季刊地理学
Online ISSN : 1884-1252
Print ISSN : 0916-7889
65 巻 , 4 号
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総目次
論文
  • 鶴島 大樹, 境田 清隆, 本間 規泰
    原稿種別: 論文
    2014 年 65 巻 4 号 p. 189-206
    発行日: 2014年
    公開日: 2015/03/24
    ジャーナル フリー
    東北地方の落雷位置標定システム(LLS)によって計測された1994~2011年の落雷位置標定データを用いて,東北・北陸地方の日本海側における寒候期雷活動の統計的特徴を調べた。この結果,晩秋期(10~11月)は落雷頻度が最も高く,落雷は主に青森,秋田県の海上から沿岸部で多く発生する。厳冬期(12~1月)には落雷域が山形,新潟県の沿岸部まで南下し,正極性落雷や大電流落雷の発生割合が高い。晩冬期(2~3月)は落雷頻度が最小であり,落雷域は山形,秋田県沿岸部まで北上する傾向にあった。ERA-interim再解析データを用いた解析から,発雷日には日本海上に低圧部があり,東北・北陸地方が気圧の谷の南側に位置していた。さらに,落雷頻度分布の季節変化は対象地域の地上風系に関係することがわかった。晩秋期の発雷日には日本海上で西~南西寄りの風が卓越し,青森,秋田県北部の沖合から沿岸部に風の収束域が形成されるが,厳冬期には北風の成分が強くなり,収束域は新潟県沿岸部まで南下する。さらに晩冬期には北風成分が弱まりをみせ,再び収束域が北上する。この傾向は,季節による落雷域の南北移動の特徴に類似する。
研究ノート
  • 小元 久仁夫
    原稿種別: 研究ノート
    2014 年 65 巻 4 号 p. 207-221
    発行日: 2014年
    公開日: 2015/03/24
    ジャーナル フリー
    八重山諸島の8島26地点から採取した115のビーチロック試料について14C年代測定とδ13Cの測定を行った。この試料に木村ほか(2003)の2試料を加えて較正年代を決定し,八重山諸島のビーチロックの形成年代と,海浜堆積物を膠結した炭酸カルシウムの給源について考察した。その結果は次の通りである。
     1) ビーチロックは,およそ5,560~5,260 cal BP(第1期),5,020 cal BP,4,700~4,660 cal BP,4,360~4,050 cal BP,3,810~3,710 cal BP,3,530~500 cal BP,そしてごく最近までの7期にわたり形成された。
     2) ビーチロック試料のδ13Cの最大,最小および平均値はそれぞれ9.4‰,-4.95‰ および2.99‰である。また117試料中の80試料(68.4%)のδ13Cは,海洋生物のδ13Cの範囲(+2‰~-2‰)外にある。
     3) δ13Cの数値から海浜堆積物を膠結した炭酸カルシウムの給源は,海水のみでなく,海水と淡水の混合水を起源とする可能性を示唆し,また陸水性続成作用による影響を受けた可能性(再結晶)も考えられる。
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