太成学院大学紀要
Online ISSN : 2423-8945
Print ISSN : 1349-0966
ISSN-L : 1349-0966
18 巻
選択された号の論文の13件中1~13を表示しています
  • 2015年度受講学生について
    池辺 晴美
    原稿種別: 本文
    2016 年 18 巻 p. 1-6
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/05/10
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    本学人間学部健康スポーツ学科の2015年度体育実技受講学生に対し,新体力テストを実施した。得られた結果を全国平均値と比較したところ,男子においては握力,長座体前屈を除いた項目において有意に高値を示した。女子においては,長座体前屈を除いた項目において全国平均よりも有意に高値を示した。部活動所属の有無による比較においては,男女とも反復横跳び,20mシャトルラン,立ち幅跳びの3項目において部活動参加者が高値を示した。体格指数と総合評価の関係については,標準体重に該当する者は得点が高い傾向にあった。
  • オーラルコミュニケーション偏重教育の影響
    井手 裕美
    原稿種別: 本文
    2016 年 18 巻 p. 7-18
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/05/10
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    文部省(現, 文部科学省)は, 学習指導要領に1998年, "生きる力を育む"ことを目標に, (1) 教育内容の大幅削減, (2) 学校週5日制の全面実施, (3)「総合的な学習時間」の新設を計り記載, 2002年度よりの実施となった。これに伴い, 中・高等学校の英語教育も, "グローバル化の進む日本におけるコミュニケーション能力の育成"の名の下, 中学校英語検定教科書は, "書く・読む"重視から"聞く・話す"重視へと指導内容が変わっていった。 それから13年余が経ち, 日本人の英語力はどのようになったのか, その傾向を324名の大学生を対象に行った簡単な英作文の結果から検討してみることとした。
  • 金杉 高雄
    原稿種別: 本文
    2016 年 18 巻 p. 19-30
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/05/10
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    アドルフ・ヒトラー (Adolf Hitler)を総統とする国家社会主義ドイツ労働者党(ナチ党)について1920年〜1924年にかけて節目となる出来事を中心に観察を試みた。1920年にヒトラーが開いた最初の大衆討議会(meeting rally)では参加者は僅か25人にしか過ぎなかった。ところが,ニュルンベルグにおける第6回ナチ党・全国大会での参加者は8万6000人にも達していたのである。本来,ドイツ国籍ではなかったオーストリア人のヒトラーがナチ党の総統となり,このような興隆期を成就させた要因の中には少なくとも以下の4項目について,ドイツ国民を巧みに扇動することに成功したことにあったと考えられる。(1) 第一次世界大戦の敗因は軍部の共産主義者・社会民主党支持者・ユダヤ人による (2) ヴェルサイユ条約でのドイツへの理不尽な戦争責任賠償 (3) ドイツ経済が不況に陥ったのは政府の政策が間違っていたからである (4) ユダヤ人がドイツ人の職を奪っている。画家志望の青年,ヒトラーが第一次世界大戦でのドイツの敗戦に憎悪したことがナチ党の結党へと結びついた。やがて,ナチ党は第二次世界大戦を勃発させ,全世界で6000万人にも及ぶ犠牲者を生み出すことになる。
  • 高山 昌子
    原稿種別: 本文
    2016 年 18 巻 p. 31-36
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/05/10
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    本研究の目的は,大学新入生が不特定多数の学生と多くのコミュニケーションを取り入れた体育実技授業を通して,ライフスキルの獲得の可能性を検討することである。剣道の授業を通して,コミュニケーションを活発に取り入れた群とペア固定群に分けて授業を展開したところ,入学後半年が経過している1年生の学生生活への適応感が維持され,ソーシャルサポート得点,ライフスキル得点,社会的スキル,集団行動スキルに有意差がみられた。
  • 幼児のトラブル場面を中心に
    林 美代
    原稿種別: 本文
    2016 年 18 巻 p. 37-41
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/05/10
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    幼児期におけるトラブルは,道徳性の発達上大切な経験である。このことについては保護者も同様の意識であるのだろうか。また,保育園児の保護者は特に遊びにおけるトラブルに対してどのような意識を持っているのだろうか。このような保育に対する保護者の意識を探るという初期的基礎的研究を保護者とともに進め,今後の保育の在り方を検討するための手掛かりとすることを本研究の目的とする。 そのため,2014年9月と11月に保護者62名を対象にアンケート調査を実施し,保護者の道徳意識について探った。
  • 瀬川 滋
    原稿種別: 本文
    2016 年 18 巻 p. 43-54
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/05/10
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    空前の登山ブーム。山を志す人は名山を求めて全国の山に挑戦している。古来山は信仰の対象であり,名山は宗教的観点から選ばれていた。それが人の往来が頻繁になってくると,風景的観点から見て美しい等々から選ばれるようになった。その後の近代登山が興ってからはこれにスポーツ登山の要素が加わっていった。特に深田久弥が「日本百名山」を発表してからは百名山がブームとなり,その後色んな人が色んな思いから「○○百名山」,「○○百山」,「○○名山」を提唱し,それらの山を目指す人が増えた。またもっとマイナーな多少マニアックとも言える色んなジャンルの山を目指す人も出てきた。
  • 困難感に焦点を当てて
    石橋 佳子, 金木 美保, 吉岡 由喜子, 藤本 美鈴, 泉 文子, 埜口 笑美子
    原稿種別: 本文
    2016 年 18 巻 p. 55-60
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/05/10
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    看護で要求される臨機応変な判断力や対応力は,経験を重ねる中で培われる。新卒1年未満で離職する人と仕事を継続できる人との違いについて,先行研究では環境の違いではなく自己の困難な状況の捉え方,感情の表出の仕方,状況との向き合い方にあると述べられている。本研究は,看護師が仕事を続けていく力について検討するにあたり,就職後1年未満の看護師が就労上感じている困難と対応についての実態を明らかにしたものである。卒後3ヶ月では知識不足や機敏に動けないことに対して,また卒後10か月では多重業務や急変時の対応に困難を感じている。その対策として,勉強する,プリセプターに聞く,勤務を振り返る,先輩に積極的に相談する,という行動をとっていることが明らかになった。新人看護師が現場に立った当初は,1人では何もできず無力感がある。そのため学生のときには明確に求めていなかったと思われる判断や応用を含む実践能力を基礎教育に求めている。
  • 吉岡 由喜子, 石橋 佳子, 金木 美保, 今宮 弘子, 石澤 靖子
    原稿種別: 本文
    2016 年 18 巻 p. 61-69
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/05/10
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    4年目までの看護師87名に対して,看護基礎教育に対して望んでいることを調査した。その結果,4年目までの看護師は,【看護に必要な判断力の育成】,【早期に適応するための学習機会の増加】という看護するための実践的な教育と【社会人としての力の向上】,【看護師として生きていくための姿勢の準備】の基本姿勢に関する教育を看護基礎教育に求めていた。それらは,看護師として働くうえで基盤なるものであった。そして,それらの項目は互いに関連していた。この結果から今後の看護基礎教育に関する多くの示唆が得られた。
  • 池田博士の教育理念
    寺田 治史
    原稿種別: 本文
    2016 年 18 巻 p. 71-82
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/05/10
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    本稿は前著論文(III)の「2.仏典をめぐる対談の詳細」の続きとして論を進める。1)今回,考察する第10章では,「『妙の三義』と啓発教育」と題して,"諸経の王"と言われる法華経の奥義について池田は語っている。2)世にある「人間教育」についての意味解釈は様々であるが,ここにおいて,仏教もキリスト教もグルントヴィ理論も牧口理論をも吸収した池田の教育理論が展開されているのではないかと考えられる。対談相手のヘニングセンも,「グルントヴィとコルの思想は仏教の伝統のなかで日蓮大聖人が『妙法』と呼ばれるものを説いた思想と相通じるものを持っています。これこそ「生の啓発」の思想です」と明言している。(p217)よって本稿では,自らが創立した大学のモット-を「創価教育」とは言わず「人間教育の最高学府たれ」とした池田の人間教育理論の深淵に迫ってみる。
  • 山本 由紀子
    原稿種別: 本文
    2016 年 18 巻 p. 83-88
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/05/10
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    「子育ての社会化」とは, 「子育てに社会全体で取り組む」「誰もが子育てに参加する」「地域社会に開かれた」という概念で語られるが, 今日の家庭と地域社会との関係は「閉じたままその時々の個々のニーズに応じてつながる」という状態である。このような家庭と地域社会との関係においては「子育ての社会化」の現状として, 保護者のニーズを満たすためのいわゆる「保育サービス」が多くのウェイトを占めることは必然の結果である。確かに「子育て」の第一次的な主体である家族の機能は脆弱化しており, 子育て支援の必要性は言うまでも無いが, 子育て支援が市場原理に基づくサービスとして消費されるとき, そこに育つ主体としての子どもへ視点が希薄であると指摘せざるを得ない。本稿では, 今日の「子育ての社会化」の目的とその現状に対し, それらを子どもの育ちの視点から問い直した際の問題点について論じた。
  • 福岡 珠美
    原稿種別: 本文
    2016 年 18 巻 p. 89-97
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/05/10
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    成人看護学実践実習では,成人期の社会背景を踏まえながら,急性期・慢性期の疾患を持つ対象者の看護を臨地で体験を通して学ぶことが目的とされている。しかし,社会の現状により,高齢化,入院の在院日数の短縮化の理由によって,入院患者の状況に変化が出現している。学内での講義内容として,成人期の社会背景をとらえた看護をポイントに講義内容を展開してきているが,今日の入院患者の状況の変化に伴い,成人看護学実践実習での目的とする対象者に違いが生じていると考えられる。そこで,今回実態調査を行い,成人看護学実践実習でどのような対象者の年齢を受け持ち,どのような疾患が多いのかを調査した。その結果,成人看護学実践実習での対象者は,成人期の実践実習でありながら,対象者の約7割が高齢者を学生が受け持ち,実践実習を行っていた。疾患に関しても年齢と比例して高齢者が罹患する疾患を多く受け持って実践実習を行っていることがわかった。
  • 中塚 健一
    原稿種別: 本文
    2016 年 18 巻 p. 99-103
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/05/10
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    教職課程の講義の中で,学生の理解の助けとするべく使用する教材,資料,例えなどが通用しないことが増えてきた。学生の学力や世代間ギャップとも考えられようが,要因はそれだけではないようである。学生の中に「知らないから知りたい」ではなく,「わからないことがあっても気にならない」という傾向が顕著になっており,事態が深刻なのである。本稿では,2011年度以来,継続的に行っている学生への調査の結果を報告し,今後の教職課程の講義の参考資料として活用していくことを目的とする。
  • 若宮 達夫
    原稿種別: 本文
    2016 年 18 巻 p. 105-110
    発行日: 2016年
    公開日: 2017/05/10
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    現在,たいていの家電製品には液晶表示が装備されている。製品に組み込まれているマイクロコンピュータがそれを制御している。液晶による表示はたいへん身近なものであり,これをものづくりやプログラミングの教材として活用できないかを検討した。今では液晶表示装置(Liquid Crystal Display)が安価に入手でき,その扱いも簡単であるところからゼミにおける電子実習用教材として表題の制御回路の設計・製作を行なうに至った。本回路で実習を行なうことによりLCDの特徴を理解し,文字や数字,記号を画面表示させるプログラミングの手法を学修する。
feedback
Top