季刊地理学
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48 巻, 3 号
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  • バンコク地域の事例
    黒木 貴一, 赤桐 毅一
    1996 年 48 巻 3 号 p. 161-178
    発行日: 1996/08/30
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    本論は, 情報の不足する地域における海水面上昇の影響予測手法を確立することを目的とし, チャオプラヤ川河口に位置するバンコク地域を対象に, 海水面上昇による社会経済的な影響予測を試みたものである。この予測は, 土地利用図と地盤高図のオーバーレイから明らかにした, ある地盤高以下の土地利用面積と原単位から行うことができる。土地利用図はランドサットTMデータを用いて作成し (自動分類図), 地盤高図は複数の資料から編集した。原単位は, 土地利用区分毎に求められた単位面積当たりの社会経済的な資産価値であり, 地価, 生産性, 居住人口についてまとめた。将来, 1mの海水面上昇が起こった場合, バンコク地域では1,200km2が水没する。影響を受ける社会経済的資産について原単位を使って計算した結果, 640億バーツの土地の損失, 年間3,000億バーツの生産性の損失, 280万人の撤退の必要性が予測された。また, NRCT (National Research Council of Thailand) のリモートセンシング部が作成した目視判読図を用いた予測でも, 自動分類図とほぼ同様の結果が得られたことから, 人工衛星による土地利用図を用いても, 海水面上昇の影響予測が十分にできることが分かった。
  • 金 泰鎬
    1996 年 48 巻 3 号 p. 179-187
    発行日: 1996/08/30
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
    水理条件を異にする二つの水流を合流させる水路実験を行ない, 合流点で起こる流路勾配の変化を調べた。勾配可変式の小型水路で両水流の給水量と給砂量をそれぞれ100~300cm3/sと1.8~3.6gm/sの範囲で変化させながら, 19通りの実験を行なった。合流後の流量と流砂量の相対的な増加率によって流砂濃度は変化する。流路勾配の変化は, 流砂濃度の変化にともなって多様な様相を示し, 水理幾何にもとづいた予想とは必ずしも一致しない。流路勾配の変化率は, 合流する両水流の流量比に対して傾向を示さない。しかし, 流砂濃度比に対して高い正の相関関係があり, 合流水流の流砂含有量が勾配変化に及ぼす影響は大きい。
  • 地名による侵略:『日本風景論』から『大地の子』まで
    米地 文夫
    1996 年 48 巻 3 号 p. 188-191
    発行日: 1996/08/30
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 1996 年 48 巻 3 号 p. 192
    発行日: 1996/08/30
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
  • 1996 年 48 巻 3 号 p. 193-235
    発行日: 1996/08/30
    公開日: 2010/04/30
    ジャーナル フリー
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