大気環境学会誌
Online ISSN : 2185-4335
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38 巻 , 2 号
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  • 福崎 紀夫
    38 巻 (2003) 2 号 p. 55-66
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    新潟県の大気環境を主な研究フィールドとした大気環境評価手法の開発と応用および東アジア地域における酸性沈着評価手法の確立について概説した。前者については, 発生源とその近傍の大気環境, 一般大気環境, 水銀に焦点を当てた地域環境評価および広域的環境問題への取組みとして新潟県下における酸性沈着評価に分けて記述した。また, 後者については, 東アジア酸性雨モニタリングネットワーク (EANET) の設立経緯, 使用技術文書, QA/QC活動およびモニタリング方法に関する検討結果の概要について記述した。
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  • 姫野 修司, 浦野 紘平
    38 巻 (2003) 2 号 p. 67-77
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    低濃度の長期間曝露による影響が問題になる揮発性有機化合物類 (VOCs) およびダイオキシン類 (DXNs) や多環芳香族炭化水素類 (PAHs) などの半揮発性又は難揮発性有機化合物類 (SNVOCs) の影響は「年間平均濃度」で評価されている。しかし'これら汚染物質の測定には多大な労力と費用を要し, 多数回の測定が困難であるために少数の「測定値の年平均値」を年間平均濃度とみなしているので, その推定精度を明らかにし'精度向上を図る必要がある。
    そこで, 捕集時間を変化させた場合に, 測定値の年平均値を年間平均濃度とみなしたときの測定回数と誤差範囲との関係を全国で連続測定が実施されている非メタン炭化水素 (NMHC) と浮遊粒子状物質 (SPM) のデータを代表的指標として用いて解析し, 長時間捕集測定法がきわめて有効であることを示した。
    まず, NMHCの24時間捕集での1ヵ月に1回の測定では, 90%誤差範囲は地域によって±13~±23%になり, 主なVOCsでも同程度の誤差になる可能性が示された。また, SPMの半年に1回の測定では±47%~ ±62%'4季に1回の測定では±32%~ ±45%にもなり, 主に粒子状で存在するDXNsやPAHs等のSNVOCsでも同程度の誤差になる可能性が示された。
    しかし, 1回の捕集時間を7日間とすれば, 同じ測定回数で24時間捕集に比べて誤差範囲を約2分の1にでき, 長時間捕集測定法が極めて効果的であることが明らかになった。また, 季節ごとに7日間捕集して年4回の測定を行えば, NMHCで±16%程度'SPMで±18%程度の誤差範囲で年間平均濃度を推算でき'現行の1ヵ月に1回の24時間捕集よりも小さな誤差範囲で, 効率的に年間平均濃度を推算できることを示した。
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  • 斎藤 育江, 大貫 文, 瀬戸 博, 上原 眞一
    38 巻 (2003) 2 号 p. 78-88
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    固相ディスクー溶媒脱着-GC-FPD分析による空気中有機リン系殺虫剤9物質の測定法を検討し, 東京都内の住宅, オフィスビルの室内空気および外気について, 濃度調査を実施した。
    ジクロルボスは外気の90%以上 (夏期は100%), またフェニトロチオンは約30%(夏期は約60%) で検出されたことから, 大気はこれらの殺虫剤により広く汚染されていることが明らかとなった。室内空気中からは, ジクロルボス, ダイアジノン, クロルピリホスおよびフェニトロチオンが検出され, クロルピリホスを除く3物質については, 住宅よりもオフィスビルにおいて濃度が高い傾向がみられた。ジクロルボスの住宅, オフィスビルの室内空気および外気における濃度範囲 (中央値) はそれぞれ,<0.50~18.1 (1.4) ng/m3, 0.64~130 (4.0) ng/m3,<0.50~14.2 (3.1) ng/m3であった。ジクロルボスについては, 住宅の室内濃度と外気濃度との間に有意な正の相関 (r=0.892, p<0.01) がみられた。ダイアジノンの検出率は, オフィスビルで17%だったのに対し, 住宅では2%と低かった。また, ダイアジノンのオフィスビル室内における最大値は52.3ng/m3で, これは住宅室内最大値の16倍高濃度であった。フェニトロチオンの住宅, オフィスビルの室内空気および外気における濃度範囲はそれぞれ,<1.0~51.3ng/m3,<1.0~1, 480ng/m3,<1.0~6.0ng/m3であった。クロルピリホスは一戸建住宅でのみ検出され, その濃度範囲はく1.0~12.4ng/m3, 検出率は一戸建住宅の15%であった。また, クロルピリホスおよびダイアジノンについては, 厚生労働省の室内濃度指針値を超えるケースはなかった。
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  • 馬 昌珍, 笠原 三紀夫, 東野 達, 酒井 卓郎
    38 巻 (2003) 2 号 p. 89-99
    公開日: 2011/12/05
    ジャーナル フリー
    個別雪結晶の捕集のため, 新しくコロジオン膜を利用し, 雪結晶のレプリカ作成を試みた。雪結晶の捕集は, 2001年1月, 京都大学宇治キャンパスの屋上 (地上約20m) で行った。凝集せず直径120μmから2.5mmまでの六角形と樹枝状のもとの形状を保持した個別雪結晶がコロジオン膜 (130±10μm) 上にレプリカとして捕集できた。化学的内部構造と元素の混合状態を含む個別雪結晶の化学性状特性を調べるため, 荷電粒子励起X線放射 (Particle Induced X-ray Emission, PIXE) 法とmicro-PIXEを応用した。PIXE分析の際, パッキング材の不純物の影響とビーム照射によるコロジオン膜の破損なく, 主に水溶性・不溶性粒子と雪結晶の衝突洗浄効果によって取り込まれた数種類の元素成分を分析することができた。これらの元素の質量は雪結晶の粒径に大きく依存し, 土壌成分と硫黄を含んだ人為起源成分の混合の状態でほとんどが雪結晶の端に分布していることが分かった。本研究から得られた, 個別雪結晶に対する元素質量の粒径依存性, 化学的内部構造と混合状態等の詳細な情報は, 降雪による大気汚染物質の洗浄メカニズムの解明に貢献することができる。
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  • 東野 晴行, 北林 興二, 井上 和也, 三田 和哲, 米澤 義堯
    38 巻 (2003) 2 号 p. 100-115
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    ADMER正式名称: 産総研一曝露・リスク評価大気拡散モデル (National Institute of Advanced Industrial Science and Technology-Atmospheric Dispersion Model for Exposure and RiskAssessment: AIST-ADMER) を開発し, 実環境での検証を行った。ADMERは, 関東全体のようなスケールでの化学物質濃度の時空間分布の推定を対象としており, 5×5kmの空間分解能と, 任意の期間 (基本は1ヵ月間) の6つの時間帯での平均値の推定を実現する。ADMERには, 大気中濃度および沈着量の分布を推定する機能に加えて, グリッド排出量を作成する機能, 気象データを加工・解析する機能, 曝露人口分布の計算のように推定濃度を解析する機能などを搭載した。また, 計算操作や結果の管理を助けるグラフィック・ユーザー・インターフェイスや, 発生源, 濃度, 沈着量分布のマッピング表示, 任意の地点での値の抽出など, 曝露評価に用いる基本的な機能はほぼ実装した。関東地方の窒素酸化物を対象としたモデルの検証結果から, ADMERは月平均程度の濃度について十分な現況再現性を持つことを実証し, モデルの適用範囲についての考察も合わせて行った。有害化学物質の適用例として, テトラクロロエチレンを対象としたシミュレーションを実施した結果, 実測値に対して良好な結果が得られた。
    ADMERは, 数値シミュレーションモデルの専門家だけでなく, リスク評価に携わる研究者や評価者, 更に国や自治体などの行政担当者や企業においても簡便に使用することができる。このモデルを用いることにより, 化学物質のリスク評価とくに時空間分布を考慮したリスク評価が進展することが期待できる。
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  • 指宿 堯嗣
    38 巻 (2003) 2 号 p. A15-A27
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
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