胆道
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7 巻, 1 号
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  • 渡辺 英伸
    1993 年 7 巻 1 号 p. 17-21
    発行日: 1993/02/25
    公開日: 2012/11/13
    ジャーナル フリー
  • 1993 年 7 巻 1 号 p. 22-42
    発行日: 1993/02/25
    公開日: 2012/11/13
    ジャーナル フリー
  • その成績と意義
    山本 英夫, 二村 雄次, 早川 直和, 神谷 順一, 近藤 哲, 椰野 正人
    1993 年 7 巻 1 号 p. 43-50
    発行日: 1993/02/25
    公開日: 2012/11/13
    ジャーナル フリー
    X線透視下での胆汁内瘻術が困難な切除不能膵胆道癌や, 癌再発による胆道狭窄症例に対するPTCS下内瘻術の成績と意義について検討した. 1981年から1990年までにPTCSによる胆汁内瘻術を試みたのは切除不能膵胆道癌33例, 癌再発による胆道狭窄11例, 計44例であった. 内外瘻化は88.6%に, うち完全胆汁内瘻化は67%に可能であった. 胆汁内瘻化はシリコンやポリウレタン製カテーテルに交換後に他端を閉塞するか, シリコン製Tチューブを留置した. 胆汁内瘻化可能例の80%は退院し, 43%は死亡するまでカテーテル閉塞や胆管炎を生じなかった. PTCS下内瘻術は乳頭機能を温存でき, 乳頭切開を前提とする内視鏡的逆行性胆管ドレナージ法に比し, 胆管炎発生が少なく, 長期の生存期間が得られた.
  • 露口 利夫, 税所 宏光
    1993 年 7 巻 1 号 p. 51-62
    発行日: 1993/02/25
    公開日: 2012/11/13
    ジャーナル フリー
    経口胆道鏡は. 経十二指腸乳頭ルートを利用し, 長期にわたり必要に応じて肝内胆石の治療を行うことが可能である. さらに, 主肝管 (肝内1~2次分枝) への挿入が容易であり, 臨床症状の不安定な主肝管型肝内胆石症の治療には好都合である. 肝内胆石症23例に対し, 経口胆道鏡による治療を行った. 胆管狭窄合併の10例には経乳頭的バルーン拡張術を行い, そのうちの8例に胆道鏡の通過に必要な拡張をえられた. 砕石にはElectrohydraulic lithotripsyを16例, Nd:YAG Laser Lithotripsyを1例, Flashlamp-pumped dyelaser lithotripsyを1例に用いた. 23例のうち21例(91%)で主肝管内胆石の除去に成功し, うち14例(61%)では末梢肝管内の胆石を含めたすべての胆石の除去に成功した. 胆石除去成功21例の術後観察期間は, 3ヵ月から55ヵ月間 (平均22ヵ月間)で, 厚生省特定疾患肝内結石調査研究班の遠隔成績判定基準により, 良好19例(95%). やや良好2例(5%)であった.
  • 玉城 哲, 高江洲 裕, 武藤 良弘, 草野 敏臣, 本馬 周淳, 野原 正史
    1993 年 7 巻 1 号 p. 63-67
    発行日: 1993/02/25
    公開日: 2012/11/13
    ジャーナル フリー
    腹腔鏡下胆嚢摘除術と総胆管切開・T-tubeドレナージ術を行い, 総胆管縫合不全を併発した症例で, 胆嚢管断端結紮クリップが肝内胆管内に入り込んだ稀な症例を経験した. 症例は68歳の女性で, 平成3年8月頃より繰り返す上腹部痛と発熱が出現し, 翌年2月に琉球大学病院内科で精査を受け, 総胆管胆石・肝内胆管狭窄と診断され, 手術のため第一外科に紹介入院. 腹腔鏡下に胆嚢摘除術と総胆管切石・T-tube drainageを行った. 術後T-tube挿入部総胆管閉鎖不全で胆汁のleakを合併し, その後の肝内胆管狭窄部拡張と遺残胆石の検索のため胆道鏡検査を行った. ところが胆嚢管断端部結紮クリップが左肝内胆管にみられ, このクリップを摘出した. 自験例はT-tube挿入部総胆管閉鎖不全部よりクリップが肝内胆管に入り込んだと考えた.
  • 横手 美輝洋, 西川 稿, 横手 美智子, 滝川 一, 三宅 和彦, 山中 正己, 北崎 恭一郎, 金城 和夫, 斎藤 慶一
    1993 年 7 巻 1 号 p. 68-72
    発行日: 1993/02/25
    公開日: 2012/11/13
    ジャーナル フリー
    画像上, 胆嚢ポリープと考えられた胆嚢炎の1例を経験したので報告する. 症例は65歳, 男性. 右季肋部痛を主訴に来院した. 腹部超音波検査(US)にて胆嚢壁の肥厚と胆嚢内隆起性病変を認めたため, 精査, 治療目的で入院となった. USでは, 胆嚢頸部から体部にかけて最大径35mmの乳頭状ポリープが描出された. 悪性病変を疑い手術を施行したが, 組織学的には肉芽組織の形成とコレステロール沈着を伴った胆嚢炎であった.
  • 加藤 実, 服部 外志之, 小島 洋二, 山岸 茂樹, 中澤 三郎, 乾 和郎
    1993 年 7 巻 1 号 p. 73-79
    発行日: 1993/02/25
    公開日: 2012/11/13
    ジャーナル フリー
    経皮経肝膿瘍ドレナージにて治癒せしめた, 腹腔内穿破を合併した肝膿瘍の1例を経験した. 症例は糖尿病治療中の41歳女性で, 平成3年1月に右季肋部痛と発熱にて来院した. USにて急性胆石胆嚢炎と診断し, 内科的治療を行ったが軽快せず, 左上腹部に腫瘤が出現したため再度USを行い, 肝左葉に巨大な嚢胞性病変を認めた. CTにても肝外側区域の背側から腹腔側へ突出する巨大な嚢胞性病変を認め, 脾臓を取り囲むように広がっていた. 肝膿瘍の腹腔内穿破と診断し, USガイド下に経皮経肝膿瘍ドレナージを実施した. ドレナージ開始直後から経過良好で15日目にチューブを抜去した. なお, 上部消化管X線造影ERCPにて胆嚢十二指腸瘻を認めたが, ドレナージ14日後のCTにて十二指腸へ胆石の排出を認めたため, 手術は行わず外来にて経過観察中であるが, 経過は良好である.
  • 永井 裕司, 山下 隆史, 西野 裕二, 高塚 聡, 西原 承浩, 加藤 保之, 鄭 容錫, 曽和 融生
    1993 年 7 巻 1 号 p. 80-87
    発行日: 1993/02/25
    公開日: 2012/11/13
    ジャーナル フリー
    腫瘍が産生した多量の粘液が原因となり, 閉塞性黄疸を呈するのは粘液産生膵癌, 胆道癌が多いが, われわれは粘液産生胆嚢癌により閉塞性黄疸をきたした1例を経験した. 症例は77歳, 女性. 昭和55年に胆嚢結石を指摘されたが放置していた. 平成4年2月黄疸を指摘され, 入院した. 黄疸著朗で, T-Bilirubin値19.Omg/dlと高値を示し, USで肝内胆管, 総胆管の拡張を認め, PTCDを施行した. 排液中に半透明なゼリー状粘液が多量に流出した. また, 胆嚢結石および総胆管結石を認めた. CT, EUSにて胆嚢壁の腫瘤状肥厚が認められ, 膵には異常所見はみられなかった. 粘液産生胆嚢癌を疑い, 胆嚢摘出, 総胆管部分切除ならびにリンパ節郭清を施行した. 胆嚢頸部に乳頭状に隆起した腫瘍が認められ, 組織学的には粘液癌で, 深達度はpmであった. 粘液産生胆嚢癌は胆嚢癌の中でも比較的稀で, しかも閉塞性黄疸を呈した報告例は少なく, 比較的稀な症例と思われたので報告した.
  • 下田 貢, 田島 芳雄, 岡 慎二, 五十嵐 敦, 石川 邦文, 小原 靖尋, 冨田 利夫, 小暮 洋暉, 田島 芳雄, 石飛 文雄
    1993 年 7 巻 1 号 p. 88-92
    発行日: 1993/02/25
    公開日: 2012/11/13
    ジャーナル フリー
    症例は63歳の男性, 手術の既往歴はない. 平成2年5月下旬から黄疸が出現し, 同年6月11日当科へ入院した. 血清総ビリルビンが17mg/dlと高値を示し, PTCDを施行した. その後に行ったPTCDチューブからの造影では, 中部胆管に長さ約8mmの狭窄像を認め, ERCPでは同部位は膜様の狭窄像を呈していた. 約1ヵ月間の保存的治療を行ったが胆管狭窄は改善されず, 中部胆管の良性狭窄の診断で, 同年7月23日手術を施行した. 術中所見では, 中部胆管に栂指頭大の硬結を触知したが, 悪性所見はなく, 胆嚢摘出, 中部胆管切除, 肝管空腸吻合術を施行した. 病理組織学的に狭窄部には, 非特異性炎症とamputation neuromaに類似した所見が認められた.
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