天理医療大学紀要
Online ISSN : 2433-6394
Print ISSN : 2187-6126
10 巻, 1 号
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  • 原稿種別: 目次
    2022 年 10 巻 1 号 p. i-ii
    発行日: 2022/03/31
    公開日: 2022/06/30
    ジャーナル フリー
  • 吉田 修
    原稿種別: 報告
    2022 年 10 巻 1 号 p. 1-3
    発行日: 2022/03/31
    公開日: 2022/06/30
    ジャーナル フリー
  • 金井 恵理, 坂本 二郎
    原稿種別: 総説
    2022 年 10 巻 1 号 p. 4-13
    発行日: 2022/03/31
    公開日: 2022/06/30
    ジャーナル フリー
     近年のがん医学の進歩と高齢化によりがんサバイバーが増えてきた。それにつれて,がんを経験した人にむしろ心血管疾患の罹患率や死亡率が高くなることがわかってきた。このような中,がんと循環器の学際を越えた新しい学術分野,腫瘍循環器学Cardio-Oncology/Onco-Cardiologyが生まれた。
     臨床では,がん治療にともなう心血管疾患Cancer Therapy-Related Cardiac Dysfunction (CTRCD)が問題になる。具体的には,アンスラサイクリン系抗がん薬トラスツズマブなどの分子標的薬による薬物治療,放射線治療などが心機能障害をきたす。エビデンスの蓄積したがん治療に伴うものは管理方法や治療について概要がわかっている。例えばアンスラサイクリン系では用量依存的に不可逆性の心毒性が現れるが,トラスツズマブによるものは休薬により回復することがほとんどである。一方,近年がん治療の中心となっている免疫チェックポイント阻害薬においても症例の蓄積とともに,当初は知られていなかった重篤な心筋障害がおこることが報告されている。がん治療前,治療中,治療後も長期にわたって適切なリスク評価が必要である。
     CTRCDの検出に最も有用な検査は心エコーである。global longitudinal strain (GLS)などの高度な検査指標を用いた心エコー検査はCTRCDの早期発見を可能にし,心不全の進展を阻止する。心血管障害が現れた場合には,抗がん薬治療以外の原因も考慮したうえで,循環器とがんの専門家が協同して患者のよりよいアウトカムにもっていく。
     基礎研究では,がん細胞と心筋細胞の間の分子生物学的クロストークが着目される。両者は代謝の再プログラム化やp53などの多くの経路を共有する。近年がん細胞の進展にミトコンドリア代謝がkeyとなることが報告されるが,ミトコンドリアは心不全の進展においても重要な役割を果たす。がんサバイバーにおける心血管疾患リスクにがんと心臓の生物学的因子が関与する可能性もある。
     腫瘍循環器学は臨床,基礎研究,そして社会的にもまだ黎明期である。しかしながら患者はどんどん増えており,間違いなくこれからの重要な分野の一つになる。
  • 和田 晋一
    原稿種別: 報告
    2022 年 10 巻 1 号 p. 14-21
    発行日: 2022/03/31
    公開日: 2022/06/30
    ジャーナル フリー
     電気生理検査の一つであるElectroneurography(ENoG)は顔面神経麻痺の予後診断に有用である。ENoG値は健側、患側とも同様に測定し、複合筋活動電位(CMAP)の振幅を(患側CMAPの振幅)/(健側CMAPの振幅)×100(%)で表す。しかし,本邦において測定方法が標準化されていないのが現状である。
     正確な記録を行うには記録電極位置がCMAP波形に重要である。そして刺激に関しては刺激電極の陰極は茎乳突孔近傍で陽極は陰極と外眼角とを結ぶ延長線上に設置し,電流量は40mAを目安に刺激する。さらにアーチファクトに注意しながらENoG値を算出し,予後判定基準により評価することで予後をより正確に判定できる。
  • 戸田 千枝, 江南 宣子, 幾島 祥子
    原稿種別: 報告
    2022 年 10 巻 1 号 p. 22-30
    発行日: 2022/03/31
    公開日: 2022/06/30
    ジャーナル フリー
     看護大学教育において,出生前診断のケアに対する教授方法の基礎資料を得ることを目的とし,出生前診断をめぐる当事者と支援者の意識や問題点を論じている22件の文献検討を行った。大学教育の中では,学生が当事者の葛藤を知り関心が持てるように教育内容を検討する必要があり,対象疾患児や母親と接する機会をもつなど、出生前診断について考える機会が関心を深めることにつながると示唆された。
  • 森 知美, 野口 普子
    原稿種別: 報告
    2022 年 10 巻 1 号 p. 31-37
    発行日: 2022/03/31
    公開日: 2022/06/30
    ジャーナル フリー
     本研究は,年々増加する女性生殖器がん患者に対し,医療者により行われているメンタルヘルスケアの動向について明らかにすることを目的とした。
     乳がん,子宮がん,卵巣がん,メンタルヘルスをキーワードとし,検索した結果,12文献であった。文献の結果は,ボディイメージの変化,自己概念や自己価値観,うつ状態やうつ傾向,役割,メンタルヘルスへの介入の5つに分類することができた。その内容から,女性生殖器がん患者すべてにメンタルヘルスへの介入が必要であることが分かった。しかし,メンタルヘルスへの効果的な介入研究は少なく,開発途上であることが明らかとなった。
  • 山本 慶和, 畑中 徳子, 嶋田 昌司, 倉村 英二, 松村 充子, 松尾 収二, 松田 信義
    原稿種別: 報告
    2022 年 10 巻 1 号 p. 38-44
    発行日: 2022/03/31
    公開日: 2022/06/30
    ジャーナル フリー
  • 江南 宣子, 奥田 眞紀子, 山中 政子, 高橋 晶, 小川 朋子, 小松 方, 森田 瀬奈
    原稿種別: 報告
    2022 年 10 巻 1 号 p. 45-50
    発行日: 2022/03/31
    公開日: 2022/06/30
    ジャーナル フリー
  • 奥村 和夫, 曽山 奉教
    原稿種別: 報告
    2022 年 10 巻 1 号 p. 51-54
    発行日: 2022/03/31
    公開日: 2022/06/30
    ジャーナル フリー
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