Thermal Medicine
Online ISSN : 1882-3750
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ISSN-L : 1882-2576
32 巻, 2 号
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Original Paper
  • 熊谷 一樹, 齊藤 一幸
    2016 年 32 巻 2 号 p. 5-11
    発行日: 2016/06/30
    公開日: 2016/08/24
    ジャーナル フリー
    RF誘電加温による温熱治療において, 人体とボーラス間に生じる間隙が火傷や疼痛といった合併症の原因となり, 加温出力の抑制因子となっている. 装置の出力が制限されることにより, 十分な加温が行えず, 想定した治療効果が得られないことが問題となっており, 解決が望まれている. そこで本研究では, 人体とボーラス間に生じる間隙を埋めることによる加温効果の改善を目的とし, この間隙に充填する物質の開発を目指した.
    今回は, 充填物の電気的特性やサイズと加温特性の関係を調べるために, それらの条件を変えたモデルを複数作成し数値解析を行った. また, 間隙の影響を確認するために, 人体とボーラスの接触状況が異なるモデルの解析を行った.
    解析の結果, 人体とボーラス間の間隙が加温特性に影響を与えることと充填物により加温特性の改善が可能であることが確認できた. さらに, 低い導電率を持った充填物をボーラスよりも少しはみ出すように配置することが加温特性改善に有効であると確認できた.
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