大気環境学会誌
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43 巻 , 3 号
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  • 小林 隆弘
    43 巻 (2008) 3 号 p. 127-135
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    ディーゼル排気, O3, NO2といった主要な大気汚染物質は, 抗原の点鼻あるいは点眼投与により誘発される, くしゃみや鼻汁分泌といった鼻アレルギー症状や結膜の充血などの眼アレルギー症状を, 増悪する作用があることが見いだされた。また, 増悪作用の要因として鼻や眼の過敏抗体産生の増加, 好酸球の浸潤の増加などが示唆された。
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  • 片山 学, 大原 利眞, 鵜野 伊津志, 原 宏
    43 巻 (2008) 3 号 p. 136-146
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    地域気象モデルRAMSと連携した化学物質輸送モデルCMAQ及び排出量インベントリREASを用いて, 1995年から2003年を対象に日本のnss-SO42-沈着量における経年変動とその要因を解析した。環境省酸性雨対策調査の遠隔または田園地域における継続測定地点のうち, 本州から離れた小笠原を除く18地点平均のnss-SO42-湿性沈着量は, 1999年から増加傾向にある。CMAQは, 観測された増加傾向をはじめとする時間変動の特徴を非常に良く再現する。そこで, このモデルを使って, 日本のnss-SO42-沈着量の変動要因を, 三宅島火山からのSO2排出, 三宅島を除く発生源からのSO2排出, 気象に分けて解析した。東アジアにおける気象の変動は, 日本のnss-SO42-沈着量に大きな影響を与え, nss-SO42-沈着量の変動における主要な原因のひとつとなっている。また, 三宅島火山は2001年の日本のnss-SO42-沈着量に大きな影響を与えているが, 2002年以降には, その影響は減少する。さらに, 三宅島を除く発生源から排出されるSO2による日本のnss-SO42-沈着量は, 中国のSO2排出量と相関して2000年以降, 年々大きくなっており, 中国からの越境汚染の増大が示唆された。また, 三宅島火山の影響が小さい西日本では, 気象の変動がnss-SO42-沈着量の年々変動に影響を与えるとともに, SO2排出量の増加がnss-SO42-沈着量の経年的な増加に大きく影響しており, 2000年から2003年におけるnss-SO42-沈着量の増加率は西日本の方が日本全域よりもやや大きい。
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  • 小野 雅司, 田村 憲治, 新田 裕史, 中井 里史
    43 巻 (2008) 3 号 p. 147-160
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    1980年代後半の東京都内一地区において粒子状物質 (PM2.5, PM10-25, PM10) 濃度測定を実施した。濃度測定は, 200世帯の屋内濃度を4シーズン, 100世帯の屋内・屋外濃度を2シーズン行い, 以下の結果を得た。
    1.粒子状物質濃度は夏季より冬季に高かった。
    2.屋外のPM2.5濃度及びPM10濃度は幹線道路沿道地区の方が後背地区より高濃度を示したが, PM10-2.5濃度では明らかな違いは見られなかった。
    3.喫煙世帯の屋内PM2.5濃度は非喫煙世帯よりも有意に高く, 喫煙本数に比例して上昇した。また, 喫煙によるPM2.5濃度上昇の程度は冬季に大きく, 換気回数の少ないことが原因と考えられた。
    4.開放型ストーブ使用世帯では排気型ストーブ使用世帯に比べ屋内PM2.5濃度は有意に高かった。PM10-2.5濃度でも同様の結果であったが, 最も気温の低かった1987年2.月でのみ有意差が見られ, 運転時間等の原因が考えられた。
    5.屋内外濃度比 (屋内濃度/屋外濃度) は喫煙世帯のPM2.5, PM10を除き, 冬季の方が小さかった。屋内PM10-2.5濃度は屋外濃度よりも有意に低かった。屋内濃度と屋外濃度の相関は夏季に大きかった。
    6.PM2.5/PM10濃度比は屋内屋外とも冬季に大きく, 屋外が屋内に比べ小さかった。屋内外のPM2.5/PM10濃度比はおおむね60~80%であったが, PM10濃度の上昇に連れてPM2.5/PM10濃度比も大きくなる傾向が見られた。
    本研究において, 屋内, 屋外の粒子状物質 (PM2.5, PM10-2.5, PM10) 濃度レベルを明らかにするとともに, 粒子状物質の屋内・屋外濃度の関連性及びPM2.5, PM10濃度の関連性を規定する要因について検討した。
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  • 萩野 浩之, 高田 智至, 國見 均, 坂本 和彦
    43 巻 (2008) 3 号 p. 161-172
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    2004年12月-2005年1月の冬季に, さいたま市においてエアロゾル質最分析計により微小粒子成分の高時間分解観測を行った。観測期間中は有機物と硝酸塩が主要な成分であったが, 風速の高い期間では硫酸塩の割合が上昇した。PMF (Positive Matrix Factorization) 法をAMSの有機質量スペクトルデータの解析に用い, 有機物の主要な構成と起源を5つに同定した。燃焼起源 (HOA (Hydrocarbon-like Organic Aerosol) およびBBOA (Biomass Buriing Organic Aerosol)) と含酸素有機エアロゾル (OOA) のような組成 (OOA type 1, OOA type 2, およびoxy-HOA) に割り当てることができ鳥本研究では日本におけるAMSデータをPMFによる解析を行った最初の事例研究であり, oxy-HOAという組成 (因子) を初めて報皆したものである。OOAは小さいm/zとスモッグチャンバーの試料に類似した質量スペクトルを持つOOA type1 (有機物に対する割合で21%) と, エイジングがかなり進んだOOA type2 (21%), HOAとm/z44 (主にCO2+) のシグナルをもつoxy-HOA (18%), レボグルコサンに類似したBBOA (25%) に割り当てられた。本研究における解析結果では二次生成およびエージングプロセスの寄与が他の起源より高く, 移動発生源からの微小粒子中の有機物への寄与は小さい (HOAで16%) ことが示唆iされた。また, BBOAの寄与 (25%) はこれまで報告されているレボグルコサンの濃度から推定された寄与 (全炭素の約31%) とほぼ同程度であった。これら成分の寄与率は風速に基づく気象条件や粒子濃度に依存することが示唆された。
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  • 岩本 真二, 大石 興弘, 田上 四郎, 力 寿雄, 山本 重一
    43 巻 (2008) 3 号 p. 173-179
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    近年, 全国的なオキシダントの上昇傾向がいわれており, 福岡県においても2005年度から120ppbを超す事例がたびたび観察されるようになった.そこで, これらオキシダントの高濃度境象を解明するために, 2003年から2007年の常時監視データから, この5年間にオキシダントが高濃度になった日を抽出し, その主要な要因が釘であるかを検討した.オキシダントの高濃度には, 成層圏オゾンの降下, 大陸からの移流, 地域での生成が関係していると考えられる.それぞれの要因は複合して影響しているが, 九州と大陸の間に位置するバックグラウンド測定局である対馬や壱岐のデータや, 流跡線, 硫酸イオン濃度などを総合すれば, 高濃度日のいくつかのケースでは主要な要因を特定できることが分かった.また, これにより高濃度日の発生要因を分類した結果, 移流の影響が強いと思われる日が約30%以上になることが推定でき, また, 移流の割合は年々上昇していることが分かった.
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  • 塚原 伸治, 石堂 正美, 黒河 佳香, 藤巻 秀和
    43 巻 (2008) 3 号 p. 180-190
    公開日: 2011/11/08
    ジャーナル フリー
    発達途上にある胎児、乳幼児および小児の身体は未熟であり、化学物質に対する感受性は成熟した大人とは異なると考えられている。特に、免疫系や血液-脳関門などのバリアー機能が未熟なため生体防御機構が不備であることから、神経系、特に脳への影響評価は重要であると考えた。本調査報告では、室内で過ごす時間の多い小児の行動を考慮して、揮発性有機化合物と農薬による発達期曝露による神経系への影響に関する最近の文献報告を概括し、子供における揮発性有機化合物および農薬の有害性評価への科学的知見の提供に資することを意図した。
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