胆道癌診断におけるEUSの果たす役割は大きなものがある.中でも,EUSは胆道癌診療ガイドライン(改定第2版)の中では,診断におけるサードステップと位置づけられている.
一方,胆道癌取扱い規約第6版は,TNM分類第7版との整合性を図り,進行度分類をUICC分類と一致するように大きく変更された.
本稿では,胆道癌診療におけるEUSの役割を胆道癌取扱い規約第6版の中でどのように取り扱っていけば良いかについて実際の症例で示した.
さらに,EUS-FNAによって行われる胆道癌の診断は,現時点では安易に行うべきではないということに言及した.
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