Thermal Medicine
Online ISSN : 1882-3750
Print ISSN : 1882-2576
ISSN-L : 1882-2576
29 巻 , 1 号
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Reviews
  • ANDRAS SZASZ
    2013 年 29 巻 1 号 p. 1-23
    発行日: 2013/03/20
    公開日: 2013/04/22
    ジャーナル フリー
    腫瘍治療のハイパーサーミアは数千年の歴史をもつ古い治療法の一つであるが, それはいまだ初期の発展段階にある. 他の治療法と同様に, この治療法にも適切な治療経験が欠けており, 治療法の適用を最適化できるような長期的かつ包括的統計が不足している. その理由は, 局所加熱の適用において, 生理学, 熱力学, 技術的解決法の三つに十分な調和が達成されていないことから説明される. 悪性細胞と健康細胞の選択的加熱は, ナノレベルの細胞領域でエネルギーを解放し, 悪性腫瘍のもっとも敏感な部分を感応させるものでなければならない. 本論文は腫瘍学における加熱のメカニズムと効果について論じるものであり, オンコサーミア (ナノサーミア) こそが悪性細胞に効果的に作用する解決法であることを提示する.
  • 高橋 健夫, 齋藤 淳一, 小此木 範之, 岡崎 篤
    2013 年 29 巻 1 号 p. 25-36
    発行日: 2013/03/20
    公開日: 2013/04/22
    ジャーナル フリー
    消化管癌は胃癌, 直腸癌, 食道癌の罹患率が高い. これらに対する治療方法は手術療法が基本であるが, 局所進行癌や再発癌に対しては集学的治療が施行される. その主体は化学放射線療法であり直腸癌に対しては術前治療, 胃癌に対しては欧米では術後治療が, そして食道癌に対しては術前治療もしくは根治的化学放射線療法が施行される. これらに局所的温熱療法を併用し良好な治療成績が得られた報告が複数認められる. 今回, 消化管癌に対する局所的温熱療法の有効性について評価を行った. 温熱療法は従来より基礎的研究において, 放射線ならびに種々の抗がん剤との増感効果が報告されているが, 特に新規抗がん剤との温熱増感効果はさらなる治療成績の向上に結び付く可能性がある. 胃癌を含む消化器癌の腹膜播種に対しては腹腔内温熱化学療法の有効性が報告され, 期待される治療法である. 温熱療法との併用においては免疫療法も可能性を持っている. さらなる温熱増感のメカニズムの解明と, さらなる適切な臨床試験の実施により温熱療法の有効性を証明していく必要がある.
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