Thermal Medicine
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30 巻 , 3 号
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Original Paper
  • 新藤 康弘, 柴藤 和俊, 井関 祐也, 加藤 和夫, 高橋 英明, 宇塚 岳夫, 竹内 晃
    2014 年 30 巻 3 号 p. 27-40
    発行日: 2014/09/20
    公開日: 2014/11/10
    ジャーナル フリー
    本論文は, RF針電極加温方式における加温領域の拡大および正常組織への高周波電流の影響を軽減することを目的として開発した, 形状記憶合金製同軸型針電極について述べている.
     ラジオ波 (RF) 針電極加温方式は, 針電極周辺を直接加温することが可能な手法である. しかし, この加温方式では体表面に設置した, 体外電極と針電極との間にRF高周波電流が流れてしまう. そのため, 周辺の神経組織や正常組織への高周波電流による影響が懸念されている.
     この問題を解決するために, 同軸型針電極を用いた新たな加温手法を提案する. 同軸型針電極は, 内側電極と外側電極のみで構成されているため, 体外電極を必要としないアプリケータである. さらに, 加温領域の拡大を目的として, 両電極を形状記憶合金 (SMA) で作製した.
     本論文では, 有限要素法 (FEM) を用いた針電極周辺の電界分布解析および, 寒天ファントムを用いた加温実験の両面から, SMA製同軸型針電極の加温特性の検討を行った.
     まず, SMA製同軸型針電極の構成を示す. 次に, 体外電極を必要とする直線型針電極と同軸型針電極, それぞれのアプリケータを用いた際の解析結果および, 加温実験結果について比較検討を行った. さらに, ここでは臨床応用の一例として, 脳腫瘍の温熱治療を想定し, 2次元医用画像から再構築した3次元人体解剖学的モデルを用いた, 有限要素法解析結果を示す. 最後に, 現在, 臨床で用いられている手動展開針LeVeen™ needleを用いた加温実験を行い, SMA製同軸型針電極との比較検討を行った.
     これらの結果から, 本研究で開発したSMA製同軸型針電極を用いることで, 正常組織や神経組織への高周波電流の影響を抑え, さらに, 加温領域を拡大できる可能性を明らかにした.
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