大気環境学会誌
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41 巻 , 4 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
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  • 杉本 志織, 上野 健一
    41 巻 (2006) 4 号 p. 183-195
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    1992-2001年暖候期における大気汚染物質測定局およびAMeDASにて観測された濃度変化と風向風速との関係を解析し, 高濃度の光化学オキシダントが出現した長浜市への広域・狭域での輸送過程を検討した。
    広域輸送が想定される天候に関して事例解析を行ったが, 大阪府や京都府及び福井県から光化学オキシダントが長浜市に輸送された可能性は見られなかった。移動性高気圧が通過後に西から低気圧が接近し, 地上付近で東西の気圧傾度が生じるとき, 滋賀県には南東風が卓越し, 岐阜県から長浜市へ光化学オキシダントの輸送が起こる可能性がある事が解った
    彦根市における夜間から早朝にかけた陸風卓越時に, 窒素酸化物が高濃度になると, 引き続く午後に彦根市や長浜市で光化学オキシダント濃度が非常に高くなることがわかった。ただし, 日中に若狭湾からの海風が侵入する日は, 夕方にかけた光化学オキシダント濃度の上昇はおこらなかった。
    以上の結果から, 長浜市での高濃度光化学オキシダントの発生には, 夜間に陸域で生成される窒素酸化物の湖上への輸送と, 日中の光化学反応による光化学オキシダントの生成および陸方向への輸送が一要因として示唆された。
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  • 松本 理, 青木 康展
    41 巻 (2006) 4 号 p. 196-208
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    有害大気汚染物質のうち, 中央環境審議会が対策の優先度の高いものとして示した「優先取組物質」22物質のひとつ, 1, 2-ジクロロエタンの吸入による発がんのユニットリスクを, 吸入がん原性試験の雌ラットの乳腺腫瘍のデータを用いて, ベンチマークドース法により算出した。雌ラットにおける乳腺腫瘍の発生個体数は, 各群50匹中0ppm: 8, 10ppm: 8, 40ppm: 11,160ppm: 25匹で, このデータをモデルに当てはめ, ベンチマーク濃度として10%の過剰腫瘍発生を生じると推定される濃度 (EC10) とその下側95%信頼限界値 (LEC10) を求めた。ラットのデータから算出したベンチマーク濃度をヒトの同等濃度に変換する種間外挿の方法として組織内用量の比を推測するドシメトリー法を用いてユニットリスクを6.3×10-6per (μg/m3) と算出した。このユニットリスクの値より, リスクレベルが10-5に相当する濃度は1.6μg/m3と計算された。
    また, 種間外挿の別法として身体のサイズに基づくアロメトリー法も提示した。ユニットリスクは7.1×10-6per (μg/m3) と算出され, ドシメトリー法とほぼ同じ結果が得られた。
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  • 神成 陽容
    41 巻 (2006) 4 号 p. 209-219
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    関東・関西地域における1990~2002年度にかけての光化学オキシダント (Ox) 濃度の週日から週末にかけての変化 (週末効果) を調べた。その結果, Ox昼間平均濃度, 日最高1時間濃度とも, 長期間平均濃度における日曜日の週末上昇効果がほぼ全ての測定局で認められた。また, 日曜日のOx濃度上昇量は, NOxの低減量と強い相関関係があり, HC-Hmitedの環境におけるNOxのO3生成抑制効果が週末のNOx排出減少によって解除されることが原因であることが推定された。しかし, Ox濃度パーセンタイル点に沿って週末効果を調べたところ, 低パーセンタイル点 (オゾン生成ポテンシャルの低い日) ではほとんど全ての地点でOxの “週末上昇効果” がみられるものの, 高パーセンタイル点に移るにつれて (オゾン生成ポテンシャルが高くなるに従って), 多くの地点で “週末低減効果” に反転する現象が見いだされた (時間的な週末効果反転現象)。類似した週末効果の反転現象が空間的にも体系的に生じており, 比較的高い特定のパーセンタイル点で観察した場合, 発生源地域では “週末上昇効果” がみられるが, 発生源地域から離れるに従って “週末低減効果” に反転する現象がみられた (空間的な週末効果反転現象)。これらの2種類のOx濃度週末効果反転現象がきわめて組織だって生じていることから, その原因としてオゾン生成レジームの時間・空間的変化があるものと推測された。
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  • 神成 陽容
    41 巻 (2006) 4 号 p. 220-233
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    関東・関西地域における1990~2002年度にかけてのデータから, 光化学オキシダント (Ox) 濃度の週末効果 (日曜日) として, 低オゾン生成ポテンシャル日における全域的な週末上昇効果および高オゾン生成ポテンシャル日にかけての週末低減効果への反転現象が見いだされている。また, 固定されたパーセンタイル点における空間的な週末効果反転現象も見いだされている。その原因を検討するため, 地域平均Ox濃度のパーセンタイル区間別のコンポジットを作成し, 前駆物質 (NOx, NMHC) 濃度および気象要素の週日・週末比較を行った。その結果,(1) オゾン生成レジームに関わる重要な条件であるNMHC/NOx比は時間空間的に多様であり, 発生源地域でHC-limited寄り, 遠隔地域でNOx-limited寄りの空間的な傾向が存在するとともに, 低オゾン生成ポテンシャル日にHClimited寄り, 高オゾン生成ポテンシャル日にNOx-limited寄りという時間的にも重要な特徴が存在する,(2) 固定点において時間的な週末効果の反転が生じる主因は, O3生成ポテンシャルが低い日から高い日にかけて, HC-limitedからNOx-limitedへのオゾン生成レジームの変化があるため, 週末のNOx低減が “O3生成抑制効果の解除” から,“O3生成促進効果の減少” へと役割を変えることにあること,(3) O3高濃度期における空間的な週末効果反転の主因は, 移流過程における硝酸への酸化や沈着による速やかなNOxの除去等によって生じるHC-limitedからNOx-limitedへのオゾン生成レジームの変化のために, 週末の大きなNOx低減の役割が (2) と同様に転換することにあることが見いだされた。さらに, 週末効果の反転現象を利用してオゾン生成レジームのHC-limitedとNOx-limitedの境界値をみつもり, 関東地方ではNMHC/NOx=7~16, 関西地方ではNMHC/NOx=6~12 (いずれも5-15時平均濃度による比) の間にあるものと推定した。本研究により, オゾン生成レジームが時間空間的にダイナミックに変化していることが検証された。また, 東京都中心部は年間を通してHC-limitedの領域にあるため, NOxの削減はOx濃度低減対策として逆効果であることが明確となった。
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  • 41 巻 (2006) 4 号 p. N38
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
  • 原沢 英夫
    41 巻 (2006) 4 号 p. A27-A34
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    温暖化の影響が雪氷圏, 生態系に顕在化するとともに, 大規模な異常気象が頻発している。温暖化防止を目指した京都議定書が2005年2月16日にようやく発効し, 日本政府は京都議定書目標達成計画を策定し, 温室効果ガス削減を本格的に開始した。しかし依然として温室効果ガスは増加傾向であり, その達成には排出量取引などの京都メカニズムを活用せざるを得ない状況である。最近の温暖化対策について現状と問題点について解説する。
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  • 永田 敬博
    41 巻 (2006) 4 号 p. A35-A43
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
  • 影山 嘉宏
    41 巻 (2006) 4 号 p. A44-A54
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    電気事業は,「CO2の少ない電気を供給する (供給面)」ことと「効率よく電気を使う (需要面)」ことを組み合わせ, 電気の利用に係るCO2の削減に努力している。
    供給面では, 原子力を中心に各種エネルギーをバランスよく組み合わせCO2原単位の削減を図っている。また, 需要面では, 高効率機器の開発・普及やお客様への省エネ情報の提供等の取組みを行っている。
    電気は, 今後大幅なCO2削減を生み出す可能性のあるエネルギーであり, 電気事業は, 電気のこの特質を活かしつつ, 温暖化防止に積極的に取り組んでいく。
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