大気環境学会誌
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44 巻 , 5 号
選択された号の論文の8件中1~8を表示しています
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あおぞら
原著
  • 道岡 武信, 佐藤 歩, 下田 昭郎, 佐田 幸一, 市川 陽一, 大蔵 革
    44 巻 (2009) 5 号 p. 227-235
    公開日: 2011/09/14
    ジャーナル フリー
    我が国の機械通風式冷却塔からの白煙,湿度,温度および液滴飛散量を予測するための解析解モデルを開発した。本モデルは冷却塔ファン位置,大気安定度,大気の気温減率を考慮でき,さらに湿式・乾式併用冷却塔にも適用可能である。既存モデル(FOGモデル,SACTIモデル)および本モデルの精度を検討するために,我が国の機械通風式冷却塔での実態観測から得られた白煙長さ・高さ,地表面温度・湿度,液滴飛散量を比較検討した。その結果,FOGモデルおよびSACTIモデルでは冷却塔からの白煙を精度良く予測できないこと,また,SACTIモデルでは液滴沈着量を過小評価する傾向があることがわかった。一方,本モデルから予測した白煙長さ・高さ,地表面温度・湿度,液滴飛散量は実態観測値に良く一致しており,各種統計値から判断しても既存モデルより精度良く白煙予測可能であることが明らかとなった。
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  • 岡崎 創, 加藤 俊吾, 長田 拓也, 宮崎 洸治, 田島 洋介, 中嶋 吉弘, 梶井 克純
    44 巻 (2009) 5 号 p. 236-241
    公開日: 2011/09/14
    ジャーナル フリー
    近年、レーザーを用いずにOH反応性を測定する競争反応法による実大気のOH反応性測定結果が報告された。我々も同様の手法の開発を行い、信頼性のあるレーザーを用いた手法との比較実験を行った。競争反応法の利点は装置が小型で比較的容易にOHの反応性測定を行えることである。濃度既知の単成分標準ガスのOH反応性を競争反応法で測定した。標準ガスはCO、エタン、プロパン、エチレン、イソプレン、NO2を使用した。標準ガスの結果について競争反応法によるOH反応性の実測値と計算値の間に直線関係が見られた。しかし標準ガス全てについて実測値が計算値の約1/5の値を示す結果となり、実大気のOH反応性測定を行う際には過小評価を補正する必要が示唆された。2008年10月に東京郊外においてレーザーを用いた手法と競争反応法で実大気のOH反応性の比較測定を行った。両手法による実大気のOH反応性は同様の変動傾向を示した。しかし観測中のほとんどの時間において競争反応法で測定したOH反応性がレーザーで測定した値を3割程度下回った。今後、競争反応法がOH反応性を過小評価してしまう原因を調査し改善する必要があるが、レーザーを用いた手法と競争反応法で測定した実大気のOH反応性は同様な時間変動傾向を示し、この手法により実大気のOH反応性測定が可能であることが示唆された。
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ノート
  • 江本 勇治, 藤森 英治, 中村 勇兒, 竹内 淨
    44 巻 (2009) 5 号 p. 242-247
    公開日: 2011/09/14
    ジャーナル フリー
    分析走査電子顕微鏡法による建築物解体等工事現場周辺の大気中石綿繊維数濃度測定を迅速に行うため、試料前処理法及び観察方法について検討した。その結果、低温灰化法の方が繊維は明瞭に観察できるものの、低温灰化処理によるフィルター凝集による繊維の移動、処理効率のばらつき、処理に係る手間等から、試料前処理法はカーボンペースト含浸法が適していると考えられた。カーボンペースト含浸法では、低倍率(1000倍程度)時に二次電子像で観察するとフィルターに起因するバックグラウンド像により低温灰化法より細かい繊維が明瞭に観察できないが、反射電子像を利用すると石綿繊維を含む無機繊維が白くコントラストがはっきりすることで明瞭に観察でき、また、有機繊維がグレーに観察されることから、無機繊維の迅速な探索が可能になった。この方法により無機繊維を探索し、探索されたら二次電子像に切り替え、数千~数万倍程度の高倍率で形状観察及び元素組成分析を行うことで石綿繊維の迅速な同定が可能となる。この方法で建築物解体等工事現場周辺試料の測定を行ったところ、位相差顕微鏡法の観察限界能である0.25μm未満の幅の繊維も明瞭に観察できた。
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  • 林 健太郎, 古賀 伸久, 柳井 洋介
    44 巻 (2009) 5 号 p. 248-254
    公開日: 2011/09/14
    ジャーナル フリー
    本研究は,大気濃度の平均化時間が濃度勾配法によるアンモニアガス(NH3)およびアンモニウム塩粒子(pNH4)の交換フラックスの算定値に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした.2008年および2009年の春に北海道の畑において観測を実施した.大気濃度の観測にはフィルターパック法を用いた.大気濃度の観測頻度は昼間1~3回,夜間1回とした.昼間3回の観測を昼間1回とした場合の交換フラックスの誤差はNH3およびpNH4ともに小さく,両者は1:1に近い関係を示した.ただし,NH3では牛ふん堆肥の施肥当日の誤差が比較的大きく,観測地から顕著なNH3発生が生じるなどの撹乱が予想される場合には昼間の観測頻度を複数回とすることが望ましいと判断された.また,昼夜各1回の観測を日1回とした場合の誤差はNH3で大きく,日単位の平均化により交換フラックスを平均30%過小評価した.交換フラックスの把握を目的とする場合には昼夜を区分した大気濃度の観測が不可欠であると結論された.一方,pNH4については日単位の平均化であってもほぼ1:1の関係を示した.さらに,週単位の観測であっても,昼夜を区別することにより交換フラックスの算定値の誤差を低く抑えられることが示された.
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技術調査報告
  • 下田 昭郎, 道岡 武信, 佐田 幸一, 佐藤 歩, 神崎 隆男, 和田 浩治, 市川 陽一
    44 巻 (2009) 5 号 p. 255-261
    公開日: 2011/09/14
    ジャーナル フリー
    近年,我が国に設置されることの多い白煙化対策機能の付いた機械通風式の発電所冷却塔の白煙予測,飛散液滴予測,および温度・湿度影響が予測可能なモデル開発にあたり,既存モデルおよび開発モデルの適用性検証に必要な情報収集を目的として,実際の冷却塔を対象とした実態調査を実施した。調査の結果,白煙による地上温度・湿度への影響は確認できなかった。白煙の高さおよび長さに関しては,夜間の測定も可能なサーモグラフィを用いることにより,観測期間中で100ケース以上の白煙についてデータ収集ができた。冷却塔からの飛散液滴については,調査対象冷却塔が飛散防止のためのエリミネータを装備したものであったため,地上への沈着は極めて少ないものであった。
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