内視鏡的乳頭ラージバルーン拡張術(endoscopic papillary large balloon dilation;EPLBD)は近年普及している総胆管結石に対する治療法の一つである.
EPLBDを安全かつ確実に実施するためには,基本的な指針が必要である.日本消化器内視鏡学会は,新たに科学的な手法で作成した基本的な指針として,「EPLBD診療ガイドライン」を作成した.本ガイドラインは,「EST診療ガイドライン」に準じて,定義と適応,手技,特殊な症例への対処,偶発症,治療成績,術後経過観察の6つの項目について計21個のClinical Question(CQ)を作成し,各CQに対するステートメントと解説文という形で構成されている.本稿では「EST診療ガイドライン」の要点について述べる.
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