大気環境学会誌
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39 巻 , 2 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
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  • 三浦 二郎, 山形 定, 太田 幸雄, 村尾 直人
    39 巻 (2004) 2 号 p. 63-76
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    霧によるエアロゾルの変化をとらえるため, 北西太平洋上および根室海峡~南オホーツク海上で霧多発期間 (2001年4月, 7月) と霧がほとんど発生しない期間 (2001年10月, 2002年1月) にガス成分 (SO2, NH3), エアロゾル (粒径2μm以下の微小粒子, 2~10μmの粗大粒子, 10μm以上の水滴) を捕集し主要無機イオン成分の分析を行った。 単独で発生した霧に対して事例解析を行った結果, 霧形成時には2μm以上の水滴へのNH3, HNO3ガスの吸収が, 霧消散時には水滴の分裂で微小粒子領域のNaCl粒子の増加が確認された。
    そこで, 霧形成時のガス吸収, 霧消散時の水滴分裂がエアロゾル化学組成の季節特性の変化にまで寄与しているかどうかを確認するため, ガス吸収は粒子化率, 水滴の分裂は微小粒子分率を用いて調べた。 SO42-, NH4+の粒子化率は霧多発期間であった4月, 7月に増加しており, 霧の発生によりガスの吸収量が増加したことが示された。 また, Na+の微小粒子分率は観測期間の平均値でも10月や1月に比べ3倍の違いが生じており, 霧が多発する地域においては分裂現象が頻発する環境にあると判断された。 よって, 水滴のガス吸収および水滴の分裂の影響はエアロゾルの季節傾向にまで及んでいることが示唆された。
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  • 速水 洋, 藤田 慎一
    39 巻 (2004) 2 号 p. 77-88
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    わが国の都市域 (東京都狛江市) において, 半揮発性成分 (硝酸塩, 塩化物, アンモニウム塩) をガス態, 微小粒子態, 粗大粒子態に分別し, それぞれの24時間濃度を1998年9月から3力年間ほぼ連続して測定した。 分別捕集には, デニューダ・フィルタパック法を採用した。
    観測により, 硝酸塩の全 (ガス態+微小粒子態+粗大粒子態) 濃度は季節的な変化に乏しいが, 各態への分配割合は, 夏季はガス態に冬季は微小粒子態に多い顕著な季節変動を示すことがわかった。 塩化物の全濃度は冬季に増加したが, これには微小粒子態の非海塩起源塩化物が寄与していた。 また, アンモニウム塩は濃度, 分配割合ともに顕著な季節変化を示さなかった。
    これらの観測結果を, ガス・微小粒子間の分配関係について解析したところ, 多成分系の平衡反応を考慮して計算したガス成分の濃度積は, やや過大ながらも, 観測値にほぼ整合することがわかった。 このことから, 微小粒子態成分は内部混合状態にあり, 対応するガス成分と平衡関係にあったことが示唆された。 ただし冬季については, 当該成分しか存在しない単成分系を仮定して求められた濃度積でも観測値を良好に近似したことから, 外部混合の仮定を適用可能と考えた。
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  • 福地 健一, 高橋 邦夫, 立本 英機
    39 巻 (2004) 2 号 p. 89-96
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    ラッカセイ本葉にUVレーザーを照射して誘起される蛍光スペクトル (LIFスペクトル) を測定した。 オゾン暴露およびUV-B蛍光管からの紫外線照射によって直ちにLIFスペクトルに変化が現れた。 蛍光強度比F685/F530とF740/F685を指標として, オゾンストレスおよび紫外線ストレスに対する蛍光スペクトル変化の特徴を示すことができた。 オゾンを暴露した場合, F685/F530比はオゾン濃度および暴露時間の対数のそれぞれに比例して減少した。 F740/F685比は暴露直後わずかに増加した後, 暴露時間の増加とともに緩やかに減少した。 一方, 紫外線を照射した場合, F685/F530比は時間と強度の積である照射線量に比例して減少し, F740/F685比は照射時間に比例して増加した。 このような環境ストレスに対する植物葉のLIFスペクトル変化の特徴を明らかにすることで, 植物葉に可視被害が現れる以前の初期障害を検出し, 障害をもたらしたストレス原因を特定することが可能になると考えられる。
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  • 石井 康一郎, 岡本 眞一
    39 巻 (2004) 2 号 p. 97-105
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    エアートレーサー拡散実験で得られたデータをSRIストリートキャニオンモデルの風上側の濃度 (CL) 予測式に適用して, 係数Kの最適値と上空風向風速との関係を検討した。 その結果次のことが明らかになった。(1) キャニオンに対して直角な上空風が吹く場合, Kは上空風速の増加につれて大きな値となった。(2)K値の上空風速への依存は, キャニオン内における風の鉛直方向の乱れ (σw) と上空風速 (UH) との関係から次式により説明することができた。
    K=α・[(UH+0.5) (x2+z2) 0.5+2]/(σwL)
    ここで, α は定数x, zはレセプターの座標, Lはキャニオンの幅である。
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  • 相原 敬次, 阿相 敏明, 武田 麻由子, 越地 正
    39 巻 (2004) 2 号 p. A29-A39
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    神奈川県の丹沢山地においては, 1970年頃からモミやブナの立ち枯れ状の樹木衰退現象が顕著となってきた。 その原因解明のために行われてきた調査や研究の主な取り組みの経緯と内容について解説した。 また, 併せてこの山地における気象や動物, 病害虫等の環境の実態についても整理した。
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  • 環境省環境管理局総務課
    39 巻 (2004) 2 号 p. A40-A55
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    近年, 我が国の大気中からベンゼン等多様な有害物質が検出されており, これらの物質に長期的に曝露されることによる健康影響が懸念されている。このような状況を踏まえ, 有害大気汚染物質対策の推進に関する各種の規定を盛り込んだ 「大気汚染防止法の一部を改正する法律」 が, 平成9年より施行されている。改正法では, 有害大気汚染物質対策として健康被害の未然防止の観点から, 事業者に排出抑制の取り組みを求めるとともに, 行政におけるモニタリング, 有害大気汚染物質による健康への影響の評価や情報の提供等の推進を規定している。中でもベンゼン等の早急な排出抑制を講ずべき物質については, 指定物質抑制基準の設定等により確実な排出抑制対策を講じることとされた。
    環境省においては, 法の円滑な施行を図るため, 健康リスクの評価, 排出抑制対策の推進方策等の検討を引き続き行っているところであり, 平成15年には, アクリロニトリル等4物質について, 環境目標値の一つとして, 環境中の有害大気汚染物質による健康リスクの低減を図るための指針となる数値 (指針値) を設定したところである。
    この検討と平行して, 個別の物質についての健康影響評価が必要なことから, 有機塩素系化合物・炭化水素類の健康影響に関する知見の収集整理を図るため, 環境省からの委託により,(財) 日本環境衛生センターに, 健康影響評価検討会有機塩素系化合物・炭化水素類評価作業小委員会 (座長: 櫻井治彦中央労働災害防止協会労働衛生調査分析センター所長) を設置して, 健康リスクに関する文献等の評価を行った。今回, 同小委貝会において, 1, 3-ブタジエン, 酸化エチレンについての報告が取りまとめられたところである。
    本報告のとりまとめにあたっては, 関係各位に多大なご尽力をいただき, 深く感謝を申し上げるとともに, 今後の有害大気汚染物質対策の推進について引き続きご協力をお願い申し上げます。
    なお, 環境省内での作業が遅れてしまったことから, 発表が遅れてしまいました。委員の先生をはじめ皆様に御迷惑をおかけしたことを深くお詫び申し上げます。
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  • 浅田 正三
    39 巻 (2004) 2 号 p. A56-A64
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    ダイオキシン類の測定分析に係る精度管理制度に関するものとして, 環境省関係では 「ダイオキシン類の環境測定に係る精度管理指針」 および 「ダイオキシン類の環境測定を外部に委託する場合の信順性確保に関する指針」 に基づく 「ダイオキシン類の請負調査等の受注資格審査表」 制度があり, 経済産業省関係では特定計量証明事業者認定制度 (MLAP) がある。また, 任意の制度としてISO/IEC17025 (試験所および校正機関の能力に関する一般的要求事項) に基づく試験所認定制度がある。ダイオキシン類測定分析機関は, 現在, これらの制度の下で精度管理の維持を行い, 信頼性の高い測定分析データの確保を行っている。ここでは, これら精度管理制度について経緯, 制度の概要, 比較・相違および現状等について概説する。
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