大気環境学会誌
Online ISSN : 2185-4335
Print ISSN : 1341-4178
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49 巻 , 3 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
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あおぞら
原著
  • 竹川 秀人, 茶谷 聡, 伊藤 晃佳
    49 巻 (2014) 3 号 p. 127-137
    公開日: 2015/01/19
    ジャーナル フリー
    2005年度の観測データおよび2020年度における排出削減シナリオ、バックグラウンドの大気質シミュレーション、NO酸化モデルを利用して、東京都区内のNO2濃度上位5自動車排出ガス測定局における2020年度のNO2濃度を予測した。これらの局におけるNO2濃度は、2020年には環境基準を達成可能なレベルまで低下すると予測された。予測結果を検証するため、2010年度におけるNO2濃度を、2005年度の観測データおよび2020年度の予測結果から算出した。2010年度における沿道NO2濃度の日平均値の98%値は、計算値のほうが観測値よりも高く、計算値の過大は沿道のバックグラウンドNO2濃度の過大が主因であった。予測には考慮されていない重油燃焼消費量の低下は、バックグラウンドNO2濃度が計算値以上に低下した主因の1つと推定した。
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  • 佐藤 圭, 高見 昭憲, 兼保 直樹, 清水 厚, 小川 佳美, 吉野 彩子, 中山 寛康, 前田 恵, 原 圭一郎, 林 政彦, 伊禮 聡 ...
    49 巻 (2014) 3 号 p. 138-148
    公開日: 2015/01/19
    ジャーナル フリー
    ベンゾ[a]ピレン (BaP) は環境省によって優先取組物質に指定された有害大気汚染物質であり、日本で排出される粒子や他の国々から国内へ輸送される粒子中に存在する。九州地方の大都市で観測されるBaP濃度に輸送成分が占める割合を調べるため、2009~2012年に6回の集中観測を行った。全浮遊粒子状物質中のBaPを福岡市および福江島のサイトで同時に観測した。福岡市および福江島で観測された平均BaP濃度は、それぞれ220±191 pg m-3(n=74,nはサンプル数を表す)および84±77 pg m-3 (n=73) であった。福江島での観測から、ほとんどのBaPはPM2.5中に分布することを確かめた。福江島のサイト周辺に主要な発生源はないことから、福江島では中国や日本のような東アジアの国々から北部九州に輸送されたBaPの濃度が観測され、福岡市では輸送された汚染物質と市内で排出された汚染物質の濃度の和が観測されると仮定した。この仮定を多環芳香族炭化水素の異性体比や気象データによってチェックした。この仮定に基づき計算を行ったところ福岡市で観測されるBaPの47%が北部九州域外からの輸送に由来すると評価された。本研究は国内の人口100万人を超える大都市のBaP濃度に輸送が占める割合を4年間の観測結果に基づいて評価した初めての研究である。
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ノート
  • 板橋 秀一, 速水 洋, 嶋寺 光, 鵜野 伊津志
    49 巻 (2014) 3 号 p. 149-156
    公開日: 2015/01/19
    ジャーナル フリー
    微小粒子状物質(PM2.5)の地上観測と、衛星から観測されるエアロゾル光学的厚さ(AOD)について、10年以上の長期間の観測データを活用して月平均値を基本にその対応関係について解析を行った。各地点の観測データについて、PM2.5とAODは利尻、隠岐、箆岳、川崎の4地点では相関係数0.7程度の有意な相関があり、大阪における相関はやや低めで、また中国北京では有意でない結果を得た。この点に関し、衛星データの月内データカバー率を考慮することが両者の対応関係を適切に評価する上で必要であることを示し、データカバー率が40%以上のデータに対象を限ると、日本の5地点と中国北京の計6地点すべてで有意であり、平均して0.63の相関係数を得た。PM2.5とAODには空間的にも有意な相関があり、AODを活用した一例として、北京をはじめ大陸で非常に高濃度のPM2.5が観測された2013年1月の事例について2001年から2010年までの10年平均値との偏差を解析した。その結果、日本域におけるPM2.5の顕著な増加は見られなかったことがAODの解析結果から示された。衛星から観測されるAODはPM2.5の動態解析に用いることができる有用な情報の一つであることを示した。
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技術調査報告
  • 三宅 隆之, 新垣 雄光, 佐久川 弘
    49 巻 (2014) 3 号 p. 157-166
    公開日: 2015/01/19
    ジャーナル フリー
    広島県極楽寺山の森林地域の衰退地と非衰退地で、フッ素樹脂製シート上に濃集する露を採取し、化学成分の測定と比較を行った。露水中化学成分は、衰退地の試料では亜硝酸、ギ酸、PO43-、NO3-、SO42-、NH4+の濃度が特に高かった。一方土壌起源とされるCa2+、Fe、Alは、非衰退地と衰退地間で濃度差は小さく、沈着量は非衰退地の方が高かった。また全般に極楽寺山の露水中化学成分濃度は、他の報告にある都市地域や森林地域の露水と比べ、平均濃度は1~2桁ほど低かった。露水中成分の酸性・塩基性物質の割合を比較すると、衰退地の方が、亜硝酸に加え、NH4+の寄与も大きかった。これらのことから衰退地の露水は、人為活動の影響をより強く反映していた。さらに亜硝酸、NO3-、H2O2濃度を基にOHラジカルの光化学的生成速度を計算した結果、衰退地で0.25 μM h-1、非衰退地で0.023 μM h-1と衰退地で約10倍速かった。しかしそれらは、報告されたアカマツ針葉上の露水の実測値と比較して6~32倍も遅く、針葉上に蓄積した乾性沈着物のOHラジカル生成速度の加速への大きな寄与が示唆された。
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