季刊地理学
Online ISSN : 1884-1252
Print ISSN : 0916-7889
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62 巻 , 3 号
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論文
  • ティン モー ルイン
    62 巻 (2010) 3 号 p. 109-126
    公開日: 2012/08/28
    ジャーナル フリー
    ミャンマー北部の中心都市マンダレーにおいても,1988年以降の経済自由化と経済成長に対応して市街地南郊に大規模な新市街地が形成された。本稿は新市街地の住民の社会的特性と移動パターンについて主にアンケート調査によってデータを収集し,検討した。その結果,住民の多くはインフォーマルセクターに分類される零細な自営業者であった。そのほか都市の雑業に従事する世帯主が多かった。一方,サラリーマン層である公務員および民間企業勤務者は少なかった。しかし,住民の多くは土地,家屋ともに所有していた。しかも,住民の多くは旧市街地からの転居者であり,地方農村部からの流入者はごく少数であった。したがって,マンダレーの新市街地の居住者の多くは,旧市街地の過密から逃れ,将来の生活保障になる不動産を購入したインフォーマルセクターの人々からなるとみなし得た。そのような市街地の拡大は外国からの直接投資に牽引された郊外の都市化というよりも過剰都市化による過密の解消を意図した動きと位置づけられた。
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研究ノート
  • 久島 桃代
    62 巻 (2010) 3 号 p. 127-138
    公開日: 2012/08/28
    ジャーナル フリー
    近年全国各地で地域の見直し,再生を目的とする自地域学活動が盛んに行われている。本稿では,福島県奥会津地方で活動する「会津学」を対象とし,自地域学がいかなる理念を持ち,具体的にどのような活動を実践しているのか,活動に参加する主体とその実践に着目して検討した。
    「会津学」では地域誌『会津学』の刊行を通して,地域で生きる人々や生活のあり方を,聞き書きを中心とした手法で表現し記録している。活動の中心人物であるE氏とK氏の姿勢からは,過疎化の進行する奥会津の中にあって,地域で生きていくための術を懸命に見つけ出そうとする両氏の強い思いが読み取れる。またそれ以外の参加者たちも,E氏やK氏の姿勢に影響を受けながら,自身の身近な生活に目を向け聞き書きを行っている。
    研究会活動や『会津学』の編集が行われる,奥会津書房を中心とした参加者たちのネットワークと,E氏やK氏の,『会津学』は次世代の人々に贈るべき手引書である,という強い信念が,大部の『会津学』を現在まで刊行させ続けるひとつの源泉となっている。
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