, 入方尾根および白馬村において4段ろ紙法によるガス・エアロゾルの測定を実施した。その結果, エアロゾル中の硫酸イオン (SO42-) は9月14日10~14時に長野市で44.4μg/m3の高濃度が出現し, 入方尾根と白馬村でも15日12~18時に30μg/m3を超えた。陰イオンの過剰分を水素イオン (H+) と仮定して算出した3地点の粒子状硫酸 (H2SO4) の濃度は, 長野市, 八方尾根, 白馬村でそれぞれ21~33, 11~21, 6.8~18μg/m3の範囲内にあると推定され, SO42- に占めるH2SO4の比率 (モル比) は, それぞれ46~72, 34~65, 22~58%と, 濃度, 比率とも極めて高い値であったと推定された。
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  • 根津 豊彦, 坂本 和彦
    37 巻 (2002) 1 号 p. A1-A12
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    大気中微小粒子 (PM2.5) 質量濃度測定方法について環境庁より1999年9月に暫定マニュアルとして示された, 標準測定方法であるフィルタ捕集一質量測定法および自動測定法として示されたβ線吸収法, TEOM, 光散乱法の3種の自動測定法について概説した。またマニュアル作成に際して実施した検討例を紹介すると共に各測定法の問題点について述べた。
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