うま味はグルタミン酸や核酸により生じる味覚で、タンパク質を含む食品の情報として脳へと伝えられ、嗜好性
の行動を引き起こす。近年、うま味の受容体としてT1R1/T1R3 のみならず、いくつかの代謝型グルタミン酸受容体(mGluR1, mGluR4)も関与する可能性が示されており、うま味物質は口腔内で複数種の受容体により検出されると考えられる。各受容体を発現する味細胞はそれぞれ異なり、別々の味覚神経線維を介して各々の情報を脳へ伝えると考えられ、それらうま味情報ラインは各々異なる役割を持つのではないかと推察される。
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