季刊地理学
Online ISSN : 1884-1252
Print ISSN : 0916-7889
70 巻 , 1 号
選択された号の論文の3件中1~3を表示しています
研究ノート
  • 堀本 雅章
    原稿種別: 研究ノート
    2018 年 70 巻 1 号 p. 1-16
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/09/15
    ジャーナル フリー

    沖縄県竹富町鳩間島は,西表島の北へ位置する人口約50人の島である。鳩間島では何度か,過疎化による廃校の危機に陥った。しかし,島外から子どもを受け入れ学校を維持してきた。

    その後,交通網の整備,民宿の増加,食堂の開業など受け入れ態勢が整い,観光客が急増した。研究目的は,鳩間島の今後の望ましい観光客数や観光客の増加による変化など,観光に対する住民意識を考察することである。調査の結果,ほとんどの住民は観光客の増加または現状維持を望み,その理由は,「活気づく」,「経済効果」などである。一方,ゴミ問題や一部の観光客のマナーなどによる環境の悪化などの回答もみられた。「鳩間島の観光名所,魅力」については,最も多い回答は海で,何もないところ,のんびりできるなどの回答も多い。

  • 小元 久仁夫, 中村 俊夫, 松島 義章
    原稿種別: 研究ノート
    2018 年 70 巻 1 号 p. 17-26
    発行日: 2018年
    公開日: 2018/09/15
    ジャーナル フリー

    伊江島南部には26の遺跡が立地している。その中のナガラ原第三貝塚,カヤ原遺跡A地点およびナガラ原東貝塚から採取された9個の貝殻と4個の木炭をペア試料としてAMS 14C年代測定を行い,ΔR(local marine reservoir value)を計算した。

    その結果,ナガラ原第三貝塚(3,400 cal BP)のΔRは250±26 14C yr (n=2),カヤ原遺跡A地点(1,300 cal BP)のΔRは132±21 14C yr (n=5) となった。一方,ナガラ原東貝塚(1,500 cal BP)のΔRは−38±27 14C yr(n=2)となった。

    上述の数値は,およそ3,400~1,300 cal BP間にΔRが250±26 14C yrから132±21 14C yrまで変化したことと,約1,500~1,300 cal BP間においてΔRが−38±27 14C yrから132±21 14C yrまで変化したことを示している。

     上述のΔRを使用することにより,伊江島の遺物や遺跡,サンゴ礁地形および堆積物などの暦年代を決定することが可能となる。その結果,考古学・地形学・地震学など,伊江島および周辺地域における第四紀研究の進展が期待される。

書評・紹介/研究集会報告/学会記事
feedback
Top