季刊地理学
Online ISSN : 1884-1252
Print ISSN : 0916-7889
63 巻 , 3 号
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論文
  • 杉浦  直
    2012 年 63 巻 3 号 p. 125-146
    発行日: 2012年
    公開日: 2012/10/25
    ジャーナル フリー
    カプランのエスニック·ビジネスの育成·強化に果たす空間的集中の資源的役割を論じた論考(Kaplan, 1998)は,エスニック·タウンの発展·変容段階の図式に読み換えることも可能である。そこで本稿では,この図式を参考にしてエスニック·タウンの生成·発展·変容に関する一つのモデルを提示する。そして,それをアメリカ西海岸地域の4つの日本人街(ロサンゼルス·リトルトーキョー,サンフランシスコ日本町,サンノゼ日本町,シアトル日本町)に適用して検証し,モデルの有効性と限界を確認するとともに,個々の事例が示すモデルからのずれが生ずる要因を考察した。モデルは,一つのエスニック·タウンは典型的には,「I. 萌芽期」,「II. 総合型エスニック·タウン期」,「III. エスニック·ビジネスタウン期」,「IV. 衰退期(転換期)」の4段階を経て生成·発展·変容し,消滅に至ると仮定する。このモデルの諸段階は,いずれも上記の事例の発展状況に適合例が見出され,基本的にモデルが検証されたと見ることができる。しかし,もともとのエスニック·タウンの条件とそこに作用する自成的,他成的なプロセスの違いが,モデルからのずれ及び事例間の違いを生み出したと総括される。
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